3年3組からのトピック


「みんなで手作り糸ボール」

9月、学校での授業が再開し、ようやく今年の総合で何をしたいか話し合いをはじめました。オンライン授業の期間中には、ユニット折り紙や糸を使った手芸が流行っていて、よく作品を紹介しあっていました。夏休み中も作品を交流したいという声があり、ロイロノートで作品を共有することにしました。その中で、糸を使ったボールを作った子がいました。「かわいい」「作りたい」という声が多くあがりました。そこで、今年の総合では、糸から手作りで糸ボールを作ることに挑戦しようということになりました。
材料として、1学期にオンラインでお別れした羊のあかり達の毛を使おうという意見もありましたが、アレルギーの子がいたこともあり断念。他にどのような材料で糸が作れるのか調べました。すると、多摩川に自生するカラムシやクズから糸がとれることが分かりました。また、カイコからも糸がとれると調べてきた子もいました。
そこで、まず、多摩川にカラムシとクズを取りに行くことにしました。取ってきた草は、腐らせてから校庭の水道で洗い、繊維を取り出しました。繊維を取り出しやすいように、たたいたり、ゆでたり、その日のうちにむいたりと班ごとに様々な工夫をしました。取り出したクズの繊維は、皆で協力して結び、糸にしました。その後、糸を思い思いの材料で染め、糸ボールにしました。カラムシからは、想像より少ししか繊維がとれなかったので、クラスで1つの大きな糸ボールにできたらいいねと話し合っています。
3学期は、お休み中の先生から頂いた繭から糸をとり、作品にしてお返ししようと計画しています。また、自分たちが育てたカイコの繭が一人一つあるので、それを使って何か作れないかをそれぞれ冬休みに調べてくることになっています。

3年2組からのトピック


「みんなで!はじめての手作り紙」

3年2組の総合では紙を作ることになりました!
実際におうちで作ってきた子、本で調べてきた子をきっかけに…、
1.牛乳パック 2.植物の楮 3.ヤギや羊のフンを使って、紙作りをしていくことに。
1.牛乳パック
全校のみんなに声をかけて牛乳パックを集めました。総計およそ700枚!それを使って紙を作っていきました。最初は、でこぼこ…ぎざぎざ…薄汚れ…分厚い…、たくさんの課題点が見つかりました。第一号、第二号、第三号、第四号、第五号…と進む毎に、一つ一つの課題をクリアしていって、「うすっ・つるっ・かくっ」とした紙にしていきました。形については、すき枠を一から作って改善しました。のこぎりもくぎもトンカチも、はじめてだらけでしたが、使い方も身につけていきました。
2.楮
「多摩川にありそうじゃない?行ってみよう!」という声があがり、みんなで見に行きました。葉っぱの形などを調べてから行ってみるも見つからず…。どこにありそうか、調べてみると、ご近所の下布田小学校が毎年多摩川の楮で紙を作っていることがわかりました。そこで関わっていらっしゃる「いなだ・子どもふるさと会」の方とつながり、楮の生えているエリアに連れて行ってくださることに!また、近くのテープ会社「スリオンテック(マクセル株式会社スリオンテック事業本部)」にも生えていることを教わり、そちらにも行けることに!たくさんの社員の方に見守って頂きながらたくさん採集させていただきました。
多摩川産の楮を第一号、スリオンテック産を第二号として和紙を作ることができました。牛乳パックよりも繊維の質がよく、丈夫な紙・味のある紙になりました。
3.ヤギや羊のフン
3学期にチャレンジです。どんなものができるかな?
子どもたちは、できた紙を使って今まで関わってきた人たちに向けて感謝の手紙を書きたいと願っています。手作りの紙で手紙を…、楽しみです。

3年1組からのトピック


「あつまれ!031の車」

3年生になって新しい教科、理科と社会が始まりました。例年は1学期の理科の学習で風やゴムの力を学習する時に作って遊ぶのですが、今年はオンライン授業だったので子どもたちは実際に作って遊ぶことができませんでした。「1組のみんな絶対好きだろうなー、、、盛り上がるだろうなー、、、一緒にたくさん遊びたいなー」との思いから、キットを買って遊びました。予想通りの大盛り上がりで、男子も女子も一緒になって誰が一番遠くまで走らせることができるか、レースが自然と始まりました。そんな流れで、今年の3年1組の総合では車を作って走らせて遊んでいます。
みんなでどんな車を作ろうか相談しました。輪ゴムプルバックカーや風の力、ゴムの力、磁石の力、プロペラの力で動くスペシャルカーを作ってきました。手作りのプロペラではあまり力がなくてなかなか車が走りませんでした。動力だけでなく、飾り付けにこだわった車もたくさんあります。コース作りの計画も進んでいます。

