4年1組からのトピック


「みんな大好き! 大豆広場!!」

 月1回のペースの豆腐と納豆づくりに挑戦している1組の子どもたち。9月に決めたグループをずっと固定し、それぞれのグループで常に「拘り」を意識して続けています。豆に拘ったり、水に拘ったり、にがりに拘ったり…。そうすることで、回を重ねていく中で「この方がいいと思う」という進捗が見られました。

 2月末に行われた学習発表会では、クラスとしての総合の歩みを一人ひとりお客様に語ったり、自分のグループの試行錯誤の様子を語ったりしました。「こういうテーマ候補からこの『大豆』に決まり、それからこうやって作り続けて…」「私たちのチームはここにこだわり…」と自分で取り組んできたことを具体的に語っている様子が見ていると、「ことばの力」を大切にしている本校の子どもたちの成長を感じます。

 また、自分たちがつくった豆腐や納豆をお客様に味見をして頂く機会にもなりました。お客様に目の前で試食して頂き、その反応を直に頂きます。「美味しい」「豆の味がしっかり出てる」「すごいね」などの声は子どもたちの励みになりました。

 3月の年度末まで、計6回(学習発表会を含むと7回)の試行錯誤をくり返しました。どのグループも自分たちの力で豆腐や納豆をつくりあげることができ、「売っているものに近づく」という目標は達成することができました。回を重ねることで手際もよくなり、グループ内で協力する姿もよくなりました。

 『大豆』という食品は、私たちの食生活の中の様々なところにあります。「畑の肉」と言われるように栄養も豊富です。この総合で、子どもたちが今まで何気なく口にしていたものへの見方や感じ方が少しでも変わってくれたらと思います。

 そうそう、11月に仕込んだ醤油と味噌は今もみんなの思いを込めて熟成中です。完成まではまだ少し掛かりそう。5年生になったらまたこの仲間で集まって、味わってみることにしています。

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「みんな大好き! 大豆広場!!」

 大豆からいろいろな食品が出来ていること、大豆がいろいろな食品に変化していることに興味を抱き、テーマに選んだ子どもたち。2学期は、いよいよその大豆から出来ている食品づくりに挑戦しています。
 いろいろある中から子どもたちと話し合いで絞った食品は、何回か挑戦できる「豆腐」と「納豆」。というのは、「醤油」や「味噌」は熟成させるのに時間が掛かることを知ったからです。そちらを中心にやってしまうと、結果が出るのは来年度…。それでは試行錯誤していくことが難しいのでそのようにしました。
 月1回をペースに豆腐と納豆づくりに挑戦しています。1回目はとりあえず「やってみよう!」。2回目はグループで1つ拘りをもって挑戦(水や大豆の量・水や大豆の質・にがりの量や入れるタイミングなど)。そして、3回目は2回目の結果をグループ毎にプレゼンし、お互いの経験をシェアしてよりよい方法へと進めるという形で進みました。回数を重ねるとやはり「こうすれば…」ということが少しずつわかってきます。だんだんと豆腐・納豆らしいものへと変わってきたグループがありました。一方で「ここはこうしてみたら…」と工夫したつもりが逆に上手くいかなかったグループもありました。やっぱり「これなら!」というものを見つけるまでの道筋はまだまだ険しそうです。
 11月には、醤油と味噌づくりにも挑戦しました。これは先にも述べたようにくり返すには時間的な無理があります。でも、子どもたちは「やってみたい」という思いをもっていたので、「どうなるかはわからないけど」ということで仕込んでみました。味噌は煮た大豆に麹や塩を混ぜます。醤油はやはり煮た大豆に麹、そして小麦、水、塩を混ぜます。そして、どちらも容器に入れて…。今、みんなの思いを込めて熟成させています。
 冬休みが明けたら、また4回目・5回目と挑戦を続けていきます。

