3年1組からのトピック


阿波おどり(仮)

初めてのクラス替えがあって、「一年間でやりたいこと」を初めてのメンバーで決めていきます。

最終候補は、「紙作り」「エコな子どもの遊び」「カリタスかるた」「ワタ」「阿波踊り」。
5つのテーマに分かれ、何回か活動を続けることにしました。計画を立ててみたり、実際にやってみたり、どこに属するか迷っている子は「見物」してみたり混ざってみたり。休み時間に活動する子たちも出現。友だちの熱気やのめり込み具合は、テーマの可能性や奥行きを想像させてくれました。「私はこのテーマをやってみたい!」
激戦の中、最終候補2つのうち、自分で育てて小物や図鑑などを作りたいという「ワタ」が10名、阿波踊りをみんなで楽しんで踊りたいという「阿波踊り」が26名。「ここから…どうする?」
何時間か話し合った末に決まったテーマは『阿波踊り』。「今、タネを植えて育てているワタも、使えるなら衣装とかに使いたいな」という願いも残しながら、『阿波踊り』に挑戦することに決まりました。
テーマが決まり、やってみると「思ってたより楽しい」の声があちこちから聞こえてきます。あちらでもこちらでも、踊りに慣れてきた子が初めての子に教える姿が。「阿波踊り」を通じて、友だちとのコミュニケーションが自然と生まれ、高め合える-。これが、このテーマの良さかもしれません。
ただ、そう簡単には阿波踊りは身につきません!クラスに一人、詳しい子がいるので、その『師匠』に教わりながら、「子どもおどり」のキホンを練習しています。総合デーでは、『師匠』のお母様にも教わりました。「掛け声がちがう!」「踊りもしなやか…」と、目を輝かせる子どもたち。
「あんな風に踊りたいなぁ…」
「女踊りや男踊りもやってみたい!」
「あれ、衣装ってどうする?」
「うちわも作りたい」
「お囃子ってどうしたらいい…?」
「どこかのお祭りに出られないかな」
課題や夢は山積みですが、これらを力に輝いていくぞ…!
ちなみに、阿波踊りには「連」という団体の名前がついています。我が3年1組は、「暗い中でも星のように輝いて踊りたい」という願いを込めて、『カリタス夜空連』と命名されました。「連」のカラーは、「山吹色」です。
終業式の日―。「明日、近くの阿波踊りのお祭り行くんだ~」という声。一人ひとり、これからも、キラキラと輝いてまいります!

2年3組からのトピック


みんなでチャレンジ! みんなとジャンプ!!

☆やぎのしろちゃんとの2年目のくらし
4月、しろちゃんが牧場から帰ってきました。お世話を始めて、気づいたことを出し合ってみると…。「しろちゃんは、あばれんぼうになって、力がつよくなった」「肩に足をかけてくる」「すぐに走り出して、食べ物のところにいってしまう…」などなど。1年生にケガをさせたりすることのないように、しろちゃんのお散歩には5,6人でいくことと、しろちゃんがのびのびできるような遊び場を早く作ってあげようと話し合いました。
その後「しろちゃんの遊び場計画チーム」「しろの健康手帳作りチーム」「しろにぴったりな餌の種類と量を調べるチーム」「しろの赤ちゃんのことを考えるチーム」「しろを多摩川に連れて行けるか考えるチーム」に分かれて進めることにしました。また、1年生にヤギと羊のかわいいところやお世話の仕方を伝える時間ももちました。

☆もっと行きたい! 多摩川たんけん
多摩川には、5月と7月に2回行きました。リーダーを決めたり、計画を立てる話し合いも、楽しく進めることができました。
チョウや虫を追ったり、エビや魚、アメンボをつかまえたり…秘密基地を作ったり、ブランコを作ったり…キレイなシーグラスを探したり…時間いっぱい、思いきり活動しました。7月は、とても暑い日でしたが、川の近くを渡る風が心地よく、小川の冷たさが長靴ごしでも気持ちよかったです。いかにも夏の川…季節の変化を感じることができました。