2年3組からのトピック


「さい後の一年 あかね・ゆき・きらら」

1年生の時に育てていたあかね、ゆき、きららが、カリタス小学校に戻ってきました。半年ぶりに会う動物たちはひとまわり大きくなっていたので、はじめはおそるおそる近づく子もいました。朝の動物当番も始まり、少しずつ掃除や世話の仕方に慣れていきました。

ヤギのあかねに赤ちゃんを生んでもらいたい
クラスでは、「ヤギのあかねに今年は赤ちゃんを生んでもらいたい」と七月から話し合ってきました。そのために、「オスヤギを連れてこなくちゃ」と福田牧場の方にお願いして、オスヤギを連れてきてもらいました。前髪がクルクルしているのでついた名前は「クリーム」。穏やかな性格でその愛くるしい表情に、子どもたちは魅了されすぐ人気者になりました。ヤギが結婚(交尾)するには発情した時であること、発情のサインを見逃さないようにすることなど、いろいろ調べました。そのうちにあかねの発情を迎えました。休日だったので当番の子どもしかいませんでしたが、オスヤギのクリームとメスヤギのあかねを一緒にしました。でも、結婚はうまくいきません。このチャンスを逃さないよう、福田さんが急遽別のオスヤギを連れてきてくれて、あかねは結婚することができました。予定日は3月11日です。その日が待ち遠しいです。

毛刈りした羊毛で・・・
あかねの結婚が落ち着いた頃、羊のゆきやきららの毛刈りした毛で何か作りたいと活動してきました。まずは毛洗いです。羊の毛はわらや糞がついていたり、油分でベトベトしているので洗わなければなりません。はじめは要領がわからず、毛を洗うとぼそぼそになってしまいました。その原因を皆で考え、洗い方を見直しました。今までゴシゴシ洗っていたのを、優しく押し洗いをすることで毛は固まらなくなりました。そして、カーダーにかけると、よりふわふわすることも学びました。今は、手作りのスピンドルで 一生懸命糸を紡いでいます。

2年2組からのトピック


「ゆき・きららの毛で ゆき・きらら・あかね・クリームを作ろう!!」

毛刈り
子どもたちは、1年生の時お世話をしていた、ゆき・きらら・あかねに画面越しですが、久しぶりに会うことができました。毛が伸びて、見るからに一回り大きくなっていた ゆき・きらら。そこでヒツジたちにとって初めての毛刈りをしました。いつもは大暴れしているのですが、この日は静かに座って毛を刈られるままです。そしてあっという間に毛刈りが終わり、まるでヤギのような姿に変わりました。その様子を心配そうに見守っていた!?きらら。ゆきが無事なことがわかると少し安心して毛刈りに臨みました。この2頭からいただいた毛、大事な毛をこの後どのようにしていくのか、総合の時間を使って話し合いを続けた1学期でした。

目の前に・・・
2学期が始まり学校へ登校し、動物たちとの生活が始まりました。そして画面越しに見ていたヒツジたちの毛に出会いました。初めの感想は「・・・(きたないとは言えないけど何も言えない)」か「汚い!何これ!でもゆきの匂いがする!」「当番の時のスモックの匂いだ」など毛を触ることも嫌がっているようでした。そこで1.苦手でもじっくり観察2.この毛を使って何を作りたいかを話し合う3.やってみる(今の段階では「洗う」)4.振り返りと次回への提言という活動を繰り返し行うことにしました。
 そのうちに洗剤をつかうと毛にいい香りがして、カーダーをかけると少し?色が白くなって、フエルト化していないふわふわの毛に洗い上げることができるとわかってきました。すると上手に洗えたグループの話(コツ)を聞きに行き、そのコツと自分たちで編み出したコツをグループで話し合って練り上げ「次はこの方法!!」と決めて取り組んでいきました。
またカーダーをかけるうちに、よく観察していたら指で糸紡ぎもできるように。3組はスピンドルを使って、糸紡ぎをしています。こちらも気になる様子です。 その上、休み時間にはオープンスペースで羊毛ボール作りが大流行。友だちの発表していたマスコットはこの羊毛ボールを使ってつくります。これも気になる!!
2学期最後にきららの毛で本番の毛洗いをしました。すると洗い方が上手になったはずなのに、何だか洗っても毛が黄色いままでフエルト化した班もありました。きれいになった感じがしないのです。
 さて来学期、残りのきららの毛と大事なゆきの毛を洗って、ゆき・きらら・あかね・クリームをつくることはできるのでしょうか。まだまだ鍛錬が必要なようです。

