園便り 2022年5月

園便り

今月の園便り 2022年5月

           アヴェ・マリア 恵みに満ちた方、主はあなたと共におられます

 

 新園舎への引っ越しを終え、子どもたちを幼稚園に迎える準備もだんだん整ってきて明日は始業式という日に、大切なこと、マリア様のご像をどうするのかということが決まっていませんでした。慣れ親しんできたマリア像は、カリタスの森が完成するまで小さな庭に、仮置きされた状態で、登園した子どもたちは挨拶することができません。朝、幼稚園に来たらまず迎えてくれるマリア様は、子どもたちにとって大切な存在です。また新入園児にとっては、これから「マリア様に親しく祈る」ことを習慣にしていく時期です。小学校の職員玄関前にあるマリア像を貸していただけるということでしたが、床に固定されていて動かすことができません。いろいろ考えた結果、マリア像の写真を拡大し、法人管財の方に急遽、板に貼り付けてもらい、ヒマワリ組の窓枠に据えることにし、なんとか始業式、入園式に間に合いました。マリア様は、いつも手を広げて見守ってくださる方なのです。

 

 巻頭のアヴェ・マリアの祈りは、カトリック教会の中で最も親しまれている祈りで、「おめでとう!お喜びください!」と天使ガブリエルがマリア様に呼びかける言葉です。マリア様の一生は、「おめでとう」という祝福に満ちたものとは言えない、苦しみや痛みが伴うものでした。人々に神さまの愛~カリタス~を告げ、いやし、励ましているのに、死に追いやられていく我が子と共に歩まれたマリア様は、幾度となく、この挨拶を思い起こし、神さまに心を向けていたことでしょう。世界中でマリア様が慕われているのは、すべての人、すべての母親の傍らでいつもその苦悩に寄り添い、希望を捨てず、喜びを忘れないように私たち「子らのために」祈り、支えてくださっていると信じているからに他なりません。

 今も、世界各地でウクライナの人々のために「アヴェ・マリア」の祈り、ロザリオの祈りが捧げられています。(注;ロザリオの祈りとは、「アヴェ・マリアの祈り(天使祝詞)」を数えながら、キリストの生涯を黙想し、聖母マリアの取次によって、私たちの救いと世界平和の恵みを求める祈りです。ロザリオという言葉は、ラテン語ではロザリウムといい、“バラの冠”という意味をもっています。珠をくりながら唱える祈りが、ちょうど“バラ”の花輪を編むようなかたちになるからです。祈りは目には見えませんが、祈りは「心の呼吸」です。聖母月の5月、マリア様と心を合わせて、祈りを紡いでいきましょう。

 

 

                   


 


❀聖母マリア祭❀

 5月25日(水)にマリア祭をホールにて行います。祈りながらつくったロザリオのカードを当日お捧げします。お母様のためにもお祈りいたします。この日、前もって神父様より祝福していただいた「マリア様のおメダイ」を持ち帰ります。お子様がマリア様のご保護を思い起こせるように園帽子などにつけている方もいらっしゃいます。(注:メダイとは(Médaille フランス語)はメダルのことです。身につけることで神さまが共にいてくださることを思い起こすためのものです。)

 

                   


 


❀ウクライナのための献金ありがとうございました❀ 宗教部より

 4月23日の保護者懇談会にご出席の際、手作りジャムのご購入をはじめ、ウクライナの人々のための献金へのご協力、本当にありがとうございました。先日、女の子が、「ウクライナのためのジャム、とってもおいしかったよ。」と伝えてくれました。この献金は、カトリック教会の組織であり、NGO「国際カリタスの一員でもある「カリタスジャパン」を通して、ウクライナの人々のために使わせていただきます。本当にありがとうございました。なお、保護者懇談会後に献金してくださる方もおられますので、献金の合計金額のお知らせは、後日とさせていただきます。