3年2組からのトピック


「こまっぷ!」

 年明け早々、子どもが「お正月なのでこま回し大会をしませんか?」と日記に書いてきました。早速開催すると「私のはまだ3秒しか回らない」「どうしたら長く回るんだろう」という声があがる中、「私のこまは62秒回るよ」と言う子が。「え!どうやって回してるの?」と興味津々。その後、「どんな回し方をすれば長く回る?」「どんな心棒をさせば長く回る?」と改善策を考えるようになり、試行錯誤していきました。各々のこまに合った心棒を見つけると長く回ることに気付き、子どもたちは喜んでいました。

 その後、絵付けもしたのですが、(絵付けをすると、もうこれ以上やすりがけをすることができないことに気付いて)「どうしよう〜〜!緊張して塗れない!」という姿が。こまに対する愛着があふれていました。

 日本地図の方も進んでいきました。まず100枚に分割された紙をパズルのように組み合わせて作った地図を、どのようにして別の大きな紙に等倍で写し取るか話し合いました。結果、組み立てたほうの地図の形をポリヒモで縁取り、その上に大きな紙をかぶせて指で探りながら、鉛筆でなぞっていくという地道で確実な案に決定。完成後は地方ごとに色を塗り分け、海も水色一面にしました。その海上部分に「どの都道府県に○○こまがあるか」を調べてまとめた紙を貼って、教室に飾りました。

 学習発表会ではこれまでの歩みを来ていただいたお客さんに説明しました。こまを実際に回してもらったり、小さい子には折り紙や方眼紙で作るこまを一緒に作ったり。他者との関わりの中で自らの歩みを語る子どもたちの目は真剣でした。

 その後、それぞれが調べたことをクラス内でも発表して「どんなこまを回してみたいか」を決めました。「とにかくこまのことを知ってほしいの!こまの楽しさを知ってほしいの!」と言ったある子の思いが、学習発表会のお客さんにも、そしてクラスのみんなお互いにも、伝わっているといいなと思います。

3年1組からのトピック


「ビッグどろだんご プロジェクト」

 3学期は、クラスみんなで巨大などろだんごを作ろうとチャレンジしました。どうやって作るかは、秘密・・・だったのですが、活動を終えた今、公表します!
 ひとつは、小さなどろだんごにさらにどろを貼り付けていって、育てる感じで大きくしていく方法。
 ふたつめは、サラダボウルにどろを入れたものを2つ作り、乾いたら取り出してどべで合体させる方法。
 みっつめは、サラダボウル2つを貼り合わせ、そこにどろを貼り付けていく方法。
 グループごとに、やりやすそうな方法を考えながら取り組みました。

 これだけの大きさのどろだんごを作るには、相当な量のさらすなが必要です。土をちゃこしやふるいでこして作るさらすな、大量生産するにも地道な作業をこなさねばならず、苦労しました。またそのさらすなも日によって質が変わってしまうのか、何日かに分けてしまうとうまく乾きません。さらに、早い段階で乾いてしまうとすぐにぽろぽろと割れていってしまいます。どのグループも、何度も失敗をくり返し、時にはケンカもしながら、それでもあきらめずに取り組みました。

 学習発表会ではビッグどろだんごコンテストも開催し、自分のグループの良さやがんばってきたあゆみを来場者にアピールすることもできました。票を集めたグループもそうはならなかったグループも、みんなよくがんばりました。「どろだんごが作れるようになった!」ということも嬉しかったのですが、そこに至るまでの過程で、あきらめない気持ちや、グループの仲間と活動を進めていくコミュニケーション能力などが養われ、大きく成長したことに感動しました。

2年3組からのトピック


「つくろう!大すきな竹で」

 12月に送られてきた竹筆を1月に袋から開けてみたところ、白いカビが生えていました。子どもたちは、「竹筆があわれな姿に」と言って悲しみました。しかし、挫けずに木槌で叩いて完成させようと、意気込んでいた子もいました。

