園便り
今月の園便り 2025年9月
神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった
(創世記1:31)
夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まります。この夏いろいろな出会いや出来事があったと思います。その一つひとつが子どもたちまた保護者の皆さまにとって良い思い出、意味のあるものとして心に刻まれていくことでしょう。今学期も大きな行事として運動会、クリスマス会があります。行事そのものが目的ではなく、一緒に準備し練習する過程が大事だと思います。「上手くできた」「できなかった」を体験する時、いつも隣にはクラスの友達がいてくれた、その積み重ねが安心感になっていきます。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」(ローマへの信徒への手紙12:15)友達と喜びと悲しみを共有することは、子どもの成長につながります。人は一人では生きていけない、他者がいなければ自分の姿も見えないのです。相手のやり方を見ながら、その子どもなりに学んでいくのです。
イエス様がごらんになるのは、
「行為の大きさ、難しさ」ではなく、「どれほどの愛をもってなされたか」だけです。 (手紙65)
これはカルメル会の修道女であった、リジューのテレーズの言葉です。(1873~1897享年24歳) 他者に惜しみなく愛を与えることを示し、「小さな道」を生きた聖女です。この言葉は私たちが目的を優先することに対して、ちょっと立ち止まるようにと言っているようです。忙しさのなかでともすれば他者を大切にしないことがあるかもしれません。「どれほどの愛をもって」の愛はカリタスです。友達、時間、ものを大切にする時、そこに「カリタス」があります。行事の準備をする時、共に歩む仲間がいてこそ、喜びとカリタスがあります。 この2学期も元気に楽しく園生活を送ることができますように、神さまの祝福が豊かに注がれますようにお祈りいたします。

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