創立記念の集いをオンラインで行いました。今年度のテーマは「創立者のこころをうけつごう」です。カリタス学園の創立者である聖マルグリット・デュービルはどのような方だったのでしょうか?デュービルは、弱い立場にある人々にたいして愛の奉仕活動をした方です。お話の後は、自分たちにもデュービルのように困っている人に手を差し伸べた経験がないか振り返りました。
今回のお話を機に、よりたくさんの児童がデュービルの精神“思いやりの心”を受け継いでくれますように。
年: 2021年
「先生たちの総合」校内研究がありました
先日、校内研究会がありました。
カリタス小学校では、「問いつづける子が育つ〜協働で学ぶ授業の創造〜」を目標に掲げ、私たち教職員は授業の構想を行ってきました。
10年単位で行ってきた研究も、第四次に入っています。指導講師の早稲田大学大学院・小林宏巳教授がくださった「OECD Education 2030」の資料を片手に、カリタスの子らしい「生きる力」とは何か、これからどういう研究をしていきたいかなど、先生たちで話し合いました。
話し合いはこれからも続いていきます。答えのないものを創っていくこの研究会はまさしく「先生たちの総合」。これからも教員同士が対話しながら、カリタスの未来について、問いつづけて参ります。
3年3組総合 多摩養蜂場に行ってきました!
再登校が始まり、総合の活動が本格化してきました。
みつろうラップを作る工程として、「草木染め」「油しぼり」「みつろう採り」の3つに分けて考えてきました。子どもたちからは「材料は自分で手に入れて作りたい」「自然のものに価値がある」等の考えが出されており、身近にある種や植物、食材等の材料集めを頑張ってきました。
「草木染め」と「油しぼり」に関しては材料が集まってきたものの、「みつろう」の収集はどうしても叶いません。そんな中、7月からの調べ活動や、養蜂家さんへの直接の問い合わせなどを通し、「みつろう採り」こそ早く行う必要があると分かってきました。10月には蜂の活動時期が終わりを迎えるためです。そこで、実際に養蜂家さんの元を訪れ、何とか「みつろう採り」ができないかという運びとなりました。「よし、行って、みつろうをいただけないか相談させていただこう!」
訪れたのは、多摩養蜂園の塩原さんが一家で経営されている、稲城市南山に位置する「多摩養蜂場」。塩原さんは、私たちからの急な依頼にも関わらず、快く、ご丁寧に、対応してくださいました。子どもたちは、手書きで書いたりロイロノートで作成したりして、自分たちでしおりを作り、塩原さんへのプレゼントもこしらえ、準備万端。
バスを下車し、山道を上がると、そこにはミツバチのいるネットハウスと、色とりどりのお花たち。塩原さんご一家は、なんと6名体制で迎えてくださり、温かく声をかけてくださいました。気分はうきうき、最高潮!面布というかぶりものを着用し、いざ、ネットハウスへ。「ロボットみたい」。塩原さん、安全に最大限配慮しながら、蜂たちの働く様子や巣の構造を伝えてくださいました。「ハチ、怖いんだけど…」と不安がっていた子も、体験を終えると「ちょっと怖かったけど、でもねぇ、かわいかった!」とにこにこ笑顔。体験の醍醐味の一つは『自分の肌で感じられ、物事の捉え方が変わること』なのでしょう。
その他、大自然の中に咲いていたコスモスの花や朽ちたひまわりの種、たわわに実るヤマブドウの実、転がっているどんぐりの実…など、子どもたちが頼むと、塩原さんは優しく「いいですよ」と言ってくださいました。有難く、みつろうラップづくりの「草木染め」や「油しぼり」に使わせていただく予定です。ヤマブドウは、その場でだいぶたくさん頬張っていましたけどね。他にも、敷いてくださっていたござの上にごろり…、思い思いに楽しませていただきました。
最後はみっちりしっかり質疑応答。何から何まで温かく対応してくださった塩原さんに感謝です。
最後の最後には「今度、私が小学校にお邪魔して巣を煮て、みつろうとり!しますか?どうですか?」「え!したいです!!」というやり取りも。塩原さんとのご縁に感謝しながら、これからの総合も頑張っていきます…!