6年生宿泊 3日目の様子「花巻」

1組:宮沢賢治記念館・イーハトーヴ館⇒童話村⇒羅須地人協会
2組:羅須地人協会⇒宮沢賢治記念館・イーハトーヴ館⇒童話村
3組:童話村⇒羅須地人協会⇒宮沢賢治記念館・イーハトーヴ館
 
3日目は、宮沢賢治関連の施設を3か所に分けて、クラス毎に回り、宮沢賢治の世界観に触れました。密になることを避けた試みでしたが、限られた人数でゆったりと見学でき、有意義だったと言えます。宮沢賢治記念館で見たのは、5つのテーマ「科学」「芸術」「宇宙」「宗教」「農」による展示や賢治愛用のチェロなど。記念館から徒歩で移動したイーハトーヴ館では、宮沢賢治作品『虔十公園林』(18分間のアニメーション)の上映。羅須地人協会は、花巻農業高等学校内にあり、賢治が地域の農民たちと過ごした日々を想像できます。童話村は、「賢治の学校」「賢治の教室」で賢治の作品世界をわかりやすく「楽習」し、賢治関連グッズのお土産も買うことができました。

昼食時には、3クラスが金婚亭(花巻)に集合して、釜飯とわんこそばをいただき、その後、盛岡から新幹線に乗って東京駅に戻ってきました。3日間ずっとお天気に恵まれ、おいしい空気と豊かな自然、人々の温かさに触れて、岩手が大好きになって帰ってきました。

6年生宿泊 2日目の様子「陸前高田」

2日目は、東日本大震災の被災地・陸前高田での震災学習と高田小学校との交流会です。午前中は、各組1~3班:津波伝承館⇒旧気仙中学、4~6班:旧気仙中学⇒津波伝承館の順に見学。津波伝承館は、「命を守り、海と大地と共に生きる」をテーマに、2019年9月にオープンした施設。資料や映像を通して、解説員の方から津波の歴史・事実・教訓・復興の歩みなどを学びました。旧気仙中学は、津波の脅威を伝える震災遺構。日頃の防災訓練により、震災時に一人の犠牲者も出しませんでした。語り部ガイドの方に解説していただき、内部を見学しました。その後合流して、津波伝承館前の芝生で昼食。同時に、一班につき一束の献花を行い、鎮魂の祈りを捧げました。

午後は、高田小学校を訪問し、カリタス小の宿泊委員と高田小の児童会委員が協力して準備を進めてきた交流会。高田小の震災学習のプレゼンテーションに続いて、カリタス小から「雨ニモマケズ」暗唱と「イーハトーヴの風」合唱。両校とも6年生らしい質の高い発表で、互いに学び合うことができました。最後は、18グループに分かれて、自己紹介カードの交換と学校案内。短い時間でしたが、子ども同士は打ち解けるのが早く、笑顔が絶えないかけがえのない出会いとなりました。

折れ曲がった消防車に言葉を失う(津波伝承館内の展示物)
ヘルメット着用して見学(旧気仙中学の内部)
語り部ガイドさんに感想を伝える(旧気仙中学)
津波伝承館前で献花と祈り
「雨ニモマケズ」暗唱・「イーハトーヴの風」合唱(高田小・体育館)
グループごとの交流(高田小学校)

6年生宿泊 1日目の様子「遠野ふるさと村」

 東京駅から東北新幹線に乗って盛岡駅まで行き、そこからバスで遠野に向かいました。

 「遠野ふるさと村」ではまず、昼食に、遠野名物「バケツ・ジンギスカン」。お天気に恵まれ、見事な青空の下で、自分のお肉や野菜を自分で焼き、もりもり食べました。初めてジンギスカン(羊肉)を食べる子も多く、新鮮な味わいでした。

 次に、クラスごとに、南部地方に古くから伝わる「曲り家」で、語り部の方から昔話を聞きました。「むが~す、あったずもな…」から始まる懐かしくも不思議なお話の中に、必ず伝えたいこと(教訓)があります。聞いたお話は、「オシラサマ」「河童」「座敷童」「福の神様」など。語り部さんの優しい遠野弁に吸い込まれるように聞き入り、曲り家はあたたかな空気に包まれました。

 その後は、広いふるさと村の中を、自由に散策。遠野の豊かで美しい自然を味わい、山里の暮らしを体感した1日目でした。