園便り 平成31年1月

園便り

今月の園便り 平成31年1月

2019年、平成最後の新しい年を迎えました。昨年は日本だけではなく世界の各地で台風、洪水、地震など多くの災害に見舞われました。今年こそは平和で穏やかな年になって欲しいと誰もが祈る年の初めだったことと思います。皆様にとって幸多き年になりますよう、心からお祈り申しあげます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

幼稚園の預かりは7日から始まり、教職員も7日には新学期初めの職員会議を行い3学期の目標や予定を確認し合いました。就学・進級まで3か月という子どもたちが、自信を持って次のステップへ進めるよう「達成感と自信を持たせ、次学年につなぐ」を3学期の目標にしました。「モンテッソーリのお仕事で」「友達と仲良くできることで」「夢中になって何かに取り組んだことで」「自分で自分のことができる自立の心を持ったことで」などなど、個々に違う達成感を味わったり、自信を持ったりする体験をたくさんできるよう援助していきます。ご家庭でも弱いところを指摘するばかりではなく、「ほめること」「一緒に喜ぶこと」を中心に、子どもたちの自信と自己肯定感を育んでください。職員会議では、各クラスの担任から3学期に子どもたちとやっていきたいことの発表もあり、楽しく活気のある毎日が展開することと期待しています。

昨日は神奈川県カトリック保育連盟の教職員研修会が午後からありました。「子どものこころにむきあう」というテーマで研修が進められ、カトリック園の教職員であることの意味を改めて確認する時間を持つことができました。今学期も一日一日を健康で充実した園生活が送れるよう、子どもたち一人ひとりの目標に向き合い、共に過ごしてまいります。

春咲くサクラの花が、11月ごろ狂い咲きすることがあります。秋になり急激に気温が下がり、その後穏やかな暖かい日が続くと冬を越し春が来たのかと思い咲いてしまうそうです。お正月に売り出されるスイセンやフクジュソウなどの春の花もこの性質を利用し、一度寒い場所に放置し、その後温室に入れ花を咲かせると聞きます。初めから温室で育てても花は開かないそうです。生きるもの全てがそのような理に叶った自然の法則があるようです。春の日差しの暖かみ、喜びを感じられるのは、冬の厳しさを知った者のみに与えられた恵みなのでしょう。モンテッソーリ教育では失敗や挫折の体験を大事にします。難しい場面を自分で乗り越えた時に、新しい発見や喜びを感じ、大きく成長するからです。まるで春の訪れを感じ、大輪の花を咲かせる花のように・・・。