園便り 2024年3月

園便り

今月の園便り 2024年3月

      わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である (ヨハネ15章5節)

                         

 2023年度最後の月を迎えました。

 巻頭にあるみ言葉は、1年の締めくくりに、子どもたちに知ってほしいみ言葉です。今回は各クラスで「イエスさまからの手紙」として伝えました。深い根と太い幹や枝がしっかりつながってぶどうの木ができ、私たちはその実りを様々な形で受けています。

 クラスでは、「つながる」を感じるために、目をつぶって隣の友達と静かに手をつなぎました。「どんな感じ?」と聞くと「あったかい」「やさしい感じ」「嬉しい」など分かち合い、目を開けて余韻を残してこの時間を終えました。

 私たちは、誰かとつながっていたい、理解されたいと強く願っています。誰ともつながっていないと感じる時ほどつらいことはありません。「私」「私たち」は嬉しい時も、悲しい時もイエス様につながっていて、イエス様につながることで、「豊かな実」を結ぶことができる、イエス様が私たちから離れることは決してない、それがメッセージなのではないかと、このみ言葉を聞くたびに思います。イエス様につながっていることで結ぶ実とは、ちょっとした励ましや思いやり、力づけの言葉やしぐさなのかもしれません。

 これから、年長児は小学校へ、年中児・年少児は進級し、新しい「つながり」の中に入っていきます。自分を肯定(大切に)し、他者を大切にしたいという思いでつながっていくことで、子どもたちは、大人の予想をはるかに超えて成長していきます。そして、子どもたちは、私たちをも成熟させる力を持っています。

 

 感謝を込めて

 保護者の皆様、今年度も様々な形で幼稚園のために、子どもたちのためにご理解、ご協力いただけましたことに、心より感謝申しあげます。私たちが、保護者の方々から教えていただくことがたくさんありました。皆様が寄せてくださる信頼、祈り、思いやりに支えていただきました。各学年の理事の皆様、学園全体へのご協力、そして幼稚園の子育て支援講演会の受付、その他ご奉仕に感謝申しあげます。

 先日、年中児の「神さまのお話」で、「皆さんにとって一番大切なものは何でしょうか」と聞きましたら、「友達」「心」「世界」「マリア様」「イエス様」そして「家族」など、思い思いの言葉が出ていました。モノがもっと出てくると思っていたので、意外でした。いのちある大切な存在を「大切」と思える心は、どこから来るのでしょう。それは家庭から、ご家族の価値観から生まれてくるものではないでしょうか。

 無くなってしまうモノではなく、見えないけれど一番大切なことに思いを寄せられるカリタスの子どもたちが、これからも大きく、その子らしく羽ばたいていくことを教職員一同心より願っています。1年間、本当にありがとうございました。


 


🌼3月の宗教のねらい🌼

・一年間の成長を感謝し、友達、みんなとこれからの仲良く助け合うことを約束する

・四旬節と復活節について知る

 イースター(主の復活)の46日前の水曜日から始まる「四旬節」。この期間は、イエス様の十字架の死~復活までの愛を思い起こし、愛のわざを行っていくことが呼びかけられています。子どもたちとこのことを意識しながら過ごします。


 


🌼園長室のお客様🌼

 園長室には小さなお客様がいらっしゃいます。ある日年中の女の子が来てソファーに座り、「~について相談にきたの。」と話し始めました。話し合いが終わり、帰ると、次は年長女児2人の登場です。羊のぬいぐるみを触りながら、家であったこと、習い事のことなど、しばし話してクラスに戻っていきます。「お客様」の気になっていること、感じていることを知るほのぼのとした時間が流れていく園長室です。


 


🌼3月の聖歌🌼              

  わすれないで いつもイエスさまは きみのことをみつめている

  だから いつも たやさないで むねのなかの ほほえみを


 

 


                 


 

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