WFP チャリティー エッセイコンテスト2024 ④

カリタス小の入賞した作品を紹介いたします。

◎佳作   「助けたいと思う気持ち」

キンキンに冷えた部屋で、動画サイトを見ていた時の事。丁度1本の動画が終わった所で、CMに入った。そのCMは、給食が無い夏休みに、一日一食しか食べられない子供がいる。空腹になったら、水を飲んで凌ぐという話しから始まった。そこで驚いたのは、日本での出来事ということだ。私のイメージは日本には食べ物があふれていて、ひもじい思いをしている人はいないと思っていたので、気づけはそのCMに見入っていた。とくに印象に残ったのは、夜中にお腹が空いて子供が起きてしまうが、食べさせる物がない、という言葉だった。私なら自分の子供がお腹を空かせているのに何も出来なかったら、辛いし、誰かに頼る事も出来なくて、パニックになるだろうな・・・と想像するだけで喉が詰まるような感覚になった。私はCMが終わっても考えていた。なぜ、貧しい人と裕福な人との差が生まれるのだろうか。貧しい人でも簡単に食べ物を手に入れる為の良い方法はないのかを考えた結果、インターネットで調べてみると、何件か支援団体を発見した。そのサイトを見て思った事がある。一つ目は、貧しい人、全員ではなくても、中には貧しい事を恥ずかしいと思っている人がいるのではないか。二つ目は、そう感じてる人がいるのならば、気軽に利用出来ないのではないかという事だ。
私は将来、誰かに助けてほしい時に頼れる人が近くに居ない人に、どんな形であっても助けたいと思った。それに、「助けてあげよう。」ではなく、自ら「力になりたい」と行動に移せるような大人になりたい。
食べるという事は命をつなぐ事でもあり、笑顔を作る事でもあると、このCMを通して
心から実感した。笑顔が少しでも増えたら、社会が明るく、他者を思いやる余裕のある日本になれるはずだ。笑顔がなによりも大切なごはんのかくし味だから。