6年2組からのトピック


劇×民族楽器

2学期の2組の総合は、「劇」発表に向けて「台本づくり」と「大道具づくり」に終始しました。
子どもたちは1学期、劇のシナリオを作るグループと劇に登場する4つの地域の大道具を作るグループに分かれ活動を進めていました。描く劇とは、「世界を4つの地域に限定し、神から与えられた使命で主人公がその4つの地域を巡りながら、民族楽器を見つけてゆく」というお話です。
2学期のスタートは、新型コロナ対応による夏休み明けのオンライン授業からのものでした。オンライン授業で実際に登校しなくてもできる活動は何か?それは、「台本の手直し作業」ということに至り、グループに分かれ台本の手直しから始めていきました。
やがて登校が可能となってからは、「4つの地域ごとの大道具づくり」と「台本づくり」のグループに分かれ活動が始まっていきました。「台本づくり」の活動は、ベースが1学期中にできていたことと、オンライン授業でのクラス全体での手直しなどもあり、さほど時間をかけずに仕上げることができました。
子どもたちは、連日総合の時間を「大道具づくり」に費やすこととなりました。しかし、材料の段ボールや道具作りに必要な塗料などの不足が重なり、作業は遅延しました。この問題を解消するべく、数人の児童が「自宅のあるマンションには廃棄となっている段ボールがたくさんあるので、それをいただくことは可能です。」という提案をしてくれた。早速各地域で必要な段ボールの個数を伝え、届けていただくところまでこぎつけることができました。塗料についても、地域ごとに必要な色と量を出しまとめて購入し作業は順調に進んでいきました。
それでも、2学期末が近づくにつれ大道具づくりに終始していて、肝心の劇の「演技」や「楽器作り」や「演奏」に進まなくて大丈夫なのか?という新たな課題が浮上してきました。しかも、このまま2学期を終えた場合、3学期は多くのメンバーが外部受験で登校しなくなるという状況がやって来ます。今後の2学期の時間をどこに重点を置き、それぞれの活動を展開してゆけばよいのか・・・クラス全体が大きな壁に阻まれることとなりました。
この問題に光を与える意見を一人の児童が総合の「振り返り」に書いてくれました。その考えは「大道具づくりと演技をその日の総合の時間で、教室と舞台に分かれて地域ごとに順番に同時進行で取り組んでゆけばよい。」という案でした。この考えにクラス全員が賛同し、とにかく3学期少人数でも劇発表に向けて準備ができるように、大道具づくり・劇練習・楽器づくりの活動を進めていきました。