3年3組からのトピック


学んで歩んでみつろうラップ

手元には、草木染めで染めた布が2枚。
あとはみつろうをつけるだけ!

だけど、「つけるだけ」までの道のりに大苦戦。なぜなら、黄色いままのみつろうをつけると、せっかくきれいに染めた布が、黄色っぽく変色してしまうからです。

「ピーラーとかで削って薄くして太陽に当てると、白くなっていったよ!」
冬休みに自宅で研究してくれた子の一言に、全員が光を見ました。「これならイケる!」

でも、道のりは険しいまま。

「太陽に当ててるけど、まだ黄色っぽい。時間かかるな…」
「ねぇ、このみつろう、不純物混ざってない?」
「どの袋からもとらなくちゃ。」
「白くなってきた!すぐに作業できるように、一人分に分けてみようか」
「一人分は何g?」
「はかり持ってこなきゃ!」

と、机にみつろうを広げては、一粒一粒不純物を取り除いたり、一袋ずつ仕分けていったり…地味な作業を地道に地道にこなしていきました。

いよいよ、待ちに待ったみつろうつけ。
つけてみると足りなくて、予想より2~3倍のみつろうを使うことになったり、せっかくつけたみつろうが固まっていてべたついていたり…と、見つけた気付きや反省点はそれはありました。
が、やはり、完成したことの喜びは大きくて、思わず満面の笑みが弾けました。「やっとできたー!」

すぐ一週後は学習発表会。2年連続オンラインとなりましたが、オンライン授業でzoom慣れしている子どもたちは、zoomやロイロノートなどを使いこなしながら、一年の学びを伝えきりました。

その後も、みつろうラップの歩みは続きます。
「あと一回草木染めをしたい!」
「お世話になった(養蜂家の)塩原さんと、(梨の枝をくださった)上原さんの分も染めたい!」
と、これまでお世話になった方へのプレゼントも提案。感謝とともに、一年の学びを終えることができました。『学んで歩んだみつろうラップ』の一年でした。

一年間学んだ子どもたちの中から、とある子の書いた文を紹介して、終えたいと思います。

私は、この一年間で、「命」の大切さや「かんきょう」の大切さや、人とかかわり合うことが、どれくらい大事なのかを学びました。なぜなら、ハチさんとふれ合ったり、みつろうラップを作ったり、ようほうかさんにお手伝いしてもらったり、色々たいけんをしているからです。ようほう場がある所へ歩いて、色々なしぜんを見ました。ハチさんとふれ合ったとき、(養蜂家の)しょうへいさんが、「ハチが一生で集めるはちみつは、たったのティースプーン1ぱい分だよ」と教えてくれたりして、たくさん命の大切さを、見て、知って、学んできました。今、かんきょうがこわれていて、世界はあぶないじょうきょうです。みんなでSDGsを守って、世界を守りましょう!

一年間、この総合に関わってくださった全てのヒト・モノ・コトとの「出会い」に、心より「ありがとうございます」を伝えたいです。