「フランス絵本の世界」ワークショップ体験

 6月30日(土)、広尾有栖川公園内にある、都立中央図書館で開催中の「フランス絵本の世界にようこそ」展の特別企画として、カリタス小学校向けに、展覧会の監修者としてフランスから来日中のパスカル・アンベール氏による3つのアトリエが行われ、全学年、全クラスから68名と保護者約100名が参加しました。アトリエでは、「あなたへの一冊の本」を円形に広げ、参加者全員が自分が見ているページについて語り、みんなで一冊の本を共有したり、アルファベットの起源やデザインについての話を聞いてから、動物柄・鱗柄・羽柄で洋服を着せる感覚で文字をデザインしたり、さらに自分の名前のアルファベットを並べて記念写真を撮るなど、アンベール氏の指導で絵本を読んだり文字をデザインすることを学び、楽しみました。展覧会の解説では「本は不死身。電気や電池がなくて使えなくなることもない。代々読み伝えられるのが絵本の魅力」という一言が心に残りました。偶然ですが、図書館の企画担当がカリタス保護者だったので、気持ちよく特別イベントに参加できました。また西国分寺にある都立多摩図書館は児童書と雑誌専門図書館だそうで、是非、カリタス関係者にも使っていただきたいそうです。

1年生 公開授業の様子

 先週の土曜日、第1回学校説明会が開かれました。1年生は1組が総合、2組が算数、3組が国語を公開しました。1組の教室には、先日来た2匹の羊がやってきました。1匹は1組の飼っている「あかりちゃん」、もう1匹は2組が飼っている「マロちゃん」です。見慣れない部屋、たくさんの子どもたち。とても驚いたのでしょう。2匹は教室中をうろうろ動き回っていました。スケッチする子ども、触れ合う子ども、そして来校した園児さんたちに動物を説明してあげる子どもと、交代で分担しました。説明係の子どもはとても張り切っていました。自分たちだって、まだそんなに羊に慣れているわけではないのに、「大丈夫。可愛いよ。触ってごらん」と優しく声を掛ける姿があちこちで見られました。クラスにいるザリガニの説明をする子、羊を触った子どもを手洗い場に連れて行く子どもなど、普段見られない頼もしい姿を1年生の子どもたちは見せてくれました。子羊を触って嬉しそうな園児さんの姿を見て、1年生も私達も安心しました。ご来校頂きありがとうございました。

1年図工 人物クロッキー

 今年度の図工科では「人物を描こう」をテーマに活動を展開しています。その先駆けとして1年生で「人物クロッキー」に挑戦してみることにしました。今まで「運動会で踊っている自分」を短冊の貼り合わせで表現してきましたが、どうしても直線的で固いイメージがあり、それとは違う手法で描けることや、人物を「骨組みから描き、肉付けしていく手法」が子どもたちにも、苦手意識なくスムーズに取り組めると考えたからです。

 まずはグループでラシャ紙にイメージ画を描きました。色はこちらで4色準備しました。大地のイメージで黄土色とペールオレンジ、風や空気のイメージで黄色や黄緑に白を混ぜ調合しました。ハケや筆で約束を決めて描きました。これも1年生には初めての経験でした。その後、グループでモデルの順番を決め、運動会で踊った曲に乗せて友達を描きました。ねかせるクレヨンでおへそから描きました。体のバランスがとりやすいからです。描いた友達を一人決め、その作品を切り取り、グループで作ったイメージ画に貼り付けました。どんな場面で、友達とどんな話をしているのか、グループ内で話をし、足りない生き物や植物を描き足しました。

 今回、この授業はカリタスの全教員に公開し、研究会としてその後、子ども達の様子や授業展開について話し合われました。先生方に子どもたちのたくさんの呟きを拾って頂き、子ども理解に繋がる貴重な時間となりました。