外国語教育

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教育目標.4外国語教育

「カリタスで培った外国語力は、私たちの可能性を広げてくれます」

小さいころから友だちと一緒にフランス語で歌ったり、詩を暗唱するのが好きでした。6年生の時、仏検と Delf Prim A1に挑戦しました。最初はほとんど聞き取れなかったのですが、夏休み中、毎日CDを聞き、基本文を覚えました。少しずつフランス語がわかってきて、勉強するのが楽しくなってきました。カリタスで英語とフランス語の両方が勉強できて、とてもラッキーだと思っています。外国語が使えると、たくさんの人と話しができて、可能性が広がります。外国語はわたしの一生の宝物です。(高1 F.M.)

English+1
小学校1年生から良質な英仏語教育を子どもたちに

1年生から英仏語の複言語教育を少人数で行います。各言語が持つ音に耳を慣らすことから始め、聞く・読む・話す・書くの4技能をバランスよく学び、小学校卒業までに英仏語の基礎力をつけます。電子黒板やタブレットなどのICT機器も積極的に活用し、限られた時間を有効活用して、12月の「おしゃべり横丁」や2月の「学習発表会」では、英仏語によるスピーチをし、外国語で自己発信することも学びます。外国語での週当たりの時数は1・2年生が1時間の授業の中で英語とフランス語を半分ずつ週1回、3年生が英語とフランス語を週1回ずつ、4年生以上が英語週2回、フランス語週1回で、すべての学年が少人数授業を実施しています。

週当たりの授業時間数

英語フランス語
1・2年週1時間
3年生週1時間週1時間
4年生以上週2時間週1時間

※1時間は45分授業です。
※1・2年生は1時間の授業を半分に分け、英語とフランス語を学習します。

英仏語で「主の祈り」

理事長先生に「主の祈り」を英仏語で唱えていただき、それをビデオにしました。日本語では1年生から親しんでいるお祈りですが、4年生からは、英仏語でのお祈りもビデオに合わせて練習します。キリスト教文化圏では文化の一部とも言えるものなので、言葉の流れの美しさも含めて耳に残しておけば一生の宝ものとなるでしょう。他にも、「カリタス学園校歌」「デュービル賛歌」「天のきさき」なども英仏語で歌えます。

使用教材

英語

1・2年生では、身近なことをテーマに、歌やライムで英語の音を楽しんでいます。3年生から、久埜百合著の児童英語教材「ぼーぐなん」より、Wonderlandシリーズ、Actionシリーズ、Wordbookを使用して授業を行っています。4年生以上では毎時間タブレットを使用、Action Online 版を使って聞き取りや発音練習をしています。この Online 版は自宅学習でも使えます(有料)。内容は子どもたちが英語だけで理解できるように、ストーリー性があり、繰り返しやすい英文が、英語らしく、聞き取りやすい発音やイントネーションで全文録音されています。授業では、英語で語られる内容を聞いて理解することを基軸とし、理解できる表現を繰り返しながら応用へと繋げていきます。また、4年生以上では Wordbook(1200語収録 ) を使い、子どもたちの生活になじみ深い生活用語を中心にした語彙を身に付けます。このような教材を使用することで小学校卒業までに、中学2年前半程度の文法内容も学習することができます。

なお、4年生以上の授業で使用しているデジタル教材「English in Action 1~4」は、 https://action.ac/ のサイトで無料体験できます。有料ですが、子どもたちは授業と同じ内容を自宅のPCやタブレットで予習復習できます。

フランス語

1・2年生ではカリタス独自の Verbo-Tonale Gladich メソッドでフランス語独特のリズムとイントネーションを徹底的に学びます。3年生からはフランスHachette 社の「Les Loustics Vol.1&2」を使い、4年間で CEFR に準拠した Delf Prim A1で要求される聞く、読む、書く、話す力をしっかりと身に付けます。

行事

おしゃべり横丁

12月、子どもたちが英語やフランス語で話す会を企画しました。名付けて「おしゃべり横丁」。5年生は二人一組でクイズ、6年生は自己紹介を英語かフランス語で行い、それを友だちや先生方に聞いていただきます。12のグループに分かれ、12名の英仏語堪能なゲストを招き、各自一分以内で3か所で繰り返し発表します。手振り身振りをつけ、表情豊かに、ヒントになる写真や小道具も準備して、子どもたちがたくさん英仏語で「おしゃべり」します。さらに2月の学習発表会では、有志の6年生がスライドを見せながら英仏語で自分の関心事について発表します。一人で英仏語でのスピーチをします。English + 1の複言語教育を実施するカリタス小学校ならではの催しです。

フランス人学校(LFIT)との交流

2月初旬、板橋にあるフランス人学校(LFIT)で日本語を学ぶ11~12歳の児童が、6年生に一日入学します。12月からクリスマスカード・年賀状交換、ビデオ交流などを重ねてこの日を楽しみにしていました。日英仏語だけでなく、ジェスチャーも含めて会話を楽しみ、各クラスに分かれて習字、算数、理科、体育などの通常授業を一緒に受けます。日本ならではの、教室でのお弁当や掃除で、文化の違いを体験してもらいます。3月末には、カリタス小学校の6年生15名が板橋の LFIT に一日入学します。仏英日語が当たり前のように飛び交う中で一日を過ごし、ちょっとしたプチ留学体験ができます。

チャレンジ

フランス語検定5級

「仏検」で知られるフランス語検定は、第二外国語としてフランス語を学んだ大学生など大人が受ける語学検定試験です。カリタス小学校では6年生の希望者が秋季検定で5級に挑戦します。小学校では聞くことと話すことに重きをおいた学習をしていますが、フランス語検定を目指すことで、基本的な文法を知り、文字を読む力もつけます。

「実用フランス語技能検定試験」サイト内の合格者の声のページ

Delf Prim A1

2011年春、小学生を対象にした Delf Prim A1第一回が日本で実施されてから8年が経ち、カリタス小学校から毎年30~40名が受験しています。Delf Prim とは、小学生を対象として聞く・読む・書く・話すの4技能を評価するヨーロッパ共通言語枠(CEFR)の基準に応じたフランス政府公認の国際的資格試験です。諸外国の小学生と同じ試験では、辞書なしで簡単な手紙を書いたり、一対一の面接もあり、本当に「使えるフランス語力」が試されます。でも、面接を終えた子どもたちは「楽しかった。もっと話していたかった」と興奮気味に会場を出てきます。幸いこれまで全員合格です。これが自信となり、中学以降の英仏語学習にも、意欲的に取り組むきっかけとなっています。

英検 Jr. Gold

5・6年生は年に一回、全員が英検Jr.の一番上のGoldを受験します。事前に英検Jr.のための勉強をすることはなく、自分たちが日々の英語の授業で聞いて学んで培った力で試験に挑みます。合否の出る試験ではないため、子どもたちは各自が現時点でどれくらいのリスニングができているか、また昨年からどのぐらい力が伸びたかを正答率の数値とコメントで把握することができます。2018年2月に受験した6年生は50名近くが90点でした。授業で聞く力がついていることを実証してくれました。