3年1組からのトピック


みんなで土で遊ぼう!

光るどろだんご作り
9月は新型コロナの影響でオンライン授業でした。それでも、夏休みに光る泥だんごについて調べた子や自由研究として泥だんご作りに取り組んだ子たちが次々に授業で発表しました。9月27日より登校が再開し、総合の授業が始まったとたんに、「やったぁ!」という声とともに外に駆け出していく子がほとんどでした。「今日はどのように活動する?」と声をかける間もなく・・・教室はもぬけの殻。それほど、泥だんご作りを待ちわびていたのでしょう。私も追いかけるように、外に行くといつもの竹藪付近で子どもたちは夢中になって作っていました。ちょっとの力加減でひびが入ったり、欠けたりする泥だんご。なかなか思うように丸い形にはならないのです。よく見ると、茶こしやざるを持ってきている子が3名いて、土をふるいにかけていました。小石や砂利を取り除いているのです。土の粒の大きさが関係していることに気づき始めている子がいました。それから、子どもたちは何度も夢中になって泥だんご作りに挑戦しました。 
11月のある朝、私が教室にやってくると、ある子が待ち構えていて「先生見て・・・」と手のひらのどろだんごを見せてくれました。なんと、今まで見たことがないような輝きを放っていたのです。「どうしたの?」と聞くと、「家で、荒木田土で作ったんだ」と教えてくれました。周りにいた子どもたちも「すご~い」「ピカピカ~」と声が上がりました。荒木田土とは田んぼの土です。田んぼが近くにないこともあって、取りあえず荒木田土を取り寄せて作ってみることにしました。
子ども達はその土が届いたとたん、土を触りながら「なんか粘土っぽい」「すぐにまとまる・・・」と早速どろだんごを作り始めました。だまのような状態になっている土をふるいにかけて細かくしてから作り始める子もいました。一人ひとりの作り方にこだわりが見られます。この頃になると、どの子も真ん丸のきれいな球形の泥だんごを作ることができるようになってきました。びんやスプーンで磨くと光り始める子も多くなってきたのです。ある子が「粘土質がいいんじゃない」と気づきました。その一言で、図工の授業で余ったテラコッタ粘土で作り始める子も出てきました。それでも、磨けば光るのです。土の不思議さ、面白さを十分味わいました。