カリタスの教育を語る会「カリタスの国語と算数指導」保護者感想

 6月28日(水)に開催した全校保護者会「カリタスの教育を語る会」の保護者感想です。

・入学してから2ヵ月が経過し、これからの小学校生活の基礎となるものが見えてきました。「ことばのちから」=学び合う力・協働する姿というもの、改めてカリタス教育そのものに繋がっていると感じました。

 私たち夫婦もどのような子どもから大人に成長してほしいかと受験の時に話し合い、それまでは元気ですくすくというものだったのが、やはり自分の考えや意見をきちんと持ち、それを相手に伝えられる人間であってほしいと考えるようになりました。他人の考えを否定するのではなく、他人と自分の考えを大切にしながら、互いに成長していく、そのためにはさまざまな取り組みが必要であり、本日の話の中で先生方が一つ一つのもの(音読・スピーチ・あのね帳など)をことばの力を育てるために日々子どものために取り組んでくださっていることに感激し、我が子の成長も楽しみになりました。大人も言葉に敏感に過ごしていくという言葉に、私も考えさせられる気持ちにもなりました。

・「考え方を育てる授業」である事を再確認することができました。

 知識だけを詰めこむ教育でなく、自ら学ぶ、自ら考える力を育てたいと思い、入学を希望したのです。しかし日々、何かやらせた方がいいか・・・と焦る気持ちが出てきておりました。

 今、大切な事は何か・・・入学前の願いが甦ってきました。

 夏休み、どんなドリルを・・・などと考えておりましたが、それよりも、本物の体験をなるべくたくさんさせる事に時間を使いたいと思います。

・正直「教育とは」や「子どもたちは興味を持って取り組んでおり・・・」等の説明や報告の会と思いきや、全く別で驚きました(申し訳ございません)。先生方の教育に対する考え方、取り組み、具体的な学習内容や児童の反応まで、とても丁寧に熱心に説明くださり、大切にしている部分がより鮮明になりました。また伝統を大切にしつつ時代に合った内容へ変化させていくという柔軟かつスピード感ある教育に先生方のパワーを感じました。教育環境を求めてカリタス小学校を選ばせていただき、これから子どもたちがこの学びの場でどう成長していくかが楽しみでなりません。

・国語は、読解の苦手な娘にとって、やはり日々の音読を頑張っている事が、少しずつではありますが成果につながっている要因だったのだと確信する事ができました。日々の努力が結果に結びついているという事。早速娘に伝えたいと思いました。また、3年生から平和文学を学んでいるという事。国語的な学習という面だけでなく、戦争を通して人々の心の(歴史的な事だけでなく)私達が忘れてはいけない大切な物を学ばせて頂いているという事に感謝の気持ちで一杯になりました。

 長島先生の算数のお話は、目からウロコというお話や、カリタス生活6年目の私にとって「これがカリタスの学習の良い所」という再確認できた事が多数ありました。自分の小学生時代は、公式を暗記したり、問題を解く事に必死になっていた様な気がします。今日の長島先生のお話や、日頃の娘の学習内容、参観日の時に拝見している様子を見ると、答えが正確に出せる事も大切ですが、正解を導くみちすじや、いきなり公式を覚えるのではなく、今まで自分が学んだ事を使って、図や言葉なども使って、自分なりに考え学習を進めている姿をよく拝見しています。それが本来の学びであり、道すじも理解して答えを導き出すという事が大切なのだという事を改めて感じました。

・先生も子どもも一緒に勉強していくことにより、未来の子どもたちの成長があると感じました。

 国語科では、音読の大切さを再確認いたしました。毎日きちんと行うように指導したいと思います。

 色々と考えて下さり指導していただいていることがわかり、カリタスで学ぶことが出来る子どもたちはとても幸せだと思いました。タイムマシーンがありましたら私も小学生から入りなおし、カリタスで学んでみたかったです。

・娘が入学した年に始まったこの会も早6回目、つくづく時間が経過するのは早いなあと感じると同時に、6年間参加し、先生方の日々のお考えや子どもたちの普段の姿を伺うことができ幸運だったなあと思います。小学校生活は想像していたよりも、はるかに忙しく充実したものです。そんな中で親も子も壁にぶつかることもしばしば。でも、この「教育を語る会」には、それを解決していくヒントがたくさん散りばめられており、何度となく助けて頂きました。

・時代の移りゆくスピードが非常に速く、娘達の見るこれからの世界がどのようなものなのか想像が付かず、将来の為に今何をすべきなのか不安に思うこともありましたが、言葉の力をより強く身に付ける為に、学校で与えられる課題をきちんとこなし、総合をはじめとする他の教科でも自信をもって発言をしていく事の重要性を改めて感じ、また娘ともその点について話を致しました。

 現在娘は週に一回あのね帳を提出しておりますが、数日前より題材を考え、下書きをし、具体例や感じた事を書き加えようやくノートに清書しているようです。その様子は、まるで頭の中にあるまだ開けたことのない引き出しを開けてみてはまた閉じて、また新しい引き出しを開けてはまた閉じて・・・としているように見えます。一つの題材をもとに、自分はどう感じて何を考えたのか。それをどう伝えれば相手に伝わるのか。たった週に一度のあのね帳ですが、じっくり向き合う事で頭の中に沢山の言葉があふれ出して、効率良く相手に伝える為に必要な言葉のみ取り出す作業をくり返すことで、知らず知らずのうちに言葉の力や表現力が身に付いているんだなと実感致しました。

