六年生宿泊三日目 宿泊カラ帰ツテヲリマス

三日目ハ、心配シテヰタ台風ノ影響少ナク、予定通リノ活動ヲ楽シムコトガ出来マシタ。
フルサト村デノ朝ハ、肝煎リノ家ニテ朝食ヲスマセ、感謝ノ気持チトシテ掃除ヲシマシタ。
自由時間ニハ、東京ヤ神奈川デ待ツ家族ノタメニ土産ヲ選ビ、村ニ流レル川ヲ分ケイリ、カッパヲツカマへ、鬼ゴッコヲシテハ転ンデ着替へ、農家サント一緒ニジンギスカンヲ食ベレバ、涙ヲ流シテ別レル子モヲリマシタ。

カリタスとイーハトーブの風

金色に輝く稲と 子どもたち笑う川
果てしない草原にいるとき 仕合わせに包まれていく
今 ほほかすめ 吹きぬけた
秋風は ぼくたちが
賢治から 学ぼうとしてる
羅須地人の心なんだね

イーハトーブの国の人は 美しいもの 見ているから
イーハトーブの国の人は 澄んだ目をしているのだろう

馬や牛が住んでいる あの農家さんの家は
ぼくたちが失いかけてる
自然を知る扉なんだね
ダイナミックな鹿踊りに 目を奪われている
大いなる 岩手の文化が
つむぐ命のハーモニー

イーハトーブの国の人は 生命のはかなさ 知っているから
イーハトーブの国の人は やさしくほほえむのだろう

ぼくらはつかの間の旅人 帰るのが惜しいくらい
風よ吹け 恵みをはこんで カリタスの未来のために
風よ吹け 恵みをはこんで カリタスの明日のために
カリタスの愛のために 愛を

超・銀河鉄道 山彦50号より