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今月の園便り 2022年1月

                  光に照らされて歩む一年に!

 新年あけましておめでとうございます。今年の教会カレンダーでは1月2日でクリスマスの季節が終わりました。この日は「主の公現」(クリスマスの次の日曜日)と呼ばれ、東の国の博士たちが長い旅の末、幼子イエスに出会う日、この日、イエスを通してすべての人に神さまの栄光が現わされた日として祝います。馬小屋などもこの日まで飾られています。神さまは、新しい年も様々な形で私たちを照らし、光へと導いて下さいます。博士たちのように、生活の中で指し示される光を見分けながら歩んでまいりましょう。

 私が属する修道会には、カリタス・ジャパンで主に海外支援を担当していた経験のあるシスターがいます。( カリタス・ジャパンは教皇庁に本部を置くNGO国際カリタスの一員。救援金などの募金活動、国内外への援助活動、弱い立場に置かれた人々が人間らしい生き方を獲得するための啓発活動を行っている。)彼女は、モンゴル共和国の支援活動の視察時に、首都ウランバートルの幼稚園を訪問した時のことを話してくれました。

 失業など経済的に貧しい状況にある家庭の子どもたちが通うこの幼稚園はモンテッソーリ教育を取り入れており、月曜日から金曜日まで子どもたちは通ってくるそうです。父親がアルコールに依存せざるを得ないなどの家庭で週末を過ごす子どもたちの月曜日は、落ち着かなくなります。そこで、はじめに線上歩行をし、それをしばらく続けるうちに落ち着いてくるのだそうです。そして、いつも通り自己選択活動を続けるうちに、どんどん活動に集中していく子どもたちの様子の変化に、とても驚いたとそのシスターは語っていました。幼稚園で自分自身を取り戻す(モンテッソーリ教育でいう正常化する)姿に、モンテッソー教育の持っている本質が現れているように思われ、とても納得しました。

 

 私たちを取り巻く環境は、心煩わされることも多く、慌ただしく過ぎていきがちです。その中で、「このことをしている時、自分自身が自然体になれる」という時が持てると、少しずつ落ち着いていくものです。私たちは子どもたちに、とかく言葉で「落ち着きなさい」と伝えたくなりますが、何よりもまず、家族の中で自分の場があると感じられる安心感が、子どもたちに落ち着きを与えてゆくのでしょう。大人がすぐ介入せず、子どもたちが自分のペースで、一つひとつの体験を積み重ね、理解していくことで尊重される時、子どもたちは落ち着いた生活を取り戻していきます。子どもたちにとって、幼稚園での生活、家庭の生活、また私たち大人の存在が、子どもたちに「大丈夫」と呼びかけ、落ち着きを与えるものでありたいと思います。