園便り 平成30年10月

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園便り

今月の園便り 10月

夏休みが明けてから1ヶ月が経ちました。運動会の練習が毎日のように入ってくる生活はあわただしい1日となるのですが、何となく子どもたちの顔が輝いているようにも見え、活気があります。小さい子どもにとって全体で動く練習は、自分のポジション、役割を覚えるだけではなく、周りの友達の動きや場所がとっても重要で、位置の目印ともなります。ですから欠席者が多くなると組立体操も遊戯もとても難しくなります。不安定な気候が続きますが、体調を崩すことのないよう気をつけて、最後の1週間、全員揃って確認し合う時間が持てればよいと願っています。運動会を通して、1つの目標に向かってみんなで力を合わせる体験が大きな喜びとなって、一人ひとりの学びと達成感へと繋がっていくことを願っています。

9月15日は、午前の「保護者懇談会」午後からの「子育て支援講演会」と長い時間のご参加、誠にありがとうございました。通常の1日保育でしたが、降園時刻が遅く子どもたちにとっては負担が大きかったかと反省しています。また、「保護者懇談会」も、全体会の後クラス懇談会ができず、午後の講演会まで2時間もお待たせすることになったことを申し訳なく思っています。

宗教センター・幼稚園共催で計画された「子育て支援講演会」は、全校種、児童、生徒そして地域の方々にも参加を呼びかけた会でした。父親の会が(だしから)こだわって作ったお味噌汁はとてもおいしく、中高生による「食の歌」の美しいコーラスと可愛い振り付けは大変評判がよく、一貫校としてのカリタスを強く感じる日となりました。
伊藤神父様は新潟県の新津教会で司牧をされながら、様々な社会の問題は、食への関心や理解が希薄になっていることが原点にあるのではと危惧し、全国各地で「食」についてお話をされています。「食」という「存在の世話」を受け、人は人生への肯定感情がはぐくまれるというとても納得のいくお話でした。
「とても為になるお話でした。我が家では、揃って会話をしながら食事の時間を過ごしていましたが、この時間の大切さを改めて感じました。これからも「食」を大切にしてまいりたいと思います。」
「非常に心を動かされた講演をありがとうございました。世の中の全ての人が聞くべき内容でした。ずっと釘づけでした。父親の参加率がもっと高くないともったいないと感じました。」 「私自身の昔のお弁当の思い出、祖母が作ってくれたお料理など思い出し、家族の愛情を思い出すことが出来ました。料理は得意な方ではないのですが、子どもは「ママのごはんが好き」といってくれます。……食卓の上に「あなたが大切」というメッセージを載せてあげたいと思います。」

「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」
<自立心>

「姿」というのは、様々な活動の中に表れる子どもの様子を具体的に示したもので、それだけを取り出して指導するものではありません。「自立心」は非認知能力とも言われ、技能や技術とは違って数値で表されるものではありませんが、幼児教育の中核的な部分です。「主体的な行動、判断ができる」は、カリタス幼稚園で最も大切にする「自信・自立」の姿です。言われてする、やらされている行動とは違います。「暑いから上着を脱ごう、汗を拭こう」「難しいけど工夫して解決しよう」など、自らの意志で自然にできる時、自立心が育っていると言えるのではないでしょうか。

<出来るまでやり遂げる体験が大切!>

モンテッソーリ活動では、失敗しても繰り返し挑戦する姿を大切にしています。一つのことに取り組み、難しくて嫌になることがあっても何度でも挑戦する時、根気や解決力、といった力が身に付きます。これは遊びや運動、また日常の生活のどこにでもあり、経験出来ることです。困る前に手を出したり、先にやってしまったりする大人の間違った親切さえなければ、いたるところに「私は一人でできるようになりたい」のチャンスはあります。「頑張ったり」「我慢したり」「自分がすごいと思えたり」する経験の積み重ねによって自信と自立が育まれます。

今年は例年にも増して植物栽培が盛んに行われています。
花や実の仕組みや形を調べたり、1,000以上ある種を10ずつにして数えたり、実物のモンテッソーリ教材となってお仕事が出来ました。