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園便り
今月の園便り 5月
新年度が始まりあっという間に3週間が過ぎました。明るく暖かい日差しが子どもたちを包み、風薫るさわやかな季節となりました。子どもたちは大空を泳ぐ園庭のこいのぼりと一緒に元気に走りまわっています。
幼稚園では、新しい先生、たくさんのお友達に緊張している子どもたちに「大丈夫、ここは安心して過ごせる場所なの。」「先生はいつも○○ちゃんの味方。」 「○○ちゃんが大好き」という気持ちを伝えています。子どもたちは、個としての育ちが期待される1年になりますが、先生を大好きになればもう大丈夫です。難しいことも大変なことも一緒に頑張れます。
「ママがイイー!」 「ママのところにイクー!」と泣き叫ぶ声を久しぶりに聞き、何とも温かい気持ちになりました。 (本人にとって今までの人生の中で最もツライことなのでしょうが)
1日目の○○くん。玄関で大泣きしてママを呼びます。抱き上げて「大丈夫、大丈夫」と声をかけました。クラスに入っても大泣きです。ホールで遊んでいても大泣きです。泣きながら先生の後をついて回ります。先生は目の端にしっかり捉え時々声をかけ、ボールを投げてあげたり、持たせたりしながら遊びの中に入れるよう促していました。2日目、○○くんはもう担任の先生と信頼関係ができたのか、泣くこともなくクラスの中で落ち着いて過ごしていました。抱っこだけが解決ではないことに気づかされました。
バスに乗るときお母様と離れられず大泣きしていた○○ちゃん。バスの中でも悲しくてしばらく大騒ぎ。途中、先生の読む紙芝居に心を奪われましたが「お母さん」の言葉が出てくるとまた大泣き。お姉ちゃまが1年生になって小学校に行ってしまったことを聞き、「先生がお姉ちゃまのところに連れて行ってあげようか?」と約束し、少し元気になりました。小学校に通じる門の外から中をのぞき、しばらく小学生の活動を見て大満足。たくさんお話もしてくれました。スキップしながら園舎に入って行く○○ちゃんを見て、無理に教室に行かせず、約束を守ってあげて良かったとホッとしました。
すべての子どもが、スムーズに教室に入れるわけではありません。連休明けにはまた違う子どもの様子が見られることでしょう。私たちは、子どもたちがここは安心して過ごせる場所と納得し、お友達と一緒に過ごすことに慣れる日が必ず来ると信じています。お母さんから離れられない甘えっ子さんも、敏感に環境の変化を感じ馴染むのに時間が必要な子も、理由は様々ですがそれもお子様の一人ひとり違う成長の在り方です。泣く子を送り出すお母様の心配な気持ちはよくわかりますが、どうぞ安心して、長い目で見守ってあげてください。
<五月はマリア様の月>
五月はカトリック教会ではマリア様の月としてお祝いします。マリア様は神さまではありませんが、イエス・キリストの母として世界中の人々から敬愛されてきました。不安や悲しみを神さまに委ね、神さまを信頼し従った人として、信仰者の理想とされています。また、イエスの母親として、子への深い信頼と愛を貫き通す慈愛と無私の姿に、強く優しい母親の姿と重ね親しみを感じます。
マリアが登場する場面はそう多くはありません。定められた運命におののきながらも、「あなたのみ心のままに」と神の声に従う受胎告知。そして、刑場へむかう息子イエスのゴルゴダの道をともに歩む母親マリアの姿などは特に印象深く心に残ります。挫折と苦渋の一生であったろうと想像されるマリア様が、苦しみ悲しむ私たちと共にいて、神さまに取り次ぎ祈ってくださると信じ、手を合わせるのです。
今年のマリア祭は、子どもたちは保護者の方と献花はせず、教室で書いたお母様の絵やプレゼントをマリア様に捧げ、マリア祭を行います。おうちの方はホールで山本神父様(成城教会)からマリア様のお話を聞き、落ち着いた時間を過ごします。その後、教室ではお子様と一緒に楽しい母の日の集いを予定しています。
(当日、女子パウロ会による販売がありますが、静かにお買い求めください。)
今月の園便り 4月
<ご進級・ご入園おめでとうございます>
愛の中で自由に大きく
ドキドキワクワクしながら迎えた4月!新年度がいよいよスタートしました。
新しいお友達、新しい先生、新しいお教室にちょっと戸惑っているお子様たちも、新しい出会いの中できっとまた大きく成長してくれることでしょう。
今年度より園長に就任いたしました菅原です。8年ぶりにカリタス幼稚園に復帰することになり、不安や戸惑いは子どもたち以上かもしれません。
私はカリタス幼稚園のモットー“愛の中で自由に大きく”という言葉が大好きです。私自身カリタス学園創立と同時に入学し、人生のほとんどをカリタス学園と関わってまいりました。カリタス学園の入口であるカリタス幼稚園は、このモットーそのものの場所でなくてはならないと考えています。幼稚園が大好き!先生が大好き!みんな大好きと言う子どもたちの笑顔があふれる幼稚園でありたいと思います。
みんなで笑ったり、喧嘩したり、泣いたりしながら育つ子どもたち、子どもたちの笑顔と、子どもたちを見る教職員の優しいまなざし、そんな幼稚園生活の姿を思い浮かべると、不安よりも期待と喜びが大きくなります。
新しい教職員も加わり、みんなで心を込めて子どもたちを迎える準備をして参りました。きっと良い出会いの1年になることと信じています。
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