園便り 2022年10月

園便り

今月の園便り 2022年10月

  「わたしの兄弟であるこの最も小さな者の一人にしたのは、

                 わたしにしてくれたことなのである。」(マタイ25章40節)

 

 先日、3クラスずつ神さまのお部屋に集まり「イエス様が嬉しくなる時」について考え、祈る時間を持ちました。導入として子どもたちに「どんな時に嬉しくなりますか?」と質問したところ、「コンサートに行ったこと!」、「いつもお仕事しているお父さんと一緒にお出かけする時」、また「幼稚園で先生やお友達に会えた時」などいろいろな答えが返ってきました。全員に聞くことはできず残念でしたが、友達が何を嬉しいと感じるのかにみんなで耳を傾ける時間は特別でした。

 その後、聖書を開き、冒頭のみ言葉を紹介しました。ゆっくり聖書を読み、子どもたちに「今読んだ聖書のみ言葉は、イエス様がどんな時に嬉しいかが書かれています。それはどんな時だと思いますか?」と聞きました。すると年中の男の子が「なんにも持っていない人に何かあげた時。」と答えてくれたのです。聖書のみ言葉からイエスさまがどんな時嬉しいと思うかという簡単とは言えない問いに答えてくれたことに少なからず驚きを覚えました。神さまのお話の時間は、イエス様の生き方を紹介する時間であることはもちろんですが、子どもたちの心の中にある思いを受け止める時間、神さまと子どもたちとの親しさの中に、私たち大人が入れてもらう時間になっています。

 「感性」の土壌は幼児期に創られます。どんな時に嬉しく感じ、時に戸惑い、寂しい思いをしているのか私たち大人が子どもと共感し合えたら、子どもたちは安心し豊かに感性を育てていくのでしょう。

 「自分は小さい時に親から、認められる言葉より一つできたら、次はこれができるようになるわね。かんばりなさい。」と言われてきたため、自分が何かができる人間だと思えたことがない。」と友人が話してくれた言葉を思い出します。なんでも褒めるのではなく、一生懸命打ち込む子どもの姿を見た時、子どもができたと思えた時、「よくやったね。」と認めることで自信につながります。私たちも子どもたちと共感し、意欲を大切に関わっていきたいと思います。「もう知ってる!」が多くなると興味や関心も薄れてしまいます。やりたいと思う時に出会うタイミングを大切にしたいです。


                    


🌼まもなく運動会🌼

 年少児は教員と一緒に「くまのジャッキー」ワールドを楽しみます。年中児は、年間テーマ「ともだちっていいね」の思いを込めてダンスをします。年長児は進行を担当し、練習を通して共同で一つのものを造り上げる喜びがテーマです。リレーを3クラスずつ対抗で行いますが、スムーズにつなぐためのやり方など話し合いながら練習しています。勝つことだけでなく過程を大切にし、応援する心を培う学びの機会として捉えています。そのことをご理解いただき応援をお願いいたします。新型コロナ禍自由登園の中、全員での練習はなかなかできませんでしたが、当日、友達とそしてご家族と触れ合いながら、楽しい運動会になるよう準備しています。お楽しみに。


 


🌼聖マルグリット・デュービル(1701~1771)を思い起こす日🌼

 10月16日は、学園の創立記念日で、聖マルグリット・デュービル(1701~1771)の記念日にあたります。彼女は最も小さな人に寄り添い、「普遍的愛の母」という称号を与えられました。18世紀のカナダにおけるマザーテレサのような存在でした。「愛の中で自由に大きく」創立者の精神を子どもたちと共に大切にしていきます。

 


                     


 

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