2年1組からのトピック


「みんなと愛でむすばれているよ。きらら・ゆき・あかね・クリーム」

◆きらら、ゆき、あかねと一緒に
9月、学校が再開し、昨年度から育てている羊のきらら・ゆき、ヤギのあかねを迎えることができました。
1学期から、「ヤギのあかねに赤ちゃんを産んでもらいたい」という願いを持ち、考えてきました。秋を迎え、あかねが結婚したい合図(発情)を見逃さないように、毎日確認しました。また、あかねが発情したらすぐ結婚(交尾)できるように雄ヤギのクリームくんにも来てもらいました。ある日、あかねがよく鳴いているとお当番の子どもたちが気づいたので、すぐクリームくんと一緒にしてみました。でも残念ながら結婚はできませんでした。次のチャンスでも、クリームくんとは結婚できませんでした。そこで、ほかの雄ヤギさんに急遽来てもらい、結婚することができました。赤ちゃんが生まれるのは3月。あかねのおなかの中で赤ちゃんが元気に育っていることを信じて見守っています。
6月、牧場の方に、羊のきららとゆきの毛刈りをしていただきました。その毛で何かを作るために、まずは「毛をあらおう!」ということになりました。そこで「失敗したくない」という声があがり、まずは「羊毛あらい実験」をすることになりました。学校にある羊毛を色々な方法で洗ってみて、一番よい方法できららとゆきの毛を洗おうという計画です。ふわふわに仕上げることがみんなの目標です。その中で「きららの匂いと色を全部消したくない」「真っ白を目指したい」とそれぞれの気持ちを持って取り組みました。洗剤を使ったり、米ぬかを使ったり、お湯や水を使ったりして試しました。実験の中で、ふわふわに仕上げるには「洗っているときにさわらない」ということを学びました。2学期はきららの毛を洗いましたが、どの班も初めて洗ったときよりふわふわに仕上がりました。

◆多摩川探検
一年生の時から行っている多摩川探検。子どもたちは水の中の生き物に夢中です。秋は秘密基地作りも楽しみました。

1年3組からのトピック


「だいすき」

9月の入学式を終えるとすぐに、1ヶ月後に控えた「秋祭り」の準備がスタート。コロナの影響でペアの6年生の参加は見送られ、1年生だけでお店屋さんを開き、売り手と買い手を体験することとなりました。3組は、入学後すぐに池でザリガニを釣った子どもがいて、そこからザリガニブームが到来していたので、1店目は「ザリガニ釣り」屋さんを開くことに決定。1学期のzoom国語授業「くちばし」にヒントを得て「くちばしマスク」を作ってきた子どもがいたので、それらを装飾品と合わせて売ろうと「カリタスジュエリー」が2店目となりました。3店目は「今までにやったことのないお店」と考えていた教師から「電車を作ってお客を乗せてみない?」と提案しました。ダンボール工作を楽しむ子どもが多かったからです。車掌さんの帽子を作りたい、ザリガニ電車を作りたい、色々な構想が思い浮かび、3店目は「カリタス鉄道」に決まりました。当日はどの店も大繁盛。これで勢いを得た子どもたちは、後日、参加できなかったペアの6年生を招待し「ミニ秋祭り」も実施することができました。

1年2組からのトピック


「だいすき」

11月17日、1年生が待ち望んでいた動物たちがやってきました。山羊1頭と羊2頭です。校長先生に直談判してみんなで力を合わせてお世話をする覚悟もできていました。「かわいいだけでは育てられない」「命にお休みはないから子どもだけでお世話をする」どれも肝に銘じて福田牧場さんにお願いをしたのです。
願いを込めた名前は山羊のメルル、羊のココアとホイップ。3クラスで分担して命名されました。環境が変わった3頭は初日こそ緊張気味でしたが、毎日の小屋の掃除とお散歩をはじめ、穏やかな声をかけ、動物の表情に耳を傾けているうちに表情が柔らかくなってきました。
でも、そうはいっても思うとおりに動かないのが動物です。休み時間になっても外へ出たがらない羊たち。小屋に戻らなければならない時刻になっても校庭の真ん中で梃子でも動かなくなるメルル。その度に仲間が助け合い、声をかけ文字通りの協力が始まります。「思い通りにならないこと」が、みんなの気持ちを一つに束ねる不思議な力を誘発します。これは動物たちからの贈り物かもしれません。羊や山羊との暮らしから愛情が徐々に芽生え、写生や説明の文章を作って動物の命を吹き込み仲間と紹介し合う学びにも発展してきました。
愛情が深まると寒い朝でもへっちゃらです。床に張り付いた頑固な汚れも削り取り、冷たい水ですのこや餌入れもピカピカにします。今、2組の子どもたちは新学期なったら小屋の柵に3頭の表札などを作ろうと考え始めているところです。
秋祭りに始まり多摩川探検にサツマイモ掘りなど盛りたくさんの2学期を駆け抜けた37人の子どもたちでした。

