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今月の園便り 2024年2月

          見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください!

                             (ルカ15章6節)

 1月の園だよりで紹介した「ひつじかいがいて」の聖歌が各クラスから聞こえます。聞いていると次第に心が落ち着いてきます。先日の未就園児対象の音楽あそびの中でもギター伴奏で弾き語りをしたところ、小さなお子さんが聞きながら眠っていました。子守歌にもなる安心感や平和な思いにしてくれる歌なのだと思います。

 

 毎年、この時期になると年長児は「ひつじ作り」を始めます。聖書の「見失ったひつじの話」(ルカ15章1~7節)を紹介してから、この活動に入っていくのですが、子どもたちは、このたとえ話の時登場する「チビ」と名付けられたぬいぐるみのひつじが好きで園長室に会いに来るほどです。この話は「見失ったひつじ」が主人公のようですが、この物語の中心は、実は迷って群れから離れてしまったひつじを見つけ出すまで探し、見つけたひつじを抱いて帰ってその喜びを分かち合わずにいられない慈しみに満ちた羊飼いです。イエス様は、神さまがこの羊飼いのような方であると伝えようとして、迷ったひつじの話をしたのです。

 子どもたちが生きていく世界は、喜びや希望と共に、厳しさも体験する決して易しいものではない世界です。孤独や寂しさを感じる時もあります。その時、迷い出た一匹を羊飼いが必死で探し見つけ出したように、必ず共にいてくださるイエスさまがおられることを思い起こして欲しいという思いでひつじ作りが始まりました。モンテッソーリ教育で育った子どもたちは、日常生活の練習の経験から、針と糸を使った縫いさしに慣れており、工程の長い活動を自分で理解しながら進めることができることも年長児の作品としてふさわしい活動だと思います。

 世界でたった一つのひつじを作ることで、迷った時、困難の時も、神さまが共におられることを感じ取ってほしいと願っています。

子どもたちにこのお話をした後で、ひつじにつける名前とひつじを置く場所を考えるよう、年長児に話しています。さて、どんな名前がつくのでしょうか。チビと一緒に園長室にいる「いのりちゃん」のように聖書を抱くひつじを作りたいと言い出す子がいるかもしれませんね。楽しみです。

 

 

🌼お正月フェスティバル「なぎなた演舞」🌼

 お正月フェスティバルでは、毎年子どもたちに、日本文化に楽しく触れる体験を準備しています。今年は預かり保育でスタッフをしてくださっている佐藤由美先生とゲストの方とのペアによる「なぎなた」の演舞を鑑賞しました。由美先生は、国体なぎなた競技優勝者で、なぎなたの指導者としての経験が豊富な方です。子どもたちは初めて見る2m程のなぎなたと、「えい!」という掛け声とともにはかま姿での形の演技に、見入っていました。なぎなたの歴史も教えていただき、興味がわいたようです。日本の武道の所作の美しさをあらためて味わいました。

 


                


 

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