園便り 2025年3月

園便り

今月の園便り 2025年3月

           いつも喜んでいなさい 絶えず祈りなさい

              どんな時にも感謝しなさい。

           (テサロニケの信徒への手紙5章16~18節)

 

 いつ知ったのかはっきりしないのですが、子どもたちを見ているとふと浮かんでくる大好きな詩があります。

武者小路実篤の「喜びは」という詩です。

 

        喜びは

  喜びよ、お前は何処からくる、

  深い、深いところからくるね、お前は、

  たしかにお前は、自然の子だね、

  さもなければ人類の子だ、

  お前は。

  個人から生れるにしては お前は深すぎる。

                          武者小路実篤

 

 子どもたちは「喜び」の宝箱のようです。寒い日、霜柱を見つけると早速踏んでみます。踏む時の「シャリッ!」という音や感触を楽しむことに夢中になる子ども達。先日の降園時、マリア像の花壇で蝶をいち早く見つけたのも一人のお子さんでした。春を告げる蝶の発見は、その子と周りにいた子ども達や私たち大人にも、嬉しい気持ちを運んでくれました。見るもの、聞くもの、触れるもの一つひとつが生き生きと映り「どうしてなんだろう?」が浮かび、「そうなんだ。」と知った時の喜びの大きさは格別なのでしょう。こういう子どもたちのそばにいるだけで「喜び」をおすそ分けしてもらう日々です。

 喜びは内側から湧き上がってきます。幼い時、たくさんのワンダーを体験した子どもたちは、心と体に養分を蓄えて成長していくのでしょう。子どもたちのうちにある「喜び」が大きく育つように支えること、その喜びを周りの人が取りあげることができないほど深いものであることを伝えていくのは、私たち大人の役割なのでしょう。

 年長児は卒園し小学生になり、年中児、年少児は、進級という新しい歩みを始めます。カリタス幼稚園で知ったイエス様の優しさ、体験を伴う知的な発見、ぶつかりや共感を通して知った自分自身と友達の尊さを大切にし、喜び、祈り、感謝の人になっていけるよう祈ります。

 

  感謝を込めて

 保護者の皆様、今年度も幼稚園のため、子どもたちのためにご協力いただきましたことに心より感謝申しあげます。登園時、子どもたちを迎えながら、その成長を感じるとともに、日々愛情を注ぎ、子どもたちに寄り添ってくださった保護者の皆様の存在がそこにあったからこそと改めて感じています。

 先日、神さまのお部屋でヨハネ15章を紹介しながら聖書のお話をしました。「わたしはぶどうの木、あなたがたは枝である。わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。」の箇所です。ぶどうの木に枝としてつながっているわたしたち、そこから生まれるぶどうの実を食べた人は「カリタス~愛」を感じることを伝えました。手をつないで目を閉じ、「温かい」「嬉しい」「優しい気持ち」などいろいろ感じる子どもたち。イエス様とつながっている温かさや安心感をこれからも持ち続けて欲しいと教職員一同心より願っています。1年間、本当にありがとうございました。

 


 🌸3月の宗教のねらい


 ・1年間の成長を感謝し、友達、みんなとこれからも仲良く助け合うことを約束する

 ・四旬節と復活節について知る。

 イースター(主の復活)の46日前の水曜日から始まる「四旬節」。この期間は、イエス様の十字架の死~復 活までの愛を思い起こし、愛のわざを行っていくことが呼びかけられています。子どもたちとこのことを意識しながら過ごします。

 


 🌸3月の聖歌~お子さんとご一緒にお歌いください~ 


             

   わすれないで いつもイエスさまは きみのことをみつめている

   だから いつも たやさないで むねのなかの ほほえみを

 

   だけどいつか はげしいあらしが きみのほほえみ ふきけすでしょう

   だからいつも はなさないで むねのなかの みことばを

 

   わすれないで かなしみのよるは きぼうのあしたに かわることを

   だからすぐに とりもどして いつものきみの ほほえみを

 


                  


 

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