今年の演劇鑑賞会は、日本に古くから伝わるお笑い劇「狂言」でした。善竹狂言会の方々をお迎えし、「柿山伏」と「附子(ぶす)」を鑑賞しました。
はじめに、狂言の歴史やみるときのポイント、あらすじについて教えていただきました。狂言の舞台は、セットや小道具がシンプルなものしかありません。想像力を働かせて楽しむのがコツです。“葛桶(かずらおけ)”という一つの道具が、「柿山伏」では柿の木になり、「附子」では砂糖の壺になります。お芝居が始まると不思議とそのものに見えてくるから驚きです。声の出し方や動きも独特で、台詞も昔の言葉ですが、演者さんの台詞まわし、仕草や表情などからちゃんと伝わって、子どもたちの笑い声がたくさん響きわたりました。昔の人たちも、この狂言を見て、たくさん笑っていたのだと思うとなんだか素敵です。
最後には体験コーナーもありました。各クラスの代表の子どもたちが舞台に上がり、狂言の立ち姿勢や発声、笑い方などを教えてもらいました。とても楽しい時間でした。
帰り際にサプライズでサイン色紙をいただきました。善竹狂言会のみなさん、どうもありがとうございました。
~子どもたちの感想から~
・動物の鳴き声がすっごくうまかったと思いました。どれだけ修行をしたかなと思いました。ずっとひざを曲げて歩いていたりしたのがすごいなーと思いました。
・昔の人もこの狂言で楽しみあったり、楽しませたりする力があるんだなぁと思いました。家でも姿勢の練習をしたいと思います。
・ぼくは最初は何を言っているのかわからなかったけど、あとからだんだんわかってきました。650年前からこんな言葉が使われていたんですね。
・初めて狂言を知りました。行動もしゃべり方もあらすじも・・・すべてが面白く興味深かったです。私はその中でもしゃべり方が一番面白かったです。普通ではしゃべらない独特で楽しい感じのしゃべり方だったからです。