6年3組からのトピック


「モザイクアート」

友だちの作品から、モザイクアートで「立体感」と「色の工夫」をしたい、そして「社会に向けてメッセージ性のある作品を作りたい」という希望をもって総合を進めることにしました。
4人の総合委員さんを中心に、印刷物の色の出し方を顕微鏡で調べたり、丸シールを使って作品を作ったりと活動を中心に進めました。途中、丸シールアートに魅せられる子が続出しましたが、校長からの「ただ丸シールを買って貼るだけの総合でいいの?」というアドバイスを受けて、材料から自分たちで作るのが総合だと気づくことができました。
目標であるメッセージ性のある大きな作品を作りために、もう一度「モザイクアートとは何か」「モザイクアートの美しさとは」「自分たちの作品で工夫できること」などを皆で調べました。その中で、モザイコとしてペットボトルのキャップや石、ビーズなどのアイデアも出ましたが、トイレットペーパーの芯を広げて色付けをし、1㎝角に切ったらよいのではないかと、この冬休みにトイレットペーパーを各家庭で集めることにしました。
また、コロナはひとまず置いておいて、自分たちが考える社会の問題点を全員がロイロに提出し、それについて発表しました。そのうちのSさんは、気象庁からの気温の変化のグラフと、地球温暖化による海水面上昇の範囲の地図を示しながら、自分たちの生活が脅かされていることを力説しました。また、Mさんは、自分の家でも行っている保護犬の世話の話と殺処分の現状について報告していました。
そうした社会の問題点をまとめていくと、今話題になっているSDGsに行き着くのではないかと気づき始めました。そこで改めてSDGsについて調べてみると、確かにそうです。そこで、3学期に向けてSDGsの17個の目標のうちの一番伝えたいことを4人グループでモザイク画に表現してみました。
3学期はこの作品の振り返りといよいよ目標であった大きな作品の構想、実践に入っていきます。

6年2組からのトピック


「見立ての世界」

ミニチュア作家の田中達也さんの作品のように、身近にある文房具や生活用品を別のものに見立てながら、ミニチュアの街を作っています。田中さんの作品には、「えー、これがこんなものに置き換えられるのか?!」と驚いたり、「なるほどねえ。」と感心したりで、その発想の豊かさ、視点のユニークさに本当に驚かされます。私たちもそのような作品を目指して、想像力を豊かに働かせて見立てようと努めていますが、これがなかなか難しい……。
しかし、「見立て」がないと、ただの工作になってしまうので、やはりそこは6年生らしく難しいことはやりがいがあると考えて、みんなで持ち寄った材料や100均ショップの素材とにらめっこしながら、アイディアを出し合って取り組んでいます。
また、細かい作業はとても時間がかかり、思うようにははかどらないことも悩みの種です。
今年は新型コロナウィルス感染拡大のため、どこにも行けずにステイホームを余儀なくされた私たちですが、こんな所に行きたいな、こんなところで遊びたいという思いを、せめてミニチュアの世界で叶えられるように、見てくださる方が楽しめるような街作りをめざして3学期も励みます。

6年1組からのトピック


「It’s a small CARITAS」

1学期末、最後のオンライン授業で決まったテーマが「ミニチュアで伝えよう 私たちのカリタス」。のちに「It’s a small CARITAS」と名前を変えます。1学期、オンラインで会えない日が続いて、“当たり前”の尊さを知りました。『これまでみんなで過ごしてきたカリタス小学校での思い出をミニチュアで表し、さらに動画をコマドリで撮影して編集して、カリタスのホームページに載せたい。多くの方にカリタス小学校での思い出を、魅力を伝えたい!』という夢を描いて、6年1組の総合が幕を開けました。

「もう終わり?」
こだわりの作品にしたいわけです。制作に熱中すると、時間の過ぎるのが早いこと早いこと。時間との勝負でもありました。
ミニチュアを本物のようにリアルに作るには、実物をよく見るところから始まります。散り散りに校内を歩いては、目的の場所で写真を撮り、ミニチュア作りに役立てます。これまでミニチュア作りの舞台としてきたのは、[教室・宗教室・オープンスペース・イチョウ並木・羊小屋・グラウンド・運動会・秋祭り・多摩川探検]…多摩川班は、実物を目で見ようと、多摩川まで出かけたこともありました。羊小屋班では、2年生のときにここちゃんの毛で作った宝物“ここちゃん人形”を登場させました。舞台となるのは、カリタスの特徴がよく分かる場所。自分たちの思い出をたくさんつくってくれた場面たちなのです。