 殆どの竹筆が堅くなってしまって、木槌で叩くと割れてしまいます。「どうしよう」と子どもたち。教師がもう一度竹筆を送ってくださるように富士竹類植物園の柏木さんに連絡を取ると、すぐに送っていただけました。子どもたちに竹筆材を見せると、一気に木槌で叩きます。「もう、失敗はできない」と何人もの子が思っていました。ブラッシングをかけたり、水をつけたり子どもたちが協力し合いながら作業を進めました。見る間に薄黄緑色の繊維が出来上がってきました。子どもたちは、大喜びで「出来た!」そこかしこから声が上がりました。次に字や絵を描きたいと考えたので、机の大きさの和紙に好きに字や絵を描きました。「楽しいな!」顔を見合わせながら時間を考えずに取り組んでいました。次の日には、138cmの長さの和紙に4〜5人のグループで竹林を描きました。子どもたちの中から「全部集めて見た方がすてきです」と意見が出ました。学習発表会では、並べて見せようと考えました。

 子どもたちの竹の作品も盛り上がってきて「鹿の親子・小物入れ」など1人〜3人位で作り続けました。

 学習発表会当日は、音楽発表会の中に竹の活動の様子を入れて演じました。教室でもグループで活動のあゆみや竹筆の苦心惨憺の様子を来た方に説明しました。来てくださった方が熱心に聞いてくださったので嬉しかったと感想を述べていました。子どもたちにとって、大変満足した発表会でした。

 最後の多摩川たんけんは、親子遠足のような形で秘密基地を作ったり温泉のような池を作って小屋を建てそこで昼食を食べたりして楽しみました。

 3月に入りヒツジのキララとの別れが近づくと、子どもたちはキララにプレゼントの王冠や足や首に巻く毛糸の輪を持ってきて巻きました。福田牧場のトラックが来ると子どもの代表がお礼の手紙を読んで別れを惜しみました。大泣きした子どもたちは、「キララ私たちを忘れないでね。私たちも忘れないよ」と思いながらその場を後にしました。竹筆で試行錯誤しながら取り組んだことや想像力高める多摩川たんけん、ヒツジのキララを育て育んだ温かい心、どれもずっと忘れられない活動になりました。

2年2組からのトピック


「大きなゆめをのりこえよう 〜ユキは2組のたからもの〜」

 3学期になり、ユキちゃんのおなかは、だんだん大きくなっていきました。子どもたちは、3学期の総合のも目標を「ユキちゃん100%」に設定し、何ができるかを話し合いました。そこで、「遊び場作り」「母子手帳作り」「お散歩の工夫」「産小屋作り」「ユキちゃんと赤ちゃんへのプレゼント作り」に専念しました。毎朝のおそうじのときに、すずらんテープでユキちゃんのおなか周りを計測しました。お散歩も、ユキちゃんのペースに合わせます。でも、栄養あるチモシーを食べているので、お散歩に行くことは欠かせません。遊び場として、ユキちゃんが乗る台、遊ぶはしご、赤ちゃん部屋着小屋を作りはじめました。1月の終わり、ユキちゃんのおなかのエコーを見ました。すると、心臓のがドクドクドクドク!赤ちゃんがいることが、このとき100%分かりました。そして、3月6日、9:51。ユキちゃんは、2匹の可愛い子ヤギ姉妹を産みました。お姉さんの名前は「ほし」。夜空の星のように、キラキラかがやいてほしいから。妹は「ユメ」。ユキちゃんの「ユ」をとったことと、2組の総合のテーマが「大きなユメをのりこえよう!」だからです。ユキと3頭で仲良く遊ぶ姿は、子どもたちの心の中に「愛」を感じさせてくれました。一緒にいられたのは、1週間だけでしたが、2年間一生懸命お世話をしてきた子どもたちへ、ユキからの最高のプレゼントとなりました。