 一つ一つの課題に、丁寧にじっくり真面目に取り組むことが、まだ見ぬこれからの社会を生き抜いていく為に必要な力強い基盤となると信じ、これからも娘と共に、毎日を頑張っていきたいと思いました。

・参観や子どもの話だけではわからない先生方の裏での細やかな取り組みや、カリタスらしい授業内容を改めてお伺いする度に「素晴らしい学校だなあ」と毎回思うのですが、今回の国語と算数に関しても、益々その思いが強くなりました。倭文先生が「カリタスの教員は、担任もプレゼンができる」と仰っておりました様に、特に今回はとても楽しく、引き込まれるプレゼンで、興味深く聞かせて頂きました。

 国語科では、音読は読解に役立つ等改めてその大切さの意味を知り、音読の宿題への意識が高まりました。高学年にはポスターセッションやブックトーク等、意見交換の学び合いは、受け身の授業ではない素晴らしい学習だと感じました。私もそうですが、自分の意見を人前ではっきり表現することは難しいことだと思います。娘にはこの様な授業で沢山の経験を積んで欲しいと思います。また、ブナの木の文章を学習後に実際妙高で体験したり、戦争について人の心の強さ、弱さにふれての学習は、カリタスらしい魅力溢れる授業だと感じました。

 算数科でも、なぜこの計算になるのか、と考えさせたり、線分図をしっかり書けるためのプロセスを大切にした授業であり、改めてカリタスの魅力を実感致しました。

・小野先生の「カリタスの先生はよくばりです」でスタートした研究への取り組みは、これまで知っているようで実は良く分からなかったカリタスの教育研究の中身が明確になり、つい総合ばかりが目立ちがちなイメージも、マインドマップの中の一つの展開されたツールである事が分かりました。中心にあるものは、一人一人を大切に、伝統的な教科+協働する力を育むことと知り、カリタス教育の奥深さを感じました。全てがつながることで相乗効果が生まれ、どんな時代も有効で強靭な能力を発揮できる子どもたちが育っていく気がしました。

・毎年仕事を休んででも(有休)、話を聞きたいと思っているほどで、毎年この時期を楽しみにしています。

 先生方の”よくばり”のお蔭で、子どもたちはよい環境の中成長させていただいております。ことばの力をキーワードにカリタス全ての活動と科目がつながっている、と特に昨年度から実感していたところでございます。

・1年生のときから毎年参加させて頂いておりますが、お話を聞く度に新たな気付きや学びがあり、カリタス小学校の授業は楽しいだけでなく、こんなにも深い考えの元作られているのだと驚かされます。又、新しいこともどんどん取り入れていく姿勢や、それをすぐに実際の授業に使う行動の早さは、他の学校にはきっとないカリタスならではの良さだと思います。

 娘は5年生になり、電子黒板での授業をとても楽しんでいます。電子黒板に限らず、総合や、体で感じる授業など、先生方の準備などとても手間がかかるのではないかと思います。でも、すべての先生方が意欲を持って、そして楽しみながら取り組まれている様子が、保護者の私にも伝わってきて、改めて良い環境で娘は学習させて頂けていると感じます。

1年生 第3回多摩川探検


 7月3日(月)はとても暑い、暑い日でした。いつもなら行きは歌をうたい、楽しくお喋りをしながら探検に向かうのに、玄関を出た瞬間から「暑い」、そして途中の道も「先生、暑すぎる」と子どもたちは少しバテ気味でした。でも多摩川に着いてからは、思い思いの活動を存分に楽しみました。沼は魚の死骸で「変な臭いがした」と子どもたちは話してくれました。第1回目はテントウムシ、第2回目は蝶々、そして第3回目はカタツムリが大量発生していました。一人で10匹も捕まえたと夢中になって話す子どももいた程です。草滑りやブランコも始まりました。木陰では、靴下を脱いでシートの上でくつろぐ子、絵を描く子どももいました。今回からお弁当を一緒に食べ、5時間目、総合のまとめを保護者の方も一緒に行う機会を持ちました。

 今回も大勢の保護者の皆様にご協力頂きました。活動に夢中になる子どもたちに水分を摂らせ休憩の声掛けをしたり、新しい遊びの提案をして下さったりと、皆様にたくさん支えて頂き、無事に帰ってくることができました。本当にありがとうございました。

1年生から2年生へのプレゼント


 2年生が6月29日から30日にかけて学校に宿泊しました。その時に楽しんでもらえるよう、1年生がプレゼントを考えました。

 1年生は多摩川探検で拾った石を「多摩川の生き物」に見立てました。その際蛍光アクリル絵の具で色を付けました。蛍光絵の具は、ブラックライトを当てると光ります。蝶やテントウムシの模様が鮮やかに浮かび上がり、とても綺麗です。1組、3組は残りの絵の具でドリッピングを楽しみました。絵の具を垂らし、ストローで吹いて風を送り、液を動かします。2組は絵の具を使う最後のクラスだったので、片付けをしながら色水を作りました。ペットボトルにも模様を描きました。ドリッピングの作品を背景画、ペットボトルを光る水として、多摩川の石の側に置き道を作りました。ちょっとした空間ですが、幻想的な世界ができあがりました。

 宿泊当日、2年生はその通路を通り感想を伝えてくれました。「今年は虫がたくさん光っていて驚いた」「まるで宇宙みたいだった」その感想を聞いたら、1年生はきっと大喜びでしょう。図工科として取り組んだサプライズ企画、今年2年目となりましたが大成功となりました。