ふくちゃんとJamp 2 it
2学期にお湯を使って羊毛を洗い終わったと思っていたのですが、最後に洗ったふくちゃんの羊毛はかなり汚れていたこともあり、まだ匂いが残っていました。大切なふくちゃんの羊毛なので、もう一度洗うことにしました。「ふくちゃんの羊毛は練習用の羊毛よりも細いよね」「毛刈りをしたときふくちゃんは小さかったから羊毛も少ないね」など呟きながらより丁寧に洗いました。
そして、いよいよ羊毛を使った作品作りです。自分が作りたいものを考えながら羊毛洗いをしていたので、すぐに作り始めることができました。ふくちゃんの羊毛はもらった羊毛で練習してから使うことになり、「ふくちゃんが牧場に帰ってもふくちゃんのことを思い出せる作品を作りたい」という意見がほとんどでした。
ところが、まだ羊毛にゴミが残っていることに気付き、ハンドカーダーで羊毛をほぐしてきれいにしてからニードルを使って作り始める子が多かったです。中には羊毛を染めることに挑戦する子もいました。一人ひとり作りたいものを作る活動になり、互いに見たり真似したりコツを聞いたりする姿があちこちで見られるようになりました。
3月14日にふくちゃんたち3頭は福田牧場に帰っていきました。2年生みんなで見送りました。2年間一緒に過ごしたふくちゃんの羊毛を使った作品を完成させた子もいます。まだ完成していない子は春休みにきっと作り上げることでしょう。
新学期、3年生に進級した子どもたちのランドセルやスクールバックに、きっと、ふくちゃんの羊毛で作った作品がつけられていることでしょう。