2年1組からのトピック


「大すきなみらいの毛で」

・糸紡ぎ〜作品作り

 手作りのスピンドルで、糸紡ぎが始まりました。2月の学習発表会を目指して、紡いだ糸で作品を作ることになりました。

 ふわふわな羊毛の端から毛を引っ張って、スピンドルで撚りをかけていくことは簡単なようで実はとても難しいです。糸の太さが一定せず、太くなったり細くなったり、すぐ切れたり・・・。子どもたちは試行錯誤しながら、糸を紡いでいきました。1月後半やっと、「10mいったよ」「20mになった!」という声が上がるようになりました。

 そして、「みらいのことを感じられるようにマフラーを作りたいな」「いつも持ち歩けるようにポシェットがいい」「みらいの人形を作りたい」…それぞれの思いを胸に、紡いだ糸で作品作りが始まりました。それもどのように作っていくのかを子どもたちそれぞれが調べ、教え合い、助け合って活動しました。何度も失敗を繰り返し、完成したときの喜びは大きかったです。

 学習発表会では、今まで試行錯誤しながら歩んできた一年間を実際に活動しながら説明しました。

1年3組からのトピック


「だい だい だいすき」

 三学期はどんぐりを使ってみんなが大好きなとわちゃんへプレゼントします!おいしいって言ってくれるかな…。

 「とわちゃんの誕生日ケーキをつくろう」を合言葉に三学期の総合がスタートしました。子どもたちと、どんなケーキにしたいかを絵に表し、とわちゃんが喜んでくれる姿が思い浮かび、みんな自然と笑顔になりました。

 いよいよ、とわちゃんのケーキ作りのスタートです。まず、作ってみることにしました。すると、「材料は?」という声があちらこちらから聞こえてきます。カリタス小学校の総合では、友達との協力を通してこうした「?」を解決していくことに楽しさや、やりがいがいっぱい含まれています。早速、子どもたちは「まずどんぐりを使おう!」と取り掛かっていきました。そして、「どんぐりをそのままあげるよりも、中身を出してあげた方がとわちゃんは喜ぶんじゃないかな」とどんぐりの実を取り出すことにしました。また、あるグループではどんぐり以外のものを使いたいと願い、「とわちゃんが食べられるものを調べないと」とあらためて、飼育についての本を図書室に借りに行く子たちもたくさんいました。

 とわちゃんが食べられる物は、その日のうちにもまとめてくれる子がいたり、次の日には違う本で調べてきてくれたり、子どもたちの行動力はとても嬉しく、輝いて見えました。そして、どんぐりの割り方では子どもたちならではのアイデアが生まれました。踏んで割る方法、イスの重みで割る方法、石で割る方法など、次々生まれるアイデアに驚きました。そして、割る時には「とわちゃんに綺麗などんぐりを食べて欲しいから、実が壊れないような強さで割る」ことを考えて割っている子もいました。 こうした、子どもたちのアイデア、あたたかい心の詰まったケーキが遂に完成し、とわちゃんにあげることができました。「とわちゃん、食べてくれた!」と嬉しそうな子どもたち。食べているとわちゃんも嬉しそうです。

 「お母さんたちにも誕生日会をビデオに撮って見せてあげたい!」子どもの声からビデオでも誕生日会の様子を撮影しました。どんどんアイデアを出し、それを深めていく子どもたちをとても頼もしく思いました。また、とわちゃんと過ごす中で生まれた子どもたちと、とわちゃんの絆に感謝したいと思います。

1年2組からのトピック


「だい だい だいすき」

○お花もやさいも だいすき!
 3学期は、花壇や畑に雪が積もったり、長い霜柱ができたりすることもあり「土の中は大丈夫かな…」と雪や霜柱をどかしてあげる子どもたち…。3月になってようやくあたたかくなり、花壇のお花も、新1年生のために植えたチューリップも、ペットボトルのタマネギも元気になってきました。最後の総合の時間には、花壇の草取りをして、タマネギを一足先に2年生の教室前に引っ越し…チューリップの鉢も校庭側のイチョウ並木下に移動しました。そして…修了式の日には、畑にジャガイモのたねいもを植え付けました。2年生のおとまり会で育てたタマネギとジャガイモでおいしいカレーを作るのが楽しみです。

