カリタス小学校
カリタス学園
3年1組

3年1組からのトピック

■年間のテーマ
「落語がいい!」

 『3年1組・笑楽家のちびっ子落語家たち。自らの話芸を高めようと練習を続けます。たった一人で黙々と練習している日もありますし、ペアやグループになってお互いの話を聞き、気づいたことを指摘し合うこともあります。やはり「聞く人」があっての落語。ペアやグループで練習するときには「聞く側」のお客さんになったつもりになって、話が伝わってくるかどうかを厳しく判断します。
 そんな練習も度重ねていると、少しマンネリ感が漂い始めます。お互いの話の内容が分かってしまっていたり、語り手の話し方も慣れてしまうと…。クラスの中でやっていることに限界を感じてきました。  そこで、「クラスから外へ飛び出して」ということで、今学期は『武者修行』と称して教室の外へ飛び出してみることにしました。少人数のグループを作って、グループ毎に1年生から6年生までの教室に出向いて聞いもらおう活動を始めました。落語を知らない子、知っていても聞いたことがない子、低学年の子、高学年の子…いろいろな立場の子たちに聞いてもらって、そこで感じたことや気づいたこと率直に言ってもらい自分たちの練習のヒントにします。参観日や保護者参加の行事があったりした時も、「ゲリラライブをする!」と突然落語を始め、感想を伺って課題を明らかにしながら進めました。
 
そんな修行を積み重ねる一方で、志ん八先生にも続けて指導をして頂きます。  
  3回目の指導は『出囃子』の太鼓の叩き方を教えて頂きました。実は、音楽の教諭と子どもたちで、リコーダーを使ってのオリジナルの出囃子を作ったのです。そこに締め太鼓の音を合わせます。志ん八先生から幾つかのパターンの太鼓の叩き方を教えて頂き、それぞれの出囃子(グループによって違います)に合わせてみました。寄席の始めのに奏でる『一番太鼓』と終わりに奏でる『ハネ太鼓』も教えて頂き、自分たちの発表会には奏でようと準備をしました発表会の直前には4回目の指導を頂きました。この日は、志ん八先生が一人ひとりの落語を聞いて、ポイントとなるところだけを教えてくださいました。何人かの子は「うん、もう大丈夫」と言って頂き、それは子どもたちの自信になりました。発表会間近になってドキドキしたり不安になっている子どもたちに、一人ひとりに掛けてくださった志ん八先生の言葉は勇気100倍。パワーの源となり、発表会を迎えることになりました。
  発表会は開会時刻から閉会時刻まで、延々と笑楽家の落語家たちの落語ぶっ続けライブ。『三寄席亭』には常に大勢のお客様が来てくださいました。そんな大勢のお客様を前に、子どもたちは「緊張する」と言いながらも、仲間が奏でる出囃子が流れるとそそと高座に。今まで頑張った力をお客さんにぶつけました。そして、高座を終えると「楽しかった」と緊張が楽しさに変わっていたようです。
  3月。学年末になって、近くの老人ホームに笑楽家一門で訪問をしました。ホームにいらっしゃるお爺ちゃん・お婆ちゃんは、孫のようなちびっ子落語家たちの落語を聞きながら、楽しそうに笑ってくださいました。

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