WFPチャリティー エッセイコンテスト入賞作品、三人目です。
佳作(小学生部門)「思い出ごはんのお手伝い」 4年
私は、地いきのボランティア活動に参加している。その活動の一つに「ちいき食堂」のお手伝いというものがある。「ちいき食堂」とは、一人ぐらしのお年よりの方へ食事をていきょうする場所だ。七月のある日曜日、私ははじめて、その活動にさんかした。
その日のメニューは、「牛肉の大根ポンずがけ・新じゃがに・ナスのみそあえ・白米・みそしる・フルーツポンチ」だった。これらの手料理は、ちいき食堂に関わるすべての人達の愛じょうがいっぱいだ。
「毎回、この日を楽しみにしているんだよ。家では一人だから、みんなといっしょに食べるとおいしいよね。」
と言うおじいちゃん。
「楽しみがあるから、暑くてもがんばって歩いてくるわ。」
と言うおばあちゃん。
おしゃべりをしながらいっしょに食べる様子は、まるで大家族の食事会のようだ。
みんなで「いただきます」と言い、感しゃしながら味わうことで、ごはんがもっとおいしくなる。愛じょういっぱいのごはんは、おなかだけではなく、人の心やその場所もみたしてくれるのだ。
ちいき食道は、人と人とのつながりを深める場所だと私は思う。私は、自分ができる時に、できる事を、できるだけの気持ちでお手伝いしたい。そして、この活動を未来につなげ、お年よりの方にえ顔をとどけたい。それが思い出ごはんとなるように。