カリタス小学校
カリタス学園
3年1組
3年1組からのトピック

■年間のテーマ
「落語がいい!」

 『落語』をテーマに活動が始まり、この2学期もどっぷり落語漬けとなりました。
 夏休み前に「一人1つお気に入りの話を探す」ということをして、夏休み中にそれを覚えられれば…と言っていたら、ほとんどの子が1つは覚えてきていました。中には2つ3つという子も。また、夏休み期間に演芸場や寄席に足を運び、プロの方がやっている落語に触れてきた子も多く、子どもたちの中に『落語』というものの存在感が増しているのを嬉しく感じました。
 2学期スタートして、それぞれの落語を何とか「落語家さんのように聞いて頂けるものにしたい」と練習を重ねます。同じ話を選んだ子が集まってみたり、普段の教室でのグループのメンバーで集まってみたり。時には壁に向かって個人練習なんていう時間もありました。とにかく言葉に発する、誰かに聞いてもらうことをしながら、ちょっとずつでも落語の雰囲気が出せるように…。でも、そこはやっぱり私を含めて素人ばかり。限界があります。
 そこに手を差し伸べてくださったのが、古今亭志ん八さん。「教えて頂けたら…」とご連絡してみたところ、快く引き受けてくださいました。子どもたちにとって、貴重な出会いが生まれました。9月と11月に学校へ授業をしに来てくださいました。3年1組・志ん八先生!です。9月には落語の基本的なことを(一席も演じてくださいました)、11月には子どもたち一人ひとりの取り組み状況に応じた指導(相談)をしてくださいました。プロの方に個別に指導して頂ける(相談にのって頂ける)のは夢みたいなこと。その度に、子どもたちの目はキラキラ光り、話術も上達していっています。志ん八先生は「いやぁ~、みんな凄いね」といつも褒めてくださいます。だから、子どもたちも嬉しくて嬉しくて。「次に会えるとき迄にこうしたい」という目標をもって練習に取り組みます。
 また、偶然にも12月に開かれた全校での芸術鑑賞が、今年は『古典芸能』でした。それは子どもたちにとって嬉しいプレゼント。そして、そこにいらしてくださった入船亭扇好師匠と昼食を一緒にしながらお話できる時間もでき、子どもたちはまたいろいろな質問をさせて頂きました。
そんな貴重な出会いに恵まれながら子どもたちは『落語』という話芸を上達させようと一生懸命です。自信が付いてくると、「誰かに聞いてもらう」ことに楽しみを見出し始めている子が増え、保護者の方にもそうですが、学校にいらしたお客さんを捕まえては「落語を聞いてください」と声を掛けています。普段の授業ではあまり声が出せない子が、「私がやりたい!」と積極的に手を挙げて落語を披露してくれる。そんな光景がとても嬉しく思います。
 あっ、3年1組の子どもたちと屋号を決めました。『笑楽家』です。今後ともごひいきにお願い致します。

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