4年1組からのトピック


「げージカル 『赤毛のアン』」

2学期になって改めてテーマを、という話し合いになったときには、当たり前のように「げージカル」に決まっていました。劇とミュージカルを合わせた感じの舞台をしたい、ということです。
演目は、「かたあしだちょうのエルフ」と「赤毛のアン」の二つに絞られました。エルフを出したMさんは、「エルフもいいけれど、アンもいいなあ、」と悩んでいました。そして、「舞台にするならどうしようか、」と毎回日記に自分の想いを綴ってきました。クラスでも意見が割れましたが、多数決で「赤毛のアン」に決まりました。
演目が決まった時点で、進行役を担任からMさんにお願いすることにしました。子どもたちも大賛成、担任が主導で総合をするよりもずっとやりやすい、と子どもたちが主体となって総合を進めていきました。以後、進行役を「総合委員」と命名し、Mさんの他にKさん、Seさんの3人で活動を進めることになりました。
皆で「赤毛のアン」の起承転結を考えた後、総合委員が苦労して台本に起こしました。11/15に初お披露目、単純に音読でかかった時間は8分43秒。歌や演技を入れたらちょうど良さそうです。そのまま決定稿となりました。そしてMさんは、アン役のために赤毛のかつらを試作しました。まだまだ改良したいそうです。
ずっと話し合いが続いていたので、ギルバートがアンの髪の毛をからかう「石盤にシーン」を6人組でまず演じてみることにしました。そして発表会&ビデオ撮影、その後ビデオを見て振り返り、という活動をしました。台詞だけでなく、表情や動きも大切な要素であることを確認しました。また、台詞をはっきりさせるためには、間も大切です。
また、自分たちが目指すのは単なる劇ではなく歌や踊りもある「げージカル」です。歌を入れられる場所や具体的な曲を考えていきました。ギルバートがアンの髪をからかう大事な石板のシーンは、担任が提案した田原俊彦の「NINJIN娘」に決定。意外に子どもたちも気に入っていました。そして歌詞を変える作業をしました。その他、始まりは「オーシャンゼリゼ」で決まり、最後にみんなで感動的な歌を歌って終わりたい、と全員一致でまとまりました。でもラストにふさわしい曲は何がいいだろうか・・・。ある日音楽から帰って来た子どもたちが興奮気味に口々にいい曲があったと言うのです。それは教皇様がお見えになったときの歌、「Protect All Life」でした。
いよいよ役決めです。立候補した子どもたちが予め決められていた台詞を発表し、それを元に全員で選ぶシステムをとりました。やる気のある子は何度も、どんな役でも挑戦していました。そして全員が舞台上で言う言葉が決まりました。その後しばらくは台本読みが音読の宿題になり、全員が自分の言葉と場所を覚えました。
12月に入ると2回だけでしたが、場面ごとに集まって台本の読み合わせや立ち位置、演技の工夫などをしました。3学期、いよいよ学習発表会に向けて具体的に舞台を意識しての練習が始まります。

4年1組からのトピック


「劇かミュージカル」

5月中旬、国語の「白いぼうし」を学習している時に、「劇のようにしながら読んでみたい」という声が挙がりました。すぐに、皆がその楽しさの虜になりました。
そして「1組劇場」と命名された寸劇を何度かやっているうちに、全員でやってみたいという想いを持ち始めました。それならば、「場面ごとに担当を決めて、全員が一度は舞台に乗ろう!」とKさんが提案し、数回練習を重ねました。ほとんどの子はナレーターですが、台詞がなく演技だけの子も必要になりました。
しかし、録画をした自分たちの作品を見てみると・・・声が小さくて聞き取れません。大きな声を出さないと全く興ざめしてしまうことに気付きました。すると、次の練習では体育館の端に立って舞台上の子の声が聞こえるかを調べる子どもたちの姿が見られました。
自信を持って迎えた第2回の発表では、自分の担当の文章を覚えていなかったり、間が悪かったりして、またも作品の良さを伝えきれませんでした。そこで、より良い劇にするにはどうしたら良いかを出し合いました。その中から、すぐにできることは何かを考えたところ、自分の担当する文章をしっかりと暗唱する事でした。
6月25日、全員が場面ごとに舞台に腰掛け、真っ直ぐに前を見ながら自分の台詞を言う発表会をしました。繋がった全員の発表を見た子どもたちからは、拍手が起こりました。大きな声で堂々と発表していたからです。
7月に入り、そろそろ総合のテーマが決まったクラスが増えてきました。1組もそろそろ決めなくてはいけません。大半の子が「劇をやりたい」と言っていましたが、数名は違う候補を挙げました。けれども数日すると、「やっぱりみんなで取り組みたいから劇でいいよ」と言ってくれました。ある日、Mさんが「アニーをやってみたい」と提案しました。つまりミュージカルです。でもほとんどの子が、一人で歌って踊ることには躊躇しました。夏休み直前、インターネットで自分たちと同じように「白いぼうし」を舞台で発表している4年生を見つけました。さらに他の学校の2年生が「スイミー」をみんなで群読したり、歌ったりしている動画を見つけました。一人で歌うのははずかしいけれど、みんなでなら楽しそう。「劇」「ミュージカル」に拘らずに自分たちの発表の仕方を2学期以降に見つけていこうということになりました。この夏休み、本物の劇やミュージカルを見たり、読書をしたりして、自分たちがやりたい演目を見つけられたらいいな、と思っています。