雨ニモ負ケズ

6年生、そして保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
足下の悪い雨でしたが、その後は一転して外は雪模様。きっといつまでも記憶に残り続け、「雪が降った日だったよね」と語られるであろう素敵なホワイト卒業式になりました。
さて、先日は卒業式の模様をブログでお伝えしましたが、もう少し裏側をお伝えしたいと思います。

カリタス小学校の学びは、子どもと先生だけの関係だけでは成り立ちません。そこにはいつも保護者の方のご理解とご協力があってはじめて成り立ちます。
1、2年生時には多摩川探検をはじめ、多くの子どもの学びに保護者の皆様も参加してくださいました。一緒に草原の中を分け入り、沼の中へ足を突っ込むことも。それもすっごく楽しみながら。
3~6年生においても、総合をはじめとして子どもの学びに寄り添って、学習に参加してくださいました。総合dayではおうちの人も一緒になって活動に取り組むことも。外国語の発表や各教科の学習の成果もおうちの人の支えがあってこそのものでした。
手のかかる日々、元気いっぱいの日々、反抗期の日々、大人に近づいていく日々…。いつでもそばにいてくださった時間を子どもたちは「愛」として受け取っています。そして卒業式でも子どもたちの門出をそばにいて見守ってくださいました。
そんな素敵なカリタスの保護者に、教職員一同は感謝の気持ちでいっぱいです。それを形にして多目的ホールに飾ったのが、保護者の皆様に向けた「卒業証書」でした。ちなみに「受ケ渡シ走」とは、「運動会のリレー」を表すカリタスオリジナルの“賢治語”です。

卒業証書
6年生の保護者 殿

雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ ギャングエイ児ニモ 弁当作リニモ負ケヌ
丈夫ナ躰ヲ持チ 欲ハナク カリタスノ子 皆ヲ イツモ静カニ見守ッテイル
東ニ多摩川探検ノ子ガアレバ 行ッテ虫ヤ魚ヲ共ニ追ヒ
西ニ羊ヤ山羊居レバ 行ッテ共ニオ世話ヲシテヤリ
南ニ悩メル総合ノ示唆アレバ 行ッテ共ニ解決ヲ目ザシ
北ニ受ケ渡シ走デ泣ク子アレバ 頑張リヲ讃エ共ニ涙シ
サフイフ保護者ニ 心ヨリ 感謝致シマス

令和二年 三月十四日 カリタス小学校教職員一同

最後に…

卒業生のみなさん

ドフイフ者ニ 貴方ハナリタイ?

卒業式

コロナウィルスの感染予防のために、今月2日から休校、そしてそのまま春休みに突入となってしまったカリタス小学校。学校の主役の子ども達がいない学校は、しーんと静まって寂しい毎日です。

そんな中ではありましたが、本日、第52回の卒業式を執り行うことができました。コロナウィルスの影響を考慮して在校生の参加はありません。一人ひとりの座席の間隔もすこし開け、全員マスク着用といういつもとは違う風景の中での卒業式です。でも、卒業生の保護者の方々と教職員で、心に残る卒業式にしようと集まりました。
式では、106名の卒業生が一人ひとり校長先生から卒業証書を手渡されました。いろいろな学校で卒業式に苦慮されているようですが、この「一人ひとりに」というのは、カリタス小学校として大切にしたいところで、「あなたはここに居ていいのよ」「一人ひとりの存在を大切にする」、その最後の場面だからこそ…とこういう形を取りました。壇上に上がった一人ひとりの顔には、六年間の成長の跡が見られて嬉しく思います。式の最後、いつもなら在校生の中を通っての退場ですが、今日は教職員で花道を作って送り出しました。

卒業生の皆さん、大変な1年ではありましたがよく頑張りました! 卒業、おめでとう!