1年1組からのトピック


「だいすき」

~「たのしい!うれしい!ドキドキしちゃう!あきまつり」~
9月にやっと入学式を迎えた1年生。待ちに待った学校生活が始まりました。1学期のオンライン授業から「あきまつり」についての話し合いは進んでいましたが、9月になって例年より規模を縮小して行うことが決まりました。
お店やさんを開くにあたり、1組は「来てくれるお客さんに喜んでもらいたい」「何度も来たいと思ってほしい」「大人気店になって行列ができてほしい」という願いを持ちました。みんなに楽しんでほしいという思いから、ゲームも楽しんで景品ももらえる「しゃてき」と「わなげ」のお店を担当することになりました。来てもらった人みんなに景品を持ち帰ってほしいという願いから「参加賞」を設けたり、もらって嬉しい景品を何種類も考えたりしました。短い準備期間ではありましたが、みんなで協力して一つの目標に向けて夢中になって取り組みました。

~「命を預かるってどういうこと?」ひつじ、やぎとの生活~
オンライン授業の時から楽しみにしていた動物との生活。話し合いを進め、どうやらただ動物と一緒に楽しく過ごすだけではない、ということを感じる姿が見られるようになりました。「動物のお世話をするってどういうこと?」「動物のお父さんお母さんになることだよ」と話し合いを進め、動物をお借りする福田さんにお手紙を書くことにしました。「みんなの気持ちが伝わるように大きなお手紙にしようよ」となり、みんなで文章を考えて1枚の大きな紙に全員で文字を書きました。羊2頭と山羊1頭を学校に迎えると、子どもたちはそれぞれ自分自身の精一杯の愛情を持って動物たちのお世話をはじめました。朝の小屋掃除のお当番のためなら身支度も素早くできます。「誰かのために何かをしてあげたい」という気持ちを実践することのできる、優しいカリタスの子に育っていっています。

3年2組からのトピック


「草木染め ~自然の色を取り出そう~」

子どもたちは、自然の色で染めるだけではなく、模様を付けたいという願いが強くありました。そこで、子どもたちは話し合い、「模様をつけるために、今よりも、濃い色に染められようにしよう。」と、目標を絞って取り組むことにしました。
早速、3回目の実践では「布の下処理」と「媒染」に注意することを確認して各班が調べ活動を始めていきました。「布の下処理」と「媒染」、「染液」の材料や、やり方は各班が様々で、それぞれの班が綿密に計画を立てていきました。もちろん、用意する材料は自分たちで集め、必要な道具は倉庫に担任が付き添い、自分たちでそろえました。実践当日も自分たちで書きまとめた計画書を元に取り組みました。その眼差しは真剣そのものです。計画を立てたのは自分たちですから、時間や水の量など、それぞれが確認し合いながら進めていました。
その実践後、結果や振り返りを書く班ごとまとめ、次の課題を見つけていきました。さらに、「自分の言葉で他班に語る」報告会をしました。この報告会では、メンバーを入れ替えて、4回ほど繰り返しました。発表のチャンスが一人数回あるので、次第に「時間内で一番伝えたいことは何なのか。」を再認識し、伝える言葉を工夫して発表するようになってきました。

そして、2学期も残すところ1か月となった頃、2学期最後の草木染の実践をしました。材料は「学校の植物」です。
子どもたちは、学校の校庭や庭・畑を調査しました。学校には、サクラ、イチョウ、ビワ、レモン、ユズ、カリン、ヒメリンゴ、モミジ、ザクロ、ハナミズキ、ナシなど、意外と多くの木があることに大喜びをしていました。
教室の中には紅い色サクラの落ち葉や、カリンの葉などが集められていきました。
仕事の分担や作業の手際が良くなり、ガスコンロの使い方も慣れてきましたが、ガスコンロを使用するため、保護者の方の学習参加をお願いしました。

いよいよ3学期は総合のまとめに入ります。「染めた布等で使えるものを作りたい!」という、願いがある子どもたちです。まだ、「何を作れるか。作るか。」はっきりと決まっていませんが、お裁縫の技術も必要になってくると思われます。