園便り 2019年7月

園便り

今月の園便り 2019年7月

 新入園児さんたちには初めての幼稚園、進級児さんたちも新しい先生、新しい教室はお子さまだけではなくお母さまたちにとってもハラハラドキドキの1学期であったことと思います。しかしまた、たくさんの喜びと発見があったのではないでしょうか。あと十数日で1学期も終わりますが、自分を出し始めた年少さん、友達との関わりが楽しくなってきた年中さん、年長としての課題に飛躍的な成長を見せた年長さんを見る時、このままお休みに入るのがちょっと残念な気がしています。
 第1回子育て支援講演会はいかがでしたか。「実際の子育ての上に立ってのモンテッソーリ教育の神髄を聴くことができた」という感想が多く寄せられました。「親が子どもの成長を予習することで、子どもの成長している姿がよく見え、楽しみながらじっくりと、充実して子育てができる。」含蓄のある言葉でした。一緒に面白がった体験は、難しいけどやってみようにつながります。やりたいことに向き合える環境があると集中することが出来る子どもになります。「してあげる、してもらう関係」からの脱却は自立心を育てます。親が変わらなければ子どもは変わりません。長い夏休み一つでも意識して頑張ってみることをお奨めします。どうぞ自信とやる気をなくす気弱な子にならないように、良いところは大げさに誉めて、いっぱい愛して、自己肯定感と自信(根拠がなくても良いのです)を持たせてください。
 叱り方注意
 1 叱るときは要点だけをさっぱりと。人格まで否定しないで。
 2 知らず知らずのうちにあら捜しばかり。うまくできていることもあるのに、うまくできないことばかりを見     つけてしまうお母さん。叱られる子どもも叱っているお母さんもストレスがたまるだけ。
 3 80点出来たところを誉めず、20点の部分をなじる完全主義者のお母さん。子どもは自信も自己肯定感も     育ちづらいでしょうね。


 


「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」
 自然との関わり・生命尊重
「自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、身近な事象への関心が高まりつつ、好奇心や探究心を持って思い巡らし言葉などで表しながら、自然への愛情や畏敬の念を持つようになる。 身近な動植物を命あるものとして心を動かし、親しみを持って接し、いたわり大切にする気持ちを持つようになる。」(教育要領 環境)
 カリタス幼稚園の自慢の一つは自然環境に恵まれていることでしょう。たくさんの実のなる木、季節ごとに変化していく植物の生長、芝生とは言えないシロツメ草や雑草の生える広い園庭。入園して間もなくから子どもたちは幼稚園だけではなく、小学校、中高、宗教センターまでお散歩に出かけ、そのたびに変わる自然の違いに気づき、観察しています。幼児期にたくさんの自然に触れておくとそれがその後の科学教育や生命に関する教育の大事な基盤となります。様々な自然との出会いを工夫し、そこで遊ぶことを通して自然に親しみ、大切にする心を育てています。
クラス便りより
 「小学校に探検にいきました。ヤギを見たり、竹やぶでかくれんぼをしたり、池でザリガニやオタマジャクシを見たり、1日いても飽きないくらい楽しませてくれるものがたくさんあります。」「梅雨の晴れ間を利用してクラス全員でお散歩に出かけました。今回は“木になっているものを見つけよう”というテーマです。“梅が落ちているよ!”と第1発見の子。木を見ると緑の梅の実がついていたので、高枝バサミで、枝ごと収穫。次に見つけたのはブルーベリーの若い実、次々に今まで葉しか見えなかった木に実がついているのを発見しました。教室に戻ると、持ち帰った木の実を調べ、“梅”と“杏”の違いを教えてくれました。」「ゴールデンウイーク明けに田植えをした稲。気がつくと子どもたちが楽しそうに水やりをしています。溜まっている水のなかには悪い虫を食べてくれるタニシもいます。「1ヶ月ぶりに、竹林を訪問しました。“葉っぱがバサバサしている!”“トンネルがすごくなった!”と大喜び。竹でできた空間を家に見立てて“みんなおいで~”“おうちだよ”とおうちごっこ。狭い空間に大勢集まってギュウギュウ詰め。でも、とても楽しそう」

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