フランス人高校生来校


 カリタス中高に交換留学生として来ているフランス人高校生5名が、小学校に半日交流に来てくれました。5年1組の英語では、お姉さんの紹介文を英語で作り、各自一文ずつ発表しました。6年3組のフランス語では、フランス語でお姉さんのプロフィールを聞き、グループごとに発表しました。6年2組では、担任の先生も参加して「日本語のことわざをフランス語に訳そう」という授業でした。子どもたちは、「ブタに真珠」「カエルの子はカエル」などよく知っていることわざを、英語、フランス語、日本語、ジェスチャー、漫画も交えてお姉さんに説明し、フランス語での言い方を教わりました。通常の外国語の授業とは異なり、相手に思いを伝えることを実践する授業にとまどうことも多かったようです。言いたいことがたくさんあっても、なかなか上手に伝えられない歯がゆさをしみじみ感じ、国語力(ことばのちから)に力を入れている本校児童にとって良い経験になりました。

創立記念の集い


 今日は創立記念の集いがありました。

 全学年が舞台をおうぎ形に囲んで集まりました。

 まず1年生と6年生による「聖マルグリット・デュービルの劇」です。デュービルの精神をみんなで引き継ぐために有志が練習を積み重ねてきました。「最も小さい者の一人にしたのはわたしにしてくれたのことなのである(マタイ25:40)」というみことばをはじめ、デュービルの行いや思いがみんなに伝わったことと思います。

 次に、カリタス小学校設立当初に先生でいらっしゃった岩尾先生からのお話です。戦争当時の生活や思いを聞かせていただきました。食べ物に困ったこと、焼夷弾が降ってきたこと、強盗が増えたこと…、数え切れない苦しみの語り。戦争の苦しみは時が流れるにつれてどんどん歴史の向こうへと遠ざかってしまいます。それをできるかぎり私たちのもとへ引きつけておいてくれるのが、岩尾先生がしてくださったような「語り」のような気がします。そしてその「語り」を私たちの心のもとに繋ぎ止めるのは「戦争をしてはならない」という私たち自身の決意のように思うのです。

 印象的だったのは岩尾先生が戦争についての話をされるとき、子どもたちに対し「こんな話をしてごめんなさい」と言っていたこと。子どもたちの心がかなしくなることを思ってか、そう言葉をかけてくださいました。この「ごめんなさい」の意味を、私たちは引き継いでいかねばなりません。

DELF合格証書授与式


 10月10日(火)、2016年秋から2017年春にかけて実施されたDelf Prim(小学生対象)とDelf Junior(中高生対象)の合格証書授与式がカリタス学園講堂で行われました。主賓として横浜日仏学院館長のM. Xavier Parenが来校、合格証書を授与して下さいました。河端理事長先生、齋藤中高校長先生、内藤小学校校長先生を始め、元担任や保護者の方々が見て下さる中、Prim A1に合格した中1の36名は、名前を呼ばれると順番に舞台に上がり、フランス語で一言スピーチをし、嬉しそうに証書を受け取りました。代表として中1の竹澤莉子さんが勉強方法や将来の夢をフランス語で発表しました。次に、Paren館長からカリタス学園の複言語教育が貴重であること、そして2020年のオリンピックでもカリタス生の外国語力が必要とされるだろうとのメッセージをいただきました。さらに齋藤校長のフランス語がところどころに入ったご挨拶、Barbara先生のきれいなフランス語での司会など会場にはフランス語が飛び交い、カリタスらしい授与式でした。