だいすき
秋頃から飼っている羊のチョコちゃんの毛が、だんだん抜けてきました。心配になった子どもたちは、「チョコちゃんの毛を守りたい!」と考えるようになります。ある子が「服を着た羊~愛知牧場」の動画を見つけてきたので、みんなで観ました。愛知牧場では、日本で99%廃棄処分されている羊の毛をきれいに守るために、羊に服を着せています。これを観て、自分たちもチョコちゃんの服を作って、毛を守ってあげたいと願うようになりました。
まず、着なくなったお母さんのセーターや古バスタオル、赤ちゃんの頃使っていたおくるみ布などを、家から持ってきました。家庭科の先生にどうやったら服を作れるかと質問したら、「洋服を作るときには、型紙を作らなければ生地を切ることができませんよ」と教えていただきました。そこで早速、チョコちゃんのお腹周りのサイズを測りました。そして、上から被せるタイプの服、つまり「マント」が丁度良いと分かり、白模造紙で型紙を作ったり、家で裁縫道具を借りたりして準備を進めます。
でも、チョコちゃんの毛が薄くなっているのは、主に首回りです。「マント」だけでは身体を守り切れません。そこで、首に巻く「マフラー」を編んだらどうかということになりました。編み物をやったことがある子たちが「リリアン編みをやったことある」「かぎ針がお家にあるから、できるよ」「指編みなら簡単だよ」と言って、毛糸で編むことにしました。
こうして、マントを縫うABCDの4チーム、マフラーを編むABCDの4チーム、合計8チームで服作りの活動を始めました。マントチームは針と糸を使うので、1年生にはさすがに危険です。お母様・お祖母様・お父様に学習参加(お手伝い)に来ていただくことにしました。マフラーチームにも、横について教えてくださったお陰で、どんどん編み物が上手になりました。失敗をして初めからやり直すことも何度もありましたが、最後には8チームとも無事に作品を仕上げることができました。
チョコちゃんは、きっと喜んでくれていることでしょう!