そして、動画作り。iPadにアプリが入るまでは、できる人が家で自主制作という流れ。061の映像クリエイターのみなさんによる個性豊かな作品が、ロイロノートにアップされては味わい、味わってはまたつくり…の繰り返しでした。また、「総合係」の活躍も忘れてはなりません。授業の司会進行に加え、貴重な休み時間に話し合ったり、(副)校長先生のところへHP掲載の依頼へいったりアプリインストールの交渉をしたり…。

2学期は、総合係を中心に話し合って検討してきたこともたくさんありました。最後に話し合ったのは「著作権問題」。
「それなら、カリタスのオリジナル曲を自分たちで演奏したらどうですか?」との呼びかけから話が一気に前進。「ピアノ演奏できる人?」「いっぱいいるじゃん!」「ハーモニカももってるよ」「Aちゃんはギターも弾けるよ!」「あ、そしたらBちゃんも!」「Cくんはいっそのこと無邪気に歌ったら?」「フルートにチェロに謎の楽器もある!」…と話は尽きません。やりたいこと、山積み。夢、山積み。課題も山積み…?

2学期、学校に来られたことに感謝をしたいと思います。6年間の総決算を、残る2ヶ月の総合に込めていきます。みなさんへ、私たちが、カリタス小学校の魅力を、お届けします!公開日まで…もうしばらく、お待ちくださいませ。

5年3組からのトピック


「開いてびっくり! 大きなしかけ絵本」

 このコロナウイルスによる感染症が広がる中、カリタス小学校では、7月末までの1学期の間は、オンラインによる授業が展開されました。画面越しにお互いに顔を合わせながらの日々。今までに経験したことのないことがたくさんでしたが、子ども達の対応能力の高さには驚かされました。
総合も、例年であれば教室で顔を付き合わせて「これがいい」「あれがいい」と話し合い、徐々にテーマを絞っていき決まります。話し合いの日が近づくと、教室のあちらこちらで同じテーマを推す子ども達が集まり、相談や準備を進めている姿が目に入りました。でも、今年はそれが難しそうです。いったいどう進んでいくのか…。
 ところが、想像していた以上に子ども達はそんな中でも話を進めていく力がありました。
画面に顔を並べ、お互いに考えていることを出し合います。また、オンラインで進める手段として得たものを駆使して、今まで以上に資料の提供やプレゼンの仕方に工夫がなされたような気がします。共有の画面には、いつでもお互いのものが見合える環境もあり、それを見合いながら高め合っていたような気がします。
 そんな経過を経て、決まったテーマが「開いてびっくり! 大きなしかけ絵本」。最初は「とび出す絵本」だったのですが、敢えて「しかけ絵本」になりました。そこにはテーマについて話し合っていたときに「モザイク」というのがあったので、「それも生かそう」という子ども達の思いがあります。
 1学期の末にテーマが決まっていたので、夏休みに自分なりに作ってみた子どもがたくさんいます。実際にやってみたり、調べてみるといろいろな「しかけ」があります。2学期はそれらをお互いに発表し、そして全員が何らかの「しかけ」を生かした1ページを作ってみるとことから始まりました。
その後、いよいよ本格的に絵本づくり開始。5人1チームとなり、既存のお話、創作話を自分たちで選んで、1冊の絵本づくりに取り組みました。各チーム、メンバーの構成によって進め方や役割分担が違いましたが、多くのチームでは文章、作画、しかけ、装飾などの役割分担をしていたようです。取り組んでいる様子を見て回っていると、「この子、こういうことが上手だったんだ」「こういうところ一生懸命考えるんだ」と、普段の教科学習とはまた違う1人ひとりの姿が見られ、驚きや感心がたくさんありました。
「2学期末までに今の作品は完成させよう」という目標を定めていたので、終業式の日も必死に仕上げに取り組んでいるチームもありました。

