5年2組からのトピック


「自然を感じて遊んで、仲を深めよう!」

 11月、「景色グループ」の子どもたちの企画で、「神戸岩」「払沢の滝」「秋川渓谷」に足を運びました。朝、何時に集合し、何時のバスに乗り、「神戸岩」に何時まで滞在でき、何時のバスに乗って「払沢の滝」に行くのか、そして、「秋川渓谷」に行くのか、というスケジュールをすべて子どもたちが考えてくれました。バスの本数が少なく、悩みに悩んだ末、3つの場所をまわれるスケジュールを組むことができました。少し、時間はタイトでしたが、そのスケジュールで行こう!と子どもたちと話し、11/15(金)に行ってきました。

「神戸岩」は、東京都の天然記念物に指定されています。実際に足を運び、「神戸岩」を目の当たりにしたとき、子どもたちは「すごーい!!」「迫力がすごい!!」など、大歓声。鎖を持ちながら、「神戸岩」の岩壁を歩くこともできました。本当に貴重な経験をすることができました。また「払沢の滝」は、東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれている滝で、23mほどの高さから落ちる水に圧倒されました。自分たちの行きたい場所にスケジュールを組んで行くことができたよろこびと、自然のすごさをまじまじと感じた感動は、一生忘れることはないでしょう。

また12月には、美しい夕日と朝日を見るために、学校にも宿泊しました。子どもたちは、富士山の横を夕日が沈む様子をじぃ~っと眺めながら「なんてきれいなのだろう」と心の中でつぶやいていたようでした。次の日は、朝、暗いうちから多摩川に出かけ、寒い中、ずっと朝日が昇るのを待っていました。少しずつ、周りが明るくなり、日が昇り始めると「うぉ~~~!昇ってきた」と、大興奮でした。さらにこの宿泊は、これまで火おこししてきた経験を活かして、自分たちで火をおこし、調理もしました。

2月、以前、奥多摩のビジターセンターの方から、「『払沢の滝』は、冬になると凍るのだよ。それを『氷瀑』というのだよ」と教えていただいたことがありました。そこから子どもたちは、「氷瀑を見たい!」という願いを持ち、毎日更新されるHPで結氷率をずっと見ていました。温暖化の影響もあり、なかなか滝が凍らないと思っていたころ、突然「10年に一度」の寒波がくるというニュースが舞い込んできました。毎日更新される結氷率を見ながら、「景色グループ」の子どもたちがスケジュールを組み、2回目の「払沢の滝」に出かけました。氷の分厚さによろこぶ子どもたちでした。

この一年間、たくさんの美しい自然の景色をクラスの子どもたちと見てきました。景色を見るだけではなく、その自然の中で遊んできました。この経験は、一生心の中に残ることでしょう。

5年2組からのトピック


「自然を感じて遊んで、仲を深めよう!」

 多摩川に出かけたら、「どこにつながっているのか?」ということに興味を持った子どもたち。せせらぎ館の航空写真で辿っていくと、奥多摩につながっていることが分かりました。奥多摩ってどんなところなのかと実際に足を運んでみると、そこは、大自然に囲まれている場所でした。「ここで遊びたい!」「泊まりたい!」と願いを持った子どもたちは、「景色グループ」「火おこしグループ」「石・水質グループ」「天気グループ」に分かれ、活動していきます。

 「景色グループ」は、多摩川近辺の美しい景色を現地に足を運び、写真に収めていきます。11月には、「神戸岩」「払沢の滝」「秋川渓谷」に出かけました。「そこで撮った写真をカレンダーにして販売すれば、奥多摩に泊まる費用が稼げるのではないか」という子どもたちの発意から、カレンダーづくりが始まりました。

 「火おこしグループ」は、奥多摩で宿泊する際に、自分たちでおこした火で調理をしたいという想いから活動しています。あるとき、子どもたちはバスの運転手さんからいただいたイモを焼き芋にして販売し、奥多摩宿泊の資金にしようと考えました。そこから、「火おこしグループ」の焼き芋販売が始まったのです。校長先生や園長先生のところに行って交渉もしました。一つひとつ自分たちなりに数多くある問題を解決しながら、焼き芋を販売し、奥多摩の資金を稼いでいます。

 「石・水質グループ」は、どこから水が汚れているのか、どうしてそこから汚れるのかを知りたくて、水質調査をしています。「石グループ」は、上流・中流・下流の石を集め、その種類を調べています。

 「天気グループ」は、これまで雲、台風の実験をしてきました。どうして雲ができるのか?台風の渦のひみつなど、自分たちの興味関心を実験で明らかにしてきました。

 さあ、5年2組の自然体験物語、各々別の道を歩んでいますが、共通することは「自然」です。この「自然」を追究しながら、その〝よさ〟をみなさんに伝えていきたいと思っています。

5年2組からのトピック


自然

 高学年がスタートしました。子どもたちの有り余るエネルギーを発散しようと、まずは多摩川に出かけ思いっきり遊びました。そこでの気づきは、「海のにおいがする。海はどっちだろう?」「川の流れがこうだから、こっちだね」「多摩川はどこから流れているのかな?」「どこまで流れているのかな?」「川もきれいな場所と濁っている場所がある」というものでした。
 後日、多摩川でやってみたいことを聞くと、「遊びたい!」「泊まりたい!!」という〝想い〟を出してくれました。「遊びたい!」「泊まりたい!」という〝想い〟と、前回行った多摩川の気づき(「多摩川はどこから流れているのか?」)から、「せせらぎ館」に出かけました。
 「せせらぎ館」の館内では、多摩川の航空写真を眺めていた子どもたちが、「多摩川って奥多摩湖につながっている」と気づき、そこから奥多摩湖に出かけることになりました。奥多摩湖では、泊まる場所も下見をしました。水温も計り、上流の冷たさにも気づきました。総合のテーマがこれで決まるかと思っていましたが、「今年こそは自分のやりたいことを総合のテーマにしたい!」と思いをずっと温めていた子どもたちもいました。それは、「手話」と「寄木細工」です。
 ここから、「自然」をテーマにしたい子どもたちと「手話」「寄木細工」の子どもたちとの長~い話し合いが続きました。議論は平行線まま、時間だけが過ぎました。この間、「総合っていつできたの?」「どうしてできたの?」という疑問から、総合教育活動誕生時に携わっていた堀先生、倭文先生に話を伺いました。そこでは、総合は「必然性」が大事だと学びました。しかし議論は、平行線のまま、多数決で「自然」に決定しました。
 テーマが決まってから、多摩川のことだけではなく、泊るためには調理することが必要だと気づき、自分たちでおこした火で料理をつくりたいという〝想い〟から、マッチ1本で調理できるぐらいの火をつけることも目標になりました。この間、2回、火おこしをしましたが、調理できるほどの火の〝強さ〟と〝持続力〟が足りません。そこが2学期の課題です。また奥多摩にも出かけ、上流の冷たさを感じたり、美しい景観を探したりします。やがては、自分たちの足で、その景観を見に行くつもりです。