園便り 2019年10月

園便り

今月の園便り 2019年10月

 運動会まであと4日。少しずつクラスや学年で練習してきたものの、子どもたちの当日への意欲を持続させるべく、「大変な演習」「きつい練習」にならないように努力しています。異年齢クラスで過ごす子どもたちは、お兄さんお姉さんの演技・競技に憧れ、楽しいダンスはみんなが歌も踊りも覚え楽しむ姿が見られます。特に年長さんは自分の役割にとても意欲的で責任感にあふれています。頑張ろうとする真剣な気持ちに拍手を送りたいと思います。演技・競技の達成度も大切な目標ですが、「応援に来られるお客様に立派な姿をお見せする」が目的ではありません。行事を通して、「みんなと一緒に頑張る」「最後までやり通し、成功する」「一生懸命にやる」ことが喜びにつながり、我慢や頑張る心を育てていくのだと思います。ご家族の皆様も励ましながら、その成長ぶりを楽しんでください。


 創立記念日
 10月16日はカリタス学園の保護者聖マルグリット・デュービルの記念日(受洗日)であり学園の創立記念日です。
 聖マルグリット・デュービルは1701年の10月15日にモントリオール郊外のバレンヌというセント・ローレンス河沿いの町で生まれ、翌16日に聖アンナ教会で洗礼を受けました。神さまのみむねに従うことを約束した洗礼日が、カリタス学園の創立記念日です。
 マルグリットは21歳で結婚しましたが、幸せな結婚生活とは言えず、苦しい辛い日々が続きました。6人の子どもをもうけましたが、次々と4人の子どもを亡くし、29歳の時には夫も莫大な借金を残してこの世を去りました。2人の子どもと借金をかかえ、それでも絶望することなく子どもたちの教育と、町の貧しい人々のための助け手となって働く生活を続けました。彼女の奉仕活動の拠点となったモントリオールの家には、貧しい人々のために用意されたスープやパンを作った台所の流しや暖炉、鍋などが今もそのまま残されています。デュービル婦人の奉仕活動を見て、一人二人と仲間が集まり、一緒に生活しながら病む人や食べ物のない人々の世話を続けました。それが修道女会として発展していったのです。修道女会の始まりから260年余りを経た現在でも、その台所に立つと創立者のぬくもりを身近に感じます。
 美しいケベックの街ですが、助けを必要とする人は今もなおたくさんいます。本部のケベック・カリタス修道女会では、飢えている人々に食事を用意し、衣服のない人々にはきれいにリフォームされた衣服を提供し、病に苦しむ人、誤解や偏見を背負う人のために祈り、援助しています。


                    

                    <聖マルグリット・デュービル>

                


             教皇フランシスコ来日    11月23日~26日     
           来日テーマ「すべてのいのちを守るために」
 11月23日からローマ教皇フランシスコが来日します。11月25日(月)15時30分より東京ドームでミサが行われます。

  教皇フランシスコは現在82歳。1936年12月17日アルゼンチンで生まれ、2013年3月13日、米大陸出身者として初の教皇に選出された。アルゼンチンの大司教だったころから専用車を使わず公共交通機関で移動し、質素なアパートに住んで自炊するなど、控えめで、人々に寄り添う姿勢をとっていた。教皇就任後の6月、移住者が地中海で亡くなった報道を見て7月には地中海の島を訪れた。そして難民と移住者に対する「無関心のグローバル化」を批判した。教会が「多数の教義をしつこく強要する」ばかりになることを懸念。「今日の教会に最も必要なことは、傷を癒す力」と語っている。
 教皇は外国訪問も精力的に行い、公式行事以外に、児童養護施設や刑務所、病院などを訪れている。 

                                (9月22日カトリック新聞より抜粋)

             来日記念ロゴマーク               
 自然豊かな日本をかたどった緑の炎は、日本の教会の礎である殉教者の赤い炎と、全人類を子として抱く聖母マリアの水色の炎と1つになって、希望の福音を告げ知らせる使命を表現している。そして、太陽をイメージした赤い円は、分け隔てなく愛を持って、全てのいのちを包み込んでいる。
 ロゴマークには来日のテーマである「すべてのいのちを守るため」という思いが込められている。