「竹と関わって」
竹で未来をひらく「竹研究所」
3学期は、それぞれのチームが目指してきたものが形になっていきました。家チームは思い描いていた窓や床作りを完成させ、竹の花だんのチームは少しずつ花を増やし、毎日の水やりを続けました。茶道チームは、2学期に茶杓づくりが難航したため、ガスコンロではなくロウソクで一点を熱し、竹を曲げる工夫をしました。その技術を健康器具チームが教わり、まごの手ができました。また、家チームの電動ドリルの技術を花だんの竹オベリスクづくりに応用したり、竹炭チーム作った炭は花壇の土壌改良にも利用したりと、チーム間でも協力する姿がみられました。
学習発表会の準備では、すべてのチームが頑張ってきたことを、全員が「自分ごと」として語れるように、お互いのやってきたことを学び合いました。
3月になっても子どもたちの意欲は終わることがなく、竹林整備に行って個人の作品作りをして持ち帰ったり、作った竹炭から墨を作って半紙に描いたりしました。うぐいす笛を友だちに紹介した一人の発表から竹に興味をもち、こんなに活動が広がっていくとは、だれも想像することができませんでした。
竹と触れ合って学んだことも大きいですが、竹を愛する人々との出会いから、学んだことも大きかったです。竹屋のジローさん、川崎市公園緑地協会の野牛さん、SAZAI循環LABの柏木さん、みんな立場やアプローチはちがうけれど、竹を通して未来のために活躍する人々の想いに触れながら子どもたちが活動してきたことは、これからの人生において大きな糧になっていくことでしょう。