園便り 2021年10月

園便り

今月の園便り 2021年10月

   「わたしの兄弟であるこの最も小さな者の一人にしたのは、

             わたしにしてくれたことなのである。」(マタイ25章40節)

 

 保護者の皆さまには、9月中の午前保育、預かり保育の時間短縮、登園を控えるなど、感染を防ぐためのご協力に感謝申しあげます。10月から通常保育を再開いたします。昼食は、マスクを外しての黙食となりますので、なるべく短時間で食べられる内容にしてくださるようお願いいたします。尚、自由登園は、今後も継続いたしますので、お子さまの体調などを見ながら無理のない登園をお願いいたします。お弁当前の降園も可能ですので、おっしゃってください。登園を控えている方、午前保育を希望される方には、「おうちえん」配信にて、保育の提供も継続いたします。

 

 10月16日は、聖マルグリット・デュービル(1701~1771)の記念日、学園の創立記念日です。彼女の生涯と生きたみ言葉を子どもたちと共に思い起こす月です。学園の理念「信」「開花」「交わり」「奉仕」は、聖マルグリットが生きた価値観、イエスさまの生き方に結びついています。

 マルグリットは、女性、妻、母として逞しく生きました。希望が見えない時でさえ、神さまの慈しみに信頼を置く「信の人」として出来事を受け止め、人々の尊厳、幸いのために尽くしました。貧しい人々のうちに自らの使命が「開花」し、協力者とも、反対者とも対話し続け(交わり)人々への「奉仕」に生きました。どんな困難さの中でも寄り添う神さまを体験した彼女だからこそ、孤独な老人、病む人、孤児、カナダ七年戦争で敵対する双方の傷ついた兵士たちに寄り添う「普遍的愛の母」として生きられたのだと思います。

 新しいモノが市場に溢れ、どんどん移り変わる時代だからこそ、広く深くいのちを包み込む神さまの愛のうちに子どもたちが成長するよう願いつつ、私たち教職員も日々、今一度、創立者の心を思い起こし、子どもたちの心近くにあるよう努めてまいります。


                  


 

🌼子どもたちに美しい世界を残すために🌼

 カリタス幼稚園の今年度のテーマは、いのち~神さまからの贈り物~です。贈り物として神さまからいただいているいのち、「共に暮らす家である地球」を大切にしていく心をみんなで育て合っていきたいと考え、園全体で、また各学年でも様々な取り組みをしています。これらの祈りや活動はSDGsと直結しています。教皇フランシスコは、「ラウダート・シ~ともに暮らす家を大切に」によって、破壊されている地球環境を世界レベルで取り戻すことを呼びかけておられます。「今成長しつつある子どもたちに、どのような世界を残そうとするのでしょうか。(教皇フランシスコ回勅『ラウダ―ト・シ』P160)」という問いかけは、緊急を要するものとして響きます。教職員が共に祈っている祈りを紹介します。

          「すべてのいのちを守るための祈り」

宇宙万物の造り主である神よ、
 あなたはお造りになったすべてのものをご自分の優しさで包んでくださいます。

わたしたちが傷つけてしまった地球と、この世界で見捨てられ、忘れ去られた人々の叫びに気づくことができる  よう、一人ひとりの心を照らしてください。

 無関心を遠ざけ、貧しい人や弱い人を支え、ともに暮らす家である地球を大切にできるよう、わたしたちの役割を示してください。

 すべてのいのちを守るため、よりよい未来をひらくために、聖霊の力と光でわたしたちをとらえ、あなたの愛の道具として遣わしてください。

 すべての被造物とともに あなたを賛美することができますように。     

わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。


                  


 

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