5年2組からのトピック


「民族楽器の力で みんなを元気に」

 5年2組では、「コロナなどで悲しい思いをしている人に、自分たちの演奏で元気になってほしい」という思いから、「民族楽器作り」に取り組むことに決めました。作る楽器は「カホン」「レインスティック」「アサラト」に決めました。
 カホンチームは、材料となる木材集めに苦労しました。カホンに使う木材は面によって厚さや大きさを変えなければなりませんし、一人一個作るために購入するとなると予算が足りません。困っていたところ、保護者の方から会社の木材を譲っていただけることになりました。また、家にある板を集めたチームもありました。板が揃うと、次に穴あけ作業に入りました。電動ドリルを使うのは初めての子もおり、最初は苦戦している様子でしたが、経験を積むうちに上手になってきました。
 レインスティックチームは、ラップや模造紙の芯などで作りました。模造紙の芯は長い上に硬いので、螺旋状にたくさん穴をあけたり、つまようじを刺して固定したりするのが大変でした。「なるべく雨の音に近づけたい」と、入れる中身も工夫しました。「砂を入れたら、全然音がしなかった」「米とつまようじを切ったものを混ぜるといい音がするよ」など、試行錯誤しながら理想の音に近づけていきました。
 アサラトチームは、ガチャガチャのカプセルを2つ紐で繋げ、中に豆やビーズなどを入れて作りました。楽器を作ること自体にそれほど時間はかからなかったのですが、演奏が難しいのです。玉を持って振る「シェイク」はすぐにできましたが、腕を振った反動で玉同士をぶつける「ハングフリップ」などは簡単にはできません。しかし、家で練習してできるようになった子がみんなにコツを教え、できる子が少しずつ増えています。
 「みんなを元気にしたい」という目標達成まではまだ遠いですが、子どもたちはその願いを忘れずに持ち続けているようです。

5年1組からのトピック


「和紙~極~」

 5年1組は、和紙づくりをテーマに日々活動に励んでいます。和紙やはがきを使って色々な人にエールを送りたい、という思いもあり、和紙づくりに決定しました。
 2学期が始まってすぐ、市販の手作りはがきセットからスタートしました。「紙をすく」ということのイメージが難しく、紙の原料を枠の中に収めて固める、というステップを踏んでいました。その結果、分厚くてもろい紙ができあがっていました。
何度か紙づくりを繰り返すうちに、良い和紙は「薄くて丈夫」であることに気づき、そのような和紙を目指すようになりました。また、今まではずっと牛乳パックやティッシュペーパーなどの紙を原料として作っていましたが、だんだんとコウゾを原料として本格的な和紙を作りたいという思いが強くなっていきました。本格的な和紙を目指してまず始めたのが、自分のすき枠づくり。市販のすき枠は卒業して、木材を切るところから一人一人自分のすき枠を作りました。のこぎりの扱いやネジ止めなど、苦労したことも多かったですが、その分自分の作ったすき枠に思い入れを持っているようです。
次に取り組んだのが、紙をすく技術を身につけることでした。いままでのような作り方ではなく、本来の和紙の作り方に近づくように作り方を考え練習を重ねていきました。原料の量、紙をすくときの枠の動かし方、乾燥の方法などに気をつけながら、今も丈夫な和紙を目指して活動を続けています。
いままでは、紙を原料として和紙づくりをしていましたが、これからはいよいよ実際のコウゾを使っての和紙づくりが始まります。どのような紙ができるのか、これからに期待が高まっています。

4年3組からのトピック


「作ろう! 世界に1つのマスク」

 1学期には、ズームの授業やロイロノートで「こんな総合やってみたい」というものを出し合い、フリートークを繰り返してきました。その時提案されていたのは、お料理、折り紙、植物から服を作る、劇、人形劇、パズル、アニメ、マスク、コマどりなど48種類!!
 2学期が始まってから、心配な点を質問したり、いいと思うところを出したりして徐々にしぼっていって…最終的にマスク作りに決定しました。

 活動がスタートして…まずは玉結びや玉どめ、波ぬい、そして本返し縫いや半返し縫いを練習していきました。以前の総合で慣れている子もいれば、ほとんど初めてという子も…。近くの友だちに教えてもらいながら真剣に練習しました。

 第1号マスクは…クラスの色・ブルーの『簡単マスク』。縫うのは2カ所だけでしたが、みんなおそろいのマスクができあがったときは、飛び跳ねて見せに行くほどうれしかったです。

 その後、刺し子のコースターに挑戦し、縫い目をそろえてまっすぐ縫うこと、玉どめをしないで縫い始め、縫い終わりなどを練習しました。ここでも先に進んでいる子が先生になって、かがり方やアイロンのかけ方を教えました。

 2学期最後は、第2号のマスクに取りかかりました。黄色か緑で裏地は白…1号より少しだけむずかしい簡単マスクです。2学期最後の総合の時間に完成した子が半数くらい…。3学期はスピードアップして、もっとたくさんのマスク、難しいマスクに挑戦していきます。誰かのために私たちの思いを込めたマスクを贈りたい!!と思っています。

4年2組からのトピック


「みんな笑顔で カリタスイッチ」

 今年度の総合のスタートは、オンライン授業でした。Zoomのグループセッション機能を使って自分が興味のあるテーマをプレゼンしたり、ロイロノートの共有機能を使って実物や動画をみんなに見せたり、オンラインならではのテーマ決めとなりました。7月には家にある身近な材料を使って、各々でピタゴラスイッチを作り、友だちに紹介し合いました。
 9月に学校が始まってから、どんな目標でピタゴラスイッチを作っていくか、話し合いから始めました。「一人でやった時とは違う、みんなでしかできないようなものを作ろう!」という想いから、042ならでは、カリタスならではの『カリタスイッチ』を作ることになりました。テーマ名には、見ている人を笑顔に。そして、作っている私たちが、失敗を重ねても最後は笑顔になれるように。という想いが込められています。1学期に学校に来られなかったからこそ、学校で毎日みんなと過ごす時間の大切さを知った私たちは、「カリタスでの楽しい一日」をピタゴラスイッチで表現することにしました。2学期は、「国語」「宗教」など様々な授業や、「休み時間」「登下校」「お弁当」など全部で12グループに分かれて、それぞれの魅力を伝えられる仕掛けやコースをグループごとに作っています。「できるだけリアルに」作ることが目標です。3学期になったら、いよいよ全グループを繋げて、一日の流れを作る予定です。

4年1組からのトピック


「ミニ 折り紙会館」

今年は、コロナの影響で学校に登校できず、一学期はzoomでの授業が行われました。子どもたちは、家庭で過ごしていたので、zoomでの朝の会は子どもたちの交流の役割もしていました。朝の会での情報交換の時に、折り紙をしている子が意外と多く、互いの作品を披露する場となっていきました。自然とその作品に興味を持ち、「教えてもらいたい。」「私も折りたい。」という声が上がってきました。そして、「先生、総合の時間も作ってください。」という希望の声が強くなり、とりあえず、昼食後の昼休み時間やいわゆる放課後時間にみんなで折り紙をする時間を作ることになりました。教える担当になった子どもは、事前にみんなに伝わりやすいように練習をしたり、段取りを考えたり、画面の位置を工夫するなど、YouTubeさながらで手際よく教えていました。できた作品は、ロイロノートにアップしてみんなの作品を見る機会も作ってきました。ロイロノートには、総合のフォルダも作り折り紙以外の考えや実際やってみた感想などが寄せられました。
 二学期になり登校が再開され、改めて総合について話合いを行いました。自分たちが何を目指したいのかを考えました。「みんな協力できるもの」、「みんなで話し合って一つのものを完成させたい」と、子どもたちの様子から、「また、学校に登校できなくなったとしても友だちとつながっていたい。みんなと総合をしたい」という気持ちを強く感じました。そして、ある程度の距離(ソーシャルディスタンス)をとりながら探究できるものとして、日本の伝統的な遊びである折り紙ならみんなの願いを叶えられるのではないかと、最終的に全員一致で折り紙に決まっていきました。
 二学期は、季節の折り紙を折りました。ある方へお礼の気持ちを贈りたいと、クリスマスカードを作りました。三学期は、モザイクアート、立体折り紙に挑戦したいという声があります。また、話し合っていきます。

3年3組からのトピック


「みんなで手作り糸ボール」

9月、学校での授業が再開し、ようやく今年の総合で何をしたいか話し合いをはじめました。オンライン授業の期間中には、ユニット折り紙や糸を使った手芸が流行っていて、よく作品を紹介しあっていました。夏休み中も作品を交流したいという声があり、ロイロノートで作品を共有することにしました。その中で、糸を使ったボールを作った子がいました。「かわいい」「作りたい」という声が多くあがりました。そこで、今年の総合では、糸から手作りで糸ボールを作ることに挑戦しようということになりました。
材料として、1学期にオンラインでお別れした羊のあかり達の毛を使おうという意見もありましたが、アレルギーの子がいたこともあり断念。他にどのような材料で糸が作れるのか調べました。すると、多摩川に自生するカラムシやクズから糸がとれることが分かりました。また、カイコからも糸がとれると調べてきた子もいました。
そこで、まず、多摩川にカラムシとクズを取りに行くことにしました。取ってきた草は、腐らせてから校庭の水道で洗い、繊維を取り出しました。繊維を取り出しやすいように、たたいたり、ゆでたり、その日のうちにむいたりと班ごとに様々な工夫をしました。取り出したクズの繊維は、皆で協力して結び、糸にしました。その後、糸を思い思いの材料で染め、糸ボールにしました。カラムシからは、想像より少ししか繊維がとれなかったので、クラスで1つの大きな糸ボールにできたらいいねと話し合っています。
3学期は、お休み中の先生から頂いた繭から糸をとり、作品にしてお返ししようと計画しています。また、自分たちが育てたカイコの繭が一人一つあるので、それを使って何か作れないかをそれぞれ冬休みに調べてくることになっています。