☆やさいを育てて、カレーを作ろう!
1年生の時から玉ネギとジャガイモ、にんじん(これは2組さん)を畑で育てていました。他に育ててみたい夏野菜を調べ、みんなの希望をグラフにしてみて…畑にはきゅうり、中玉トマト、なす、とうもろこしを植えました。各自の鉢には、えだまめ、ベビーキャロット、オクラ、きゅうり、二十日大根、サラダほうれん草など、育ててみたい種を選んで植えてみました。畑で勝手に芽を出していたカボチャ、白ごまと黒ごま、ポリジを植えてみた子もいました。順調に発芽したのに、虫にあっという間に食べられてしまったり、鉢に生えてきた雑草の方が大きく育ってしまったりと、簡単には育ちません。
6月には、楽しみにしていた「お泊まり会」をすることができました。大きな数の筆算の練習や時間の計算を頑張ったり、カレーの作り方を調べて家で練習したりしました。自分たちでスーパーで買い物をして、自分たちで育てたジャガイモと玉ネギとにんじんを使って、自分たちで分担して作ったカレーを食べて、自分たちで作ったランタンの明かりの中、みんなで寝袋に転がって寝て…最高の宿泊になりました。
宿泊が終わってからキュウリやなすがたくさんとれ始めましたが、カラスのいたずらか、トマトがなかなか収穫できませんでした。「カラスよけにはタカのかかしがいいらしい…」と調べてきてくれた情報から、みんなでかかし作りに取り組みました。かかしのおかげか?順調に収穫できるようになり、夏休みまでに、学年の108人が2回ずつとちょっと野菜を持って帰って、おいしく食べることができました。

2年2組からのトピック


そらの毛大作戦(仮)

畑では、1年から育ててきたジャガイモ・玉ねぎがすくすく育っていました。また、2組はお泊まり会を目指して、人参も畑で育てていました。育てるのが難しいといわれている人参ですが、間引きをしたところ赤ちゃん人参がしっかりと育っていて、子どもたちは一安心。これら以外の野菜も育てたいと子どもたちから意見が出てきたので、みんなで調べ、それぞれの育てたい野菜を鉢と畑で育てることにしました。6月のお泊まり会では、育てた野菜だけで学年分のカレーの食材を確保でき、みんなビックリしていました。「みんなでチャレンジ!みんなとジャンプ!!お泊まり会」は、ワクワク・ドキドキが一杯詰まった2日間でした。班ごとにカレーの材料を話し合って決め、お買い物は算数で勉強した筆算を使って計算したり、国語では育つ野菜を良く見て観察名人になったりと、すべての教科とつながってお泊まりに向けて準備をしました。自分たちが調べて育てた野菜を使ったカレーは、今までで一番美味しいと口々に話す姿が印象的でした。
2組は、4月にヒツジのそらの毛刈りを見ました。その毛を使って何ができるかを相談してきました。毛の名前や洗い方を自主的に調べてきてくれる子もいて、クラスみんなに発表してくれました。それぞれそらの毛を使って作りたい物を想像しながら、まず毛をきれいにする事にしました。その名も「そらの毛大作戦!」。どんな物で洗えばいいの?洗い方は?など、疑問がたくさん出てきました。総合は、いろいろと自分が考えてチャレンジする教科です。「洗う練習がしたいけど、そらの毛で失敗したくない」ということで、現4年生がお世話していたココアちゃんの毛をお借りして、毛の洗い方の練習を始めています。シャンプー?衣類用洗剤?ボディーソープ?子どもたちの意見でやってみることにしました。毛のゴミを取って、洗って…これから、一体どのように進んでいくのか楽しみです。

1年3組からのトピック


だいすき

入学してすぐ学校の裏庭を散歩しました。たくさんある葉っぱの中から「この葉っぱ、いいにおいがするよ。」とヨモギを発見した子がいました。「本当だ。いいにおい。」とみんなでたくさん集めました。ヨモギは草餅にしたり、ヨモギ風呂にしたりできると教えてくれた子がいたので、やってみることにしました。『1年3組よもぎ祭り』の開催です。新芽はヨモギ団子に、その他の固い部分は別にゆでて足湯を楽しみました。

裏庭には、たくさんのたんぽぽも咲いていたので綿毛を飛ばして遊びました。その中の一人が「この種を蒔いて育ててみたい。」と言ったので、試してみました。本当に芽が出るのか半信半疑でしたが、パックに蒔いた種のほとんどが発芽し、お世話が大変。今も少し大きな容器に移して栽培を続けています。このまま成長し、花は咲くでしょうか。

5月に移動動物園があってから、「自分たちのクラスでもいのちを育てたい」ということで、長い間相談し、準備を重ねて来ました。いのちを預かるということは、ただかわいいと思うだけではできないこと、責任が伴うこともわかってきました。それでも迎えたいと心の準備ができた7月、待ちに待ったヤギの赤ちゃんが到着しました。翌日、みんなで名前を相談し、このヤギさんの夢がかなうようにという願いを込めて『ゆめ』と名付けました。1年3組、いよいよ『ゆめ』との生活が始まります。

