園便り
今月の園便り 2019年6月
「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」
思考力の芽生え
身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気づいたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。また、友達のさまざまな考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気づき、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。 (教育要領 領域・環境 原文)
子どもたちは身近な環境にかかわる中で、いろいろな不思議やおもしろいもの、おもしろい出来事に出会い、好奇心を感じて探求するようになります。物事の仕組みに関心が向かうときに「科学する心が」が芽生え、あれこれ調べたり試したりする中で物事の規則性に気づき、物事をよく考えるという習慣が身につきます。モンテッソーリ活動ではたくさんのこういった出会いがあり、失敗したり試したりする過程が気づきや考える力を育てます。
モンテッソーリ活動以外の時間でも、子どもたちはたくさんのことに気づき、考えを膨らませています。 以下はクラスだよりから抜粋した子どもたちの様子です。
観察する目(上への広がり):アンズの場合
子どもたちは、上方に目を向けることを覚えたり、小さな状態から大きくなってくることに気づいたりして、葉陰から自分の目で果実を視認できるようになると、関心を示したり観察したりし始めるようです。①最初は、地面に落ちている実にまず目が向きます。②それから、どこから落ちてきたのか探していきます。③そして、木の上の方に実がなっているのを発見。④毎回、思い出して見上げるようになります。
比較する目(経過観察)
前の状態と今の状態を比較して見る目も育ってきました。小学校への道中では、「緑のいっぱいあるよ!」「あそこにあった!」と、ビワの木を見上げています。「大きくなった!」「上の方は黄色くなってきたよ」という気づき。よく通るようになった門の近くのカリンにも興味が出始め、「どうなったかな?」と言って見ています。 ・・・・・・・・見た目の違いは、何かと気づきやすいようです。
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