入学式

カリタス小学校にも、110名の元気な1年生が入学してきました。

強い風にも負けず、きれいな花を咲かせているチューリップは2,3年生が、校内を飾る掲示や花飾りは4,5,6年生が用意しました。今年も小学校の子どもたちと教員、みんなで心を一つに、新入生を迎えます。

教室に入ってきた1年生は、やっぱり少し緊張した顔。けれど、6年生に優しく話しかけられると、ほっとしたような笑顔を見せていました。新しい教室、新しい机、新しい教科書、新しいお友達や上級生…全てが“初めて”な1年生の入学式は、やはり特別な一日です。

お父さんお母さんが待つ体育館へも、6年生と手をつないで入場しました。お兄さんお姉さんの大きな手に元気をもらって、にこにこ顔の1年生。入学式では、2年生から歌と踊りのプレゼントが、6年生からは「Ave Maria」の歌のプレゼントがありました。特に2年生の歌って踊る「きみがだいすき ずっとだいすき」には、1年生もすっかり釘付け!かっこいいお兄さんお姉さんの姿に、これから始まるカリタス生活のイメージが膨らんでいれば嬉しいです。

校長先生からは「周りの人や家族、お友達を大切にしてください」「大好きなものをたくさん見つけてくださいね」とお話がありました。カリタス=愛 は難しい言葉だけれど「大切にするということですよ」と聞いて、1年生のみんなも納得した様子。「はい!」「ありがとうございます!」と、元気いっぱいお返事をする姿が、とても頼もしかったです。

月曜日にはいよいよ、1年生から6年生まで、全学年の子どもたちが小学校に集まります。新1年生のみんなが学校生活に慣れ、のびのびと自分らしく、毎日を送っていけるように、みんなで支えていきたいと思います。

1学期始業式&入学式準備

カリタス小学校の2023年度が始まりました。みんな1つ上の学年に進級して、新しい気持ちで、新しいことに挑戦する、新しい学校生活のスタートです。始業式では、3名の転編入生と新しい先生の紹介がありました。今日から始まるカリタス小学校での日々を楽しんでいきましょう。みんなで「ともに祈り、学び、仕える人」になれますように・・・。

そして、明日は入学式です。新5年生と新6年生が、1年生を迎えるために全員で準備をしました。わくわく・どきどきしながら、一生懸命準備しておいた手作りの作品で、多目的ホールや1年生の教室を飾りました。一人ひとりの笑顔から、新入生と会うのが待ち遠しい気持ちが伝わってきました。

7年越しの「水車」解体!

ダンボールから引っ張り出してきた「水車村」の看板を自転車に引っ掛けて、準備完了。

そう、今日は、日本庭園に佇む「水車」を解体するために、7年前、4年3組にいた子どもたちが集まる日だったのです。当時の総合テーマ名が「水車村」でした。

通例、総合で使用したものは繰り越して長く保存しませんが、カリタス小学校30周年記念で出版される本に偶然掲載された関係で、日本庭園に残すこととなったのでした。

クリーム色だった木材も、7年のときを経て、こげちゃ色に。「壊すのもったいないよね〜」の声。壊すのは惜しいですが、集まった子たちは、4月から高校3年生。ちょうどよいタイミングでした。

集まったのは、クラス37名のうち、23名。すっかり大人になった子もいれば、小4の面影そのままに変わらぬ笑顔を振りまく子もいて、様々。懐かしの出席を“かわいらしく”とったあとは…水車の前で集合写真。

「小4で撮った場所で同じように撮ったらどう?」

という粋な提案のもと、笑顔で撮影しました。

水車の解体は、本校で修繕等のお仕事をしてくださっている2名の方にドライバーをお借りし、レクチャーを受け、いよいよ開始。最初は「いえ、私いいですー」と恥ずかしそうに遠慮していた子も、ドライバーを手にすれば7年前にタイムスリップしたかのように、ドライバーを何度もうならせていました。

「壊すのってあっという間〜」

と笑っていましたが、皆さんが一層成長した証なのかもしれませんね。

中にはずっしりと重い、長い木が。

思えばこの水車を支える土台は、実はとある子のおじいちゃんに造っていただいた経緯があります。ただ、小4の37名、『水車を回したい』という想いで、できることを最大限にやってきました。おじいちゃんに出会い、造り方を教えていただき、想いを一層強くしていきました。『人との出会い』が突き動かしてくれました。6班に分かれそれぞれの仕事を全う、言われずとも休み時間もフル活用してビスを打ち込み、まさに『総力戦』で挑んでいったのです。

あの水車の土台の側面には「39人の毎日修造」(担任も含めてもらい37+1+1=39)と刻んであり、39名で熱く取り組んできたことの印になっていました。

ちなみに、木で本格的に造る前には工作用紙で「紙水車」を作りました。パソコンに眠る当時の写真を見返しながら、

「そういえば紙にはない木の厚み考えてなくて焦ったよね〜」

「設計図を読み取り違えて直径2mくらいの作ったよね」

「そうだ、たしかHちゃんの身長が直径ぴったりだったんだ。ということは、水車の直径130cmだったからHちゃんの身長130cmだったんじゃん(笑)」

など、当時の思い出があちらこちらで咲いていました。身をもって経験したことって、こうして蘇ってくるのだということを、目の前で教えてもらった気がしました。

ああ懐かしい…。あと3時間は語れそうですので、この辺りで、「水車村」の旅を終えようと思います。ご興味ある方はぜひ、以下の書籍をお読みください!

東洋館出版社
https://www.toyokan.co.jp/products/3621

最後、時間が来て名残惜しそうに帰る一行は、カリタスの新園舎も覗きながら、思い出話や身の上話にまだまだ花を咲かせていました。

『水車村』を通して一緒に過ごした日々を忘れられません。楽しかったなぁ…。皆さんのこれからの日々が、益々豊かなものとなりますように。お祈りしています。