1年2組からのトピック


だいすき

入学した子どもたちは数えきれないほどの「だいすき」に出逢いました。学校探検をするなかで行動半径を広げ、畑にはサツマイモの苗を植え、ひまわりの種の観察もしました。
2度にわたって多摩川探検にも出かけています。川では広い青空の下、石を積み、蝶を追いかけ、湧き水の沼に入ってヌマエビや稚魚を捕まえ、土手滑りに木登り、草花のスケッチなど休む間もなくフィールドを駆け回りました。土の硬さや柔らかさ、温かさを掌や足の裏で感じとる子どもたちは日に日に逞しくなっています。
動物の飼育については多方面からアプローチしました。移動動物園で命と出逢い、飼うことと育てることの違いを考え、自分を支えてくれているお母さんの存在に気づき、小屋の周辺の雑草を抜き、室内の清掃もしました。これと並行して福田牧場で暮らしている動物たちとお世話の大変さをみんなで感じとることができたのです。
みんなの覚悟が固まったところで、校長先生に直談判。7月12日に仔羊を迎えたところです。「愛を持って生きていけるように」「幸せな毎日が過ごせるように」とアイと名付けた子どもたち…。みんなはアイと共に大きくなっていくことでしょう。

1年1組からのトピック


だいすき

「おたまじゃくしとりたいな」
1年1組の総合はおたまじゃくしをとりたいという声からスタートです。しかし、捕まえるための道具などを何も準備していなかったので、なかなか捕まえることができず、1回目は1匹しかとれませんでした。2回目、網を用意したりペットボトルを用意したりして三角池へ。「とれた!」ついにおたまじゃくしを捕まえました。子どもたちからも自然に笑顔がこぼれます。その後は次々とおたまじゃくしを捕まえることができましたが、まだ道具が足りずにとれない子も多数いました。おたまじゃくしを捕まえた子は、どうやって飼うのか、調べて、早速自分で育てます。また、調べるではなく、「どうやって飼うの?」という友だちに聞いてみるというのもとても大切な方法です。すでに調べている子や育てている子から必要な物など、いろいろな情報を聞き、それぞれの方法で育て方を学びました。

「おたまじゃくしの足が生えたよ!」
おたまじゃくしを育てている子から、「足が生えた!」という報告がありました。飼っている生き物の成長が目に見えて分かるのがおたまじゃくしです。その変化は嬉しさにもつながり、クラス全体でも発表して伝えることになりました。育てているおたまじゃくしの発表がしばらく続く中で、「わたしはまだおたまじゃくしを捕まえてない!」そんな声が子どもからあがりました。それならと、もう一度、三角池におたまじゃくしを捕まえにいくことになりました。そして、捕まえていなかった、心残りがあった子も無事、おたまじゃくしを捕まえることができました。「はじめておたまじゃくしがとれた!」と喜ぶ子どもの姿は本当に輝き、生き生きとしています。

クラスで育てる動物さんは「ひつじ」になりました。「クラスみんなの気持ちを合わせる」ことを合言葉にたくさんの話し合いをして決まりました。おたまじゃくしという小さな「命」から「命」を育むことの大切さがあるということを振り返りながら、ひつじさんとの絆を深めていきたいと思います。

6年3組からのトピック


ダブルダッチ~思いをつなぐ縄~

3学期は、各チームの担当の人が冬休みに土台を作ってきた演技構成を基に、みんなで実際にやってみながらパフォーマンスを考えるところから始まりました。その中で、2学期に少人数のチームで選曲やパフォーマンス構成をして発表会をした経験がとてもいかされていました。

みんなの目指すところは2月後半の学習発表会。その前に2月1日に全校授業研究会で先生方が見守る中、お互いのチームのパフォーマンスを見合う機会がありました。その後にお互いに出し合った改善点から、「跳んでいない人がふらふらしている」「技を決めたあとにポーズをとるといい」「もっと声をかけ合ってタイミングをとるといい」など自分たちでは気づかなかった細かなところまで意識して演技構成を練り直すことができました。

2月8日はLFITのフランス人の子どもたちとダブルダッチを通して交流し、スポーツは世界共通で楽しめることを体験しました。学習発表会では、私たちの4チームの演技が「学校の友情物語」としてのストーリーでつながっていることを説明してパフォーマンスしました。「対立→孤独→和解→多様な個性の認め合い」という各場面をそれぞれ担当したチームがしっかり表現できていました。何よりこれまで力を合わせてやってきたすべてのチームが最高のパフォーマンスをすることができ、ともに喜び合う姿ありました。

