「042廃材オーケストラ ~想い出の校舎から音楽のプレゼント~」
二学期までで、なんとか廃材からの楽器作りを終え、いよいよ演奏練習を始めました。演奏する曲は「きらきら星」とカリタスオリジナルソングの「きみがだいすきずっとだいすき」。「綺麗な演奏」ではなく、「見ている人を楽しませることのできる演奏」を目指して日々お互いにアドバイスし合いながら進めてきました。初めはなかなか演奏がそろいませんでしたが、毎日どんどんと心が一つになっていきました。
学習発表会で、多くのお客さんの前で初めて演奏し、たくさんの拍手をもらったことで、「もっと多くの人に聞かせたい!」という思いが生まれました。また、幼稚園生が楽器に夢中になっている姿を見て、「もっと色々な人に廃材楽器の良さを伝えていきたい」という思いも生まれました。そこで、日本聾話学校(耳が聞こえづらいながらも、補聴器などを使ってなんとか聞こうとしている子たち)との交流、老人ホームでの公演と交流を行いました。耳が聞こえづらい子たちや、お年寄りの方々にも自分たちの音楽は届くのか。自分たちの音楽で楽しんでくれるのか。不安もありながら臨みましたが、聴いてくれた方はみんな喜んでくれました。老人ホームでは、涙を流して喜んでくれた方もいました。自分たちの「音楽の力」をたくさん実感することのできた三学期でした。
ここまで楽器を作り上げ、心を動かす演奏をすることができるようになるまで、多くの人の協力がありました。春休みには、ツアーファイナルとして、今までお世話になった方々やプロのkajiiさんを呼んで感謝のコンサートを開きます。三学期が終わっても、4年2組の総合は続きます。最後まで、自分たちも聞いている人も笑顔にする演奏を目指して駆け抜けていきます。