○クロちゃん だいすき!
 朝の当番表を作ってから、忘れずに動物当番に行ける子が増えました。1月に「クロちゃんは体が少し小さいし、毛の生え方が今ひとつ密でない」と牧場の方に指摘され、何かできることはないかを話し合いました。夕方の食事時間は一足先に小屋に入って、多めに食べられるようにする作戦にしました。3月には一旦牧場に帰るクロちゃん。みんなと教室で写真を撮って、お散歩をして、おからケーキを食べさせてあげて見送りました。トラックに乗り込むクロちゃんを見て涙を流す子がたくさんいました。三頭がいなくなった小屋やケージは寂しくて…1年生の生活に三頭はすっかり溶け込んでいたことが感じられました。

○たまがわ だいすき!
 多摩川探検には、1月、3月に出かけました。幸い2回ともまぁまぁの天候で、みんなふるえることもなく、元気に探検することが出来ました。茶色い枯れ草がいっぱいの河原に散らばっていき、木登り、石投げ、枯れ草の上で飛び跳ねるトランポリン、石拾い、草すべり、秘密基地作り…。ほかのグループと基地をつなげて大きくしたり、実家と嫁ぎ先?を作ったり…葉っぱでお料理をしたり、バーベキューをしたり、レストランを開いたり…どんどん新しい遊びが生まれていました。池では小魚やぬまえび、どじょうをつかまえた子たちもいました。3月の池にはカエルの卵があちらこちらに…!争うようにさがして、手ですくい上げる子もいました。何回行っても、もっともっと行きたい多摩川。2年生になってまた春の多摩川に行くのが楽しみです。

○くるみ だいすき!
 まだ300個以上残っていたくるみ。ほかのお菓子にしてみたいな…と思っていましたが、時間がありませんでした。1時間でせっせと割って、中身を出して…3月に再びクッキーを作りました。今回は6年生のペアのお姉さんが1年間研究した「だし」とクッキーを交換して味わいました。ほかに6年1組と3組、1年1組と3組全員にも1枚ずつクッキーを食べてもらうことができました。多摩川のくるみのおいしさを伝えられたかな…?

○そうごう だいすき!
 学習発表会では、多摩川探検のこと、くるみのこと、クロちゃんのこと、2組のことなど1年間やってきたことを発表しました。みんなでアイデアを出し合って…アルバムやクロちゃんすごろくを作って自分たちの活動を紹介したり、くるみ工作コーナーを作って多摩川のくるみを紹介したりすることができました。お客さんに説明をするのは、緊張して難しかったけれど、説明しているうちにだんだん楽しくなりました。

1年1組からのトピック


「ひかりはかぞく」

 3学期に入って多摩川探検に2度行きました。1月は極寒の冬だからこそ、動植物は影を潜めていました。全体が茶色っぽい真冬の風景に一瞬たじろいだ子どもたちでしたが、気を取り直して秘密基地づくりを始めると、たちまち身体のなかは温まります。葦や枝、或いは枯れた葉を編んでみるみるうちに大きくなっていきました。みんなで創るとアイデアがいっぱいです。

 3月になるとその続きを立派にしていったのです。また、互いの“新居”を訪ねあう光景も見られるようになって、建物の大きさのみならず協働する子どもたちの規模も広がりつつあります。沼では蛙の卵がいっぱい見つかりました。学校の池に入れて、4月に新しい1年生がオタマジャクシを獲る姿を思い描いています。

 秋以降に飲料のケースを集め始めた子どもたちは、それを上に積み上げることに着手しました。ひかりだけではなく3組のとわちゃんも遊べるように複数の登り口を探っていたのです。約束通り、3月13日に山羊のひかりを牧場に返しました。牧場主の福田さんに来年度もひかりを貸していただく約束を交わした子どもたちは、惜別の涙もありましたが新たな出逢いを心待ちにして2年生になる始業式の日を心待ちにしています。