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園便り
今月の園便り 3月
<子どもが自分で判断・対応することができる環境>
幼児期の発達には「プロセスを大切にすること」「今を大切にして、肯定的なできた!を積み重ねることが最終的な結果に繋がる」ということがとても重要です。家庭でも肯定的なできた!を繰り返し体験するには、「自分で判断・対応することができる環境」を準備することが必要です。このことについては、折に触れて繰り返しお伝えしていますが、もう一度、書き記したいと思います。
幼稚園で子ども達が、自分で様々なアクシデントに対応することができるのは、次の項目に配慮しているからです。
- 子どもが扱えるサイズの道具を用意する。
- 教員は、道具の扱い方や手順を黙って、ゆっくり丁寧に見本を見せる。
- 必ず、同じ物が同じ場所に設定してある。(定物定位)
- 見て理解することができる視覚に訴える掲示物を準備する。
- 本物を使用する。(陶器、ガラスの器など)⇒使ってみたくなる魅力的な物
この項目は、ご家庭でも取り入れることができます。例えば、項目1.2.については、100円ショップでも探せば良い物が見つかります。また、項目3.においても、家庭で使用する物の置き場を子どもの手が届く高さに設定し、常に同じ場所に置かれている環境を作ることができます。適した家具が揃っていなければ、高価な子ども用の家具を購入しなくても、カラーBOXなどの組み立て式の簡易家具でも十分間に合います。子どもが自分の目で確かめることができる高さに使用するものを設定すると、自分で出し入れすることができるようになります。項目5.については、配膳のお手伝いで実践することが可能です。本物のお茶碗にご飯をよそり、子どもが扱えるサイズのお盆に1膳ずつ載せて運ぶのです。落として割ることを心配される大人が多いのですが、子どもは本物を使えば、とても慎重に取り扱います。この体験が、自分自身の身体のコントロールにも繋がっていくのです。ぜひ、ご家庭で実践してみてくださいね。
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