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「お米づくり(仮)」





始まりの4月。新しいクラスでの社会科の授業でお米のことが話題に挙がりました。今年話題に挙がっているのは、お米の価格高騰の問題。その授業での「お米の総合をやりたい」という一人の声からみんなへの投げかけになり、活動がスタートしました。カリタスの5年生は毎年社会科でバケツ稲を育てているので、それを学校で種もみから育てることから始めました。他方で、クラスの子の親戚や知り合いの農家さんからお米の苗をいただけることになり、余るくらいたくさんの苗が学校に集まりました。
やがてバケツ稲だけでなく、「学校の中に田んぼを作って育てたい」という思いが生まれ、校内の使っていない池や畑を大改造して田んぼに作り変える作戦が決行。水を抜いて土を入れ、少しずつ混ぜながら水を入れ、肥料を混ぜて・・・。相手は植物ですから時期を選んでいられません。ゆっくりとしていると田植えの時期も逃してしまいます。田んぼができると急いでみんなで田植えを開始。何人か田植え体験をした子どもたちが自身の経験をいかして、より上手にできる田植えの方法を見いだしながら横一列になり、もらった苗を丁寧に植えていきます。靴を脱いで入る田んぼはなんだか不思議な感触。泥の感触が少し気持ち悪い。でもしばらくすると「気持ちいい」という声も聞こえてきました。一方で、暑い中、腰をかがめてする田植えは骨の折れるような作業です。手も泥だらけになります。ですが、体を動かすことで感じることができる米農家の方々の苦労がそこにはありました。
田植えが終わっても、そのままという訳にはいきません。植えた苗が立派に成長できるように守っていかなくてはいけないのです。害虫対策、ボウフラの駆除、水の管理、病気の対策、鳥対策。考えないといけないことはまだまだ山積みです。また夏休みも、田んぼを放置することはできません。交代で当番を作り、水やりや田んぼの手入れを欠かさずおこなっていきます。どのくらい上手く成長してくれるか分からないのも含めて総合の醍醐味。これからみんなのお米がどのように育っていくのか楽しみです。