待降節の集い1

カリタス小学校では、教会より一足早く待降節の集い1回目を行いました。
アドヴェントクランツの1本目のろうそくに火が灯り、聖歌隊のきれいな歌声が響き、クリスマスが近づいてきたことを感じました。
学園チャプレンの保久神父様から、イエスさまがお生まれになったイスラエルで、今戦争が起こっていること、その世界の中でクリスマスを迎える心の準備をしていくことについてお話がありました。
争いは、お互いが自分の正しさを相手に押しつけようとすることから生まれます。自分の正しさを相手に押しつけるのではなく、相手の立場や思いに寄り添うこと。それがクリスマスであり、平和を築くことです。

神父様のお話の後で、コパンからアドヴェント・プラクティスの取り組みについて説明がありました。今年も、一人ひとりがみんなのためにできることを考え、その行いを実践していきながら、待降節を過ごします。

馬小屋設置

多目的ホールに馬小屋とクリスマスツリーが設置されました。毎年のことですが、待降節が近づいてきているということを実感します。今年はどのような待降節になるでしょうか。一日一日を大切に主の降誕を心待ちにしましょう。

WFPチャリティー エッセイコンテスト2023入賞作品その5

WFPチャリティー エッセイコンテスト入賞作品、五人目です。

佳作(小学生部門)「食事がもつ大きな力」       6年

私は最近、夕食を作る手伝いをしている。一人で料理を作れるようになりたいからだ。
この間、私は思い立って一人で料理を作ろうとした。少しでも、毎日当たり前のように料理を作っているお母さんの力になりたかった。肉とピーマンの炒め物と、シンプルな料理だったし、レシピを見ながらなので、正直あまり料理経験がない私でも、比較的簡単に作れると思っていた。けれど、想像と現実は違う。材料を準備するところから手こずってしまい、結局、お母さんに色々おそわりながら、二人で料理することになった。私はその時、一人で料理をして、お母さんの力になるどころか、逆に負担を倍にしてしまったと思ったし、料理はとても難しいことだと実感して落ちこんだ。その後、料理ができ、二人で食卓を囲んで食事をした。あいかわらず、料理はおいしかった。けれど、ほぼお母さんが作ったから、納得しながら食べた。その時、「おいしい!」という声が聞こえた。「作ってくれてすごく助かった!ありがとう」そうお母さんが言ってくれた。私はその言葉を聞いただけで、達成感ややりがいを感じてとてもうれしかった。その一言に大きな力をもらったのだ。食卓は笑顔になり、いままでにないくらい温かくなった。その時に、その瞬間に、私は「作って食べる」という事の良さが全て分かった気がした。今の時代、何もかも便利になっている。食事もそうだ。出前を頼めば、いつでもどこでも簡単に食事はできる。もちろん出前も良さはあるが、「メールで思いを伝えるより、手紙で思いを伝えた方が、その人への思いが伝わる」というように、出前よりも、手料理の方が作った人の思いが伝わるのではないかと思う。
この先、世の中はもっと便利になると思うが、直接料理を作ることはなくならないでほしい。そのくらい、手料理は人を幸せで包みこむ力をもっている。その力を絶やさないために、今日も私は夕食作りを手伝う。