3月。最後に学外にも披露したいという願いを叶えるため、幼稚園児にパフォーマンスを見ていただきました。小さい子たちが素直に喜んでくれる姿を見て、自分たちが一生懸命にやってきたことを通して人を笑顔にする喜びを感じました。

6年2組からのトピック


縄文LIFE復活プロジェクト

3学期は、火起こしと土器作り、そして火起こし用の紐編みと、三つの作業を分担して進めて行きました。

2月に入っても火は起きず、土器作りでは、粘土の固さを水分量によって調節することや、砂を混ぜて粘りと出すことが難しく、苦戦しました。また、紐編みでは長くて強い紐を編むために素材や編み方を研究しました。

学習発表会を終えて、残り時間が少なくなったところで2組の縄文LIFEの着地点を確認しました。子どもたちには、それぞれ自分たちが没頭してきた活動に、自分たちなりの区切りをつけたいという思いがありました。そのため、クラスで同じ活動はできなくても、それぞれが自分の縄文LIFEの着地点を目指して活動することになりました。

編んだ紐で縄目をつけた土器を作りあげ、いよいよ総合も終わりだという3月10日、初めて062縄文村に火が起こりました。子どもの力だけで、火がついたのです。14日には、子どもたちが尊敬している週末縄文人さんとの縄文人交流会をもつことができ、私たちのあゆみの発表をすることができました。また、念願だった一緒に火を起こすことも実現し、6年2組の縄文LIFEは完結をむかえました。

6年1組からのトピック


061 宇宙研究隊

3学期になると、子ども達の中で残りの時間が少なくなってきていることを意識し始めます。2月に受験を控えた子どももいます。全員で揃って取り組める時間はほんとうにそんなにないんです。でも、そこは6年生。係の子が中心になって、どのくらい時間が確保できるかを数え、「今日はこういう作業を」「次回はこちらを」「いつまでにこれを」などの声掛けをしながら進みました。

1月のスタートには、民間の宇宙旅行者の日本人第一号となるはずだった稲波紀明さんから、オンラインでお話を聞く機会に恵まれました。応募から既に18年という月日が経っていますが、その夢に向かって準備されている稲波さん。子ども達に宇宙の魅力や準備の様子をお話ししてくださり、最後には「夢をあきらめないで」とメッセージをくださいました。子ども達のこれからの生き方によい刺激になったのではないでしょうか。

その他、日常の活動の内容は、やはり2月末に迎える「学習発表会」に向けてのものが中心。1学期後半から継続しているグループによる研究(6つのテーマ)と個々に記録更新に挑戦しているペットボトルロケットづくりです。

グループ毎の研究は、それまでどんな研究をしてきたのかを伝えるために、紙にまとめてみたり、小冊子のようにしてみたり、模型にしてみたり…と自分たちなりに考え、取り組みました。対面での発表会でも、オンラインでの発表でも、どちらにも対応しやすいように考えます。グループによっての内容、そしてメンバー構成によってまとめ方に工夫が見られました。

もう1つのロケットづくりは、グループの準備の進捗状況を見ながら取り組みました。手が空いたら個人で作業という感じで、作って、飛ばしてと試行錯誤をしました。飛ばすには気象条件も左右されます。このあたり、本当のロケットの打ち上げが条件によって中止されたり、延期されたりということを実際にちょっとわかった気がします。

そして迎えた学習発表会。3年ぶりの対面での発表は、お客様の反応を肌で感じながらの発表で、子ども達にとって貴重な体験でした。久しぶりなので、なかなか自分からは声を掛けずらい子どももいましたが、さすが6年生。多くの子ども達が、自分から声を掛け、お客様に自分たちの積極的にあゆみを伝えている姿に、成長した頼もしさを感じました。

学習発表会を終えてからは、個々で取り組んでいたロケットづくり、ロケット飛ばしを楽しみました。最初から50m近い記録を出していたロケットがあり、それに追いつけ、追い越せとみんな頑張ります。そのロケットは飛行姿勢がとても安定しています。どうしたらよいのか…。試行錯誤する中で「ヘッド部分に少し重みをつけたら」という点に気づきます。ヘッド部分に小石を詰めて飛ばすと、確かに飛行姿勢は安定(詰めすぎもダメですが)。記録も最長60m近くまで伸びたロケットがありました。

と、そんな発見ができて、「さあ次には…」と意欲が高まったところでタイムアップ。卒業を迎え、みんなが小学校から飛び立っていきました。