4年1組からのトピック


「大豆」

 前回、テーマの話し合いで残っていた題材が『大豆』『かいこ』『しゃぼん玉』『都道府県』『石けん』など。これらを絞り込んでいくために、仲間とポスターを描き、プレゼンをしていきました。自分たちが「このテーマは…」と考えるセールスポイントを語ります。その語りを他のテーマを推す子たちが聞き(聴き)ます。どの子も「自分が考えているテーマが一番」と思っているのは間違いないことですが、このプレゼンを通して、他のテーマの良い所を見出すように聞く(聴く)ことができると、最後の決定の際にはみんなで納得できるのではないかと考えます。ですから、このプレゼンの時間はとても大切です。

 6月末。何回かプレゼンを繰り返し、最終的には『しゃぼん玉』『都道府県』『大豆』が残りました。ここまでくり返し、それぞれの魅力を伝え合い、受け止めようとしてくると「どれに決まってもいいよ!」という雰囲気が出てきます。そして「一学期も残り少なくなって来たから早く決めたい!」という思いも。7月初旬。ついに「もう決めようよ!」となり、3つのテーマで投票をし、今年度の題材は『大豆』に決定しました。

 『大豆』は、そのままでも食べられますがいろいろな食品に変化します。そのことを3年生の国語の教材文で知っていた(これも選ばれた要因の1つ)子どもたちは、そこにこのテーマの魅力を感じています。味噌・醤油・納豆・豆腐…。何を対象にして研究をするか?
 「これがいいな」「あれがいいな」とありますが、その前提に「自分達が育てて収穫した大豆で」という思いは子どもたちにはありました。そこで、大豆を植えることからスタート。植え時にはギリギリでしたから、大急ぎでプランターをたくさん使って『大豆畑』をみんなで作りました。種は子どもたちがお店で探してきました。品種は『丹波黒大粒』『枝豆茶豆』『黒ひかり』『湯あがり娘』『秘伝』などいろいろ。「全部試したい」というので、プランター毎に違う品種を植えています。また、「カラスにすぐにやられる」「カメムシがすぐにつく」など子どもたちは情報を集めてきたので、対策も施して夏休みを迎えました。

 夏休みは、輪番で水やりにやってきて、大豆の生長を見守っています。

4年1組からのトピック


「ただいま、話し合いの真っ最中!」

 昨年からクラスのメンバーも担任も替わらず、そのまま進級した学級。だからといって、「すぐ決まるでしょ!」といかないのがこの総合のテーマ決めです。ただいま、テーマについて話し合いの真っ最中です。
 今年度、最初に話題になったのが、昨年取り組んだ『落語』を継続するかどうか。継続して「極める(芸を磨く)」という考えもあれば、違うテーマに取り組んで新しく何かを探求するという考えも。子どもたちと話し合って出した結論は後者でした。「表現」活動に取り組めた楽しさはあるものの、今まで取り組んだことがない「制作」活動や「研究」活動にも取り組みたいんだそうです。担任としては「もう一年やると…」という思いもありましたが、そこは子どもたちが出した結論を尊重します。ただ、せっかく素敵なものを経験していますから、時々、『落語』は取り上げて忘れないようにしていきます。
 さて、ということで新しい挑戦に向かうことにした子どもたち。それぞれの想いを出しながら、今年は『話し合い活動』への向き合い方を全員が獲得できるように、5人という少人数のグループでの話し合いを進めています。そこでは「必ず全員が発言をする」「友だちの発言〈提案〉のよいところを見つけるように聞く」「司会〈リーダー〉を立て話の道筋を整理する」など、話し合い活動で大切なことを身につけて欲しいと思っています。「いつも同じ子が発言する」「いつも同じ子がリーダーをする」ではなく、全員がそういうことができる子に。
 また、話を進めるためには「私が…」「私のテーマが…」と自己主張をし過ぎると、平行線を辿るばかり。お互いを認めることができると、少しずつどこかに歩み寄り、BESTではなくてもBETTERの方向を見いだせるのではないかと思っています。
 ちなみに今、出されているテーマは『大豆』『かいこ』『しゃぼん玉』『都道府県』『石けん』など。運動会も終えたので、話し合いを加速させていこうと思います。