創立記念の集い


 今日は創立記念の集いがありました。

 全学年が舞台をおうぎ形に囲んで集まりました。

 まず1年生と6年生による「聖マルグリット・デュービルの劇」です。デュービルの精神をみんなで引き継ぐために有志が練習を積み重ねてきました。「最も小さい者の一人にしたのはわたしにしてくれたのことなのである(マタイ25:40)」というみことばをはじめ、デュービルの行いや思いがみんなに伝わったことと思います。

 次に、カリタス小学校設立当初に先生でいらっしゃった岩尾先生からのお話です。戦争当時の生活や思いを聞かせていただきました。食べ物に困ったこと、焼夷弾が降ってきたこと、強盗が増えたこと…、数え切れない苦しみの語り。戦争の苦しみは時が流れるにつれてどんどん歴史の向こうへと遠ざかってしまいます。それをできるかぎり私たちのもとへ引きつけておいてくれるのが、岩尾先生がしてくださったような「語り」のような気がします。そしてその「語り」を私たちの心のもとに繋ぎ止めるのは「戦争をしてはならない」という私たち自身の決意のように思うのです。

 印象的だったのは岩尾先生が戦争についての話をされるとき、子どもたちに対し「こんな話をしてごめんなさい」と言っていたこと。子どもたちの心がかなしくなることを思ってか、そう言葉をかけてくださいました。この「ごめんなさい」の意味を、私たちは引き継いでいかねばなりません。