理事長挨拶

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理事長挨拶

カリタス学園理事長

齋藤 哲郎

Tetsuro Saito

愛される体験をとおして愛する人へ

私たちの学園の名前「カリタス」は、ラテン語で神さまの「愛」を意味します。つまり、イエス・キリストが言葉と行いをとおして、特にその死と復活をとおして示された、父なる神さまの無差別・無償の「愛」を意味しますが、この学園の名前に、私たちが子どもたちに一番伝えたいことがよく表れていると言えます。

すなわち、神さまは愛の方であって私たち一人ひとりを掛け替えのない存在として限りなく慈しんでくださっているということ、だから、この神さまの愛に気づいて私たちは自分自身を本当に大切にしなければならないということ、またこの神さまの愛に倣って他の人々も自分と同じように大切にしなければならないということ、このことを私たちはすべての教育活動をとおして子どもたちに伝えたいと願っています。

学園の歴史は60年をこえました。具体的な教育の方法や中身は時代や社会の要請に応じてこれまでも変わってきましたし、これからも変わっていくことでしょう。でも、教育の根本にある願いや目的は変わることがありません。自らが愛されているという確かな実感をもって、自らも他を愛する人へと成長していく・・・私たちは子どもたちをそのように育んでいきたいと思います。そして、この真剣な関わりの中でこそ、子どもたち一人ひとりの豊かな才能が開花し、幅広い関心や深い洞察力が養われ、多くの人の幸せを願う優しい心が培われていくものと信じています。