園便り
今月の園便り 2020年12月
先日、年長の女児に「ベツレヘムは、どこの国にあるの?」と聞かれました。イスラエルという国(勉強不足でパレスチナ自治区であることをうっかり忘れていて…)だと伝えました。次に地図でどこにあるのかを知りたいというので、今度は一緒に世界地図を見ながら中東の中でイスラエルを探しどこにあるかを確認しました。一つひとつ目で見ていくことで理解が深まっていくと表情も変わってゆきます。次の関心は国旗でした。国旗の本で中東、アジアの国旗から探します。「これなんだね。」と本を開くYちゃんを見ていて、クリスマスの聖劇に出てくる「ベツレヘム」から興味の広がりや探求する様子をうかがい知ることができ、改めて子どもが主体的に活動することの大切さを感じます。博士たちはいったいどこの国からやってきたのだろうという疑問も出てきて興味は広がり続けています。
聖書は星を目指して旅する人たちと人生の旅をする私たちと重ね合わせるよう招きます。人生の途上で見つめ続けていた星~持ち続けている夢や理想、生きる意味など~が見えなくなってしまうこともあります。けれど博士たちのように、神さまの導きを信じ歩き続けていくと、また星を再発見することができると聖書は私たちを励ますのです。カリタス幼稚園での教育は、決して星はなくならないこと(信仰)、人はその星を探し続ける逞しさと知恵を神さまからいただいていること(恵み)、星を探すのは、一人では難しいけれど、他の人と一緒だったら続けられること(関わり)を伝え続けます。クリスマス会は、大きな園の行事ですが、「祈ること・感じること・考えること」を日々積み重ねてきた子どもたちの成長の姿がそこにあります。
神さまは一人ひとりの子どもたちにチャレンジする心や忍耐、そして自信を育ててくださいます。当日、子どもたちはたくさんの観衆の前で演じることで緊張し、いつも通りにできないこともあるかと思います。けれど、当日に向かうまで、一人ひとりが、勇気を出して取り組み、成長し続けていることに、大きな拍手を送ってあげていただきたいと思います。
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