園便り 2022年9月

園便り

今月の園便り 2022年9月

 いよいよ2学期が始まります。約1年半をかけて行われてきた新園舎工事がようやく終わり、園庭(子ども原っぱ)とカリタスの森の完成です!新しいカリタスの森や園庭で、どんどん子どもたちの興味や関心を引き起こす活動を展開していけると楽しみにしています。26日には、学園チャプレン保久要神父様による園庭、校庭の遊具と動物の飼育小屋の祝福式が行われ、理事長、シスター佐々木宗教センター長、幼稚園、小学校の教職員が参加し、子どもたちの安全を祈願し、神さまの祝福を祈りました。

 

 これまで、ずっと私たちのことを見守ってくださっていたマリア様のご像も美しく緑や花で飾られ園舎正面の十字架と向かい合うように立ち、私たちを迎えます。マリア像の周りの美しい石畳は、カリタス学園同窓会から新園舎建築を祝う寄贈として、贈られたものです。同窓会の皆様に心より感謝申しあげます。

 「おめでとうマリア、主はあなたと共におられます。」と天使ガブリエルのお告げを受けたマリア様の一生は、波乱に満ちたものでした。「女の中で祝福された方」と告げられますが、その祝福は苦労がない順風満帆なものではなく試練の連続でした。けれどその中にあってもマリア様は、神さまに信頼し、我が子イエスを尊重し、祈り見守ります。マリア様は「思い巡らし、心に止めておられる」(ルカ2章)方です。出来事の良し悪しをすぐ判断する前に、その出来事を通して神さまが何を呼びかけておられるのかを思い巡らし、応えていきます。マリア様がそばにいて下さることで私たちは、神さまに心を向けることができます。

 

主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。あなた方の広い心がすべての人に知られるようになりなさい。主はすぐ近くにおられます。どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。(フィリピの信徒への手紙 4章4節~7節)

 

 上のみ言葉は、9月10日に行われる落成式の感謝ミサの中で読まれる聖書の箇所です。新しい幼稚園で過ごす子どもたち、教職員、保護者の方々の心に、常に神さまから来る喜びの灯がともっているようにとこの箇所を選びました。フィリピの信徒への手紙を書いていた時、パウロは獄中にありました。なぜ、パウロは囚われの身でありながら喜び、人々に喜びを保ちなさいと励ますことができたのでしょう。それは、文中にある「主は近くにおられます。」という体験から来る確信があったからでしょう。主イエスがいれば、どんなことも可能であるという信頼は喜びをもたらします。子どもたちは、いのち~神さまの贈り物に満たされて今を過ごしています。「自分たちはなんでもできる、なんでもしたい。」と前に向かっていく子どもたちには、喜びの塊と言えるでしょう。私たち大人は、その喜びをおすそ分けしてもらっているのかもしれません。喜びは、分かち合えば分かち合うほど、増えていく不思議なものですね。

 

 

 🌻9月、10月の宗教のねらい🌻

・神さまが一人ひとりを大切にしていることに気づき、お互いを大切にしあう

・身近で困っている方々に気づき、自分ができることを考えて実行する

・創立記念日を通して、聖マルグリット・デュービルの生き方や精神を知り、聖マルグリットの心を大切にする

「大切にされている体験」を積み重ねることで、他者、特に弱い立場に置かれている方々を大切にする心がそなわっていきます。聖マルグリットを意識していきます。