先生たちも「ともに学ぶ」

本日は、今年度初めての「校内授業研究会」。4年生の体育と6年生の算数の授業を開き、先生たちで参観しました。4年生は自ら課題設定をし、心を解放させてのびのびと、6年生は思慮深く友だち同士で聴き合い、学習支援アプリ(ロイロノート)を見合いながら、主体的に授業に参加していました。

授業研究は、先生たちの学び合いの場。校訓のように、先生たちも「ともに学ぶ」一日です。授業を見ながら、子どもたちの様子(発言や仕草、表現物)や子ども同士や教師とのやり取りを振り返りながら、よりよい授業の在り方について、「対話」を重ね協働で学び合うことを大切にしています。

今回の授業研究会も、早稲田大学教育・総合科学学術院教授である小林先生にご指導をいただきますが、学びのオーナーは「先生たち」。ワークショップ形式の協議会では、数人の教師で机を囲み、考えや気付きを書いた付箋を手に語り合い、グルーピングしながら模造紙にまとめていきました。全ての班の話し合い結果をシェアしたり、小林先生からお話をいただいたり、授業者の声を聴いたりして、多面的に「よりよい在り方」を考えていく時間は、何とも満ちた時間でした。と同時に、答えのない問いに向かう難しさも感じています。

今年度、私たち教師が大切にしていく研究重点目標は『一人ひとりを大切にする』。研究会当日だけでなく、これからも続いていく「授業」という営みをどう充実させられるだろう―。この研究会を通して、カリタスの子どもたち一人ひとりの言動をもとに、教師なりに考えてみました。小林先生からも示唆に富む一言。「“一人ひとりを大切にする”にこだわるならば、次の時間の第一発言者を徹底的に考えてみることですね」

次の授業は、誰の発言から授業に入ろう…ロイロノートの中には、次の授業のきっかけとなる(子どもたちの理解を促進させる)意見が絶対にあるはず…など、先生たちで脳に汗をかき、脳内をアップデートさせながら、研究会を終えました。

ヒントは必ず子どもたちの中にあるはずです。生き生きと学ぶ子どもたちに「ありがとう」の気持ちをもつとともに、明日も「やりたい!」と思える授業を子どもたちとつくっていきたいと思える、そんな一日となりました。