平和を求める祈りを込めて

ロシアのウクライナ侵攻によるウクライナの悲惨な状況が現実に起こっていることに胸が締め付けられます。子どもたちのいのちが次々と失われていく事態をどうにか止めたいと誰もが思っているのは、ロシアの人々も同じでしょう。両国の人々が安心した生活ができる日を一刻も早く来てほしいと願っています。

3月学年末でしたがカリタス小学校では、ウクライナ人道募金をお願いしました。緊急なお願いを受けとめてくださったことに深く感謝しています。90万円以上が集まりました。宗教室前には侵攻が一刻も早く終わるように祈りを込めて折った千羽鶴がウクライナの国旗の上に飾られています。「ロシアの人々も情報が遮断され生活も大変なことをニュースで言っていた。ロシアの国旗にも折り鶴を飾らなければ」という声が子どもたちの中から出てきました。先生方も子どもとともに平和を願い千羽鶴を折りました。千羽鶴を折ることが深い祈りになることを感じた先生がたくさんいました。

どの国の子どもたちも笑顔いっぱいに過ごせる日が来ますように。

(学校だより 2022年度4月号「校長先生の文章より抜粋」)


(まだ、製作途中の写真です)

Delf Prim A1試験

フランス政府公認のDelf Prim A1が今年も、カリタス小学校を準会場にして実施されました。今年は6年生が27名受験しました。7回の土曜Zoom講座では、何人もの日仏の先生方とたっぷりと面接練習を重ねました。念入りな準備の甲斐あって、聞き取り、読み取り、作文の筆記問題は、比較的楽にこなせたようです。昼食をはさんで行われたフランス人試験官との一対一の面接は、言いたいことはたくさんあるのに、何と言っていいかわからない、とっさに言葉が出てこなくて悔しい思いをした人もいたようです。一方、試験官と笑顔で楽しくおしゃべりできた人もいたそうで、5月の結果発表が楽しみです。

LFI Tokyo(東京国際フランス学園)とのZoom交流

10年以上前から板橋にあるLFI Tokyo(東京国際フランス学園で日本語を学ぶ中1生とカリタス小学校の6年生は交流をしてきましたが、コロナで一昨年度は何もできませんでした。今年はなんとか交流を復活させたく、考えた末、ビデオレター交換とZoom交流を企画しました。

3学期のフランス語授業では、「Découvrons le Japon ensemble 日本発見」と題して、自分たちがお勧めの日本各地の名所をフランス語で紹介したビデオレターを作りました。お返しに、LFI Tokyoからは、自己紹介と学校紹介のビデオレターが届きました。ちょっとした間違えは気にせず、自分の趣味について一生懸命に日本語で語ろうとするLFITの子どもたちの姿を見て、カリタスの生徒だけでなく、教員も多くを学びました。

3月22日(火)23日(水)には、LFITの子どもたちとZoom交流会でした。卒業式も終えた春休み中なのに自宅からZoom参加してくれた日本の子どもたちの熱意にフランス側の子どもたちは感心していました。交流会は、①カリタス小学校の紹介ビデオ②初めの言葉③一対一でお互いのことを質問しあう④学校の特色を問題にしたカリタスクイズ。⑤3ヒントクイズ⑥「小さな世界」を日仏語で歌う⑦終わりの言葉・・・でしたが、すべてを、それぞれが学んでいる言葉で行いました。あっという間に終わった、もっとおしゃべりしたかったと言うのが子どもたちの素直な感想です。来年度は、是非、LFITの子どもたちにカリタス小学校